本日も・・1階層のみだった・・
案の定・・・
即、帰る算段ですよ。
エンジンの説明もまともにできなかったし、気になってるから良かったんだけどね。
一定の温度で融け始め、高温で固まらなくなるって・・・
チョコレートですか?
心の中で突っ込んでしまった。
出てくる蜂を炙った性で周りが融けてたって事だったみたいでそこを取り除けば袋で問題なかったらしい。
早く言って欲しかったよ・・・
〔能力確認〕しなかった俺が悪いんだけど・・
「蜂、スイートハニーみたいに飛んでこなかったですね?」
「小さかったからね。」
「小さいと・・・ですか?」
「蜂は耐熱少しあったみたいだけど、羽まで強くなかったみたい。
飛び立って、火の上に出たとたん炙られて墜落してたな。」
上昇気流に乗れて逃げれたのも居たみたいだったが、煙の所為で戻れなかった感じだね。
本日も早いお帰りです。
戻ってからまず、食堂の厨房へ。
牛の解体を教えてもらう。
倒す方は猪相手とかしてたが、そこからはね・・・
基本、日本じゃ罠かけるのも本来許可が要るしね。
大人の猪で数百キロ、一人じゃ持てないっての・・・
そう、魔力の補助がある高レベルならまだしも、駆け出しにはもちろん持てませんよ。
ふと、地球での初任給を思い出す。
初の給料は祝いも兼ねて、皆で食いに行ったり、親にプレゼントとかしたよなぁ。
トリップした俺には身近の人って言えるほどの人は居ないがお近づきに、ちょいと一杯ってのも有りなのかな。
その辺りを相談して、一旦厨房を出る。
内臓は使わないようだったので、洗ってから部屋に餌としてもって帰った。
後、はちみつ漬け用にスライスした果物も貰って行く。
早くナイフ準備しないとなぁ。
姫と一緒に研究所に行く。
こちらも案の定煮詰まってました。
やっぱりピストン部分が難しいみたいだ。
圧がかからなかったり、うまく入らなかったりした様だ。
短時間でそこまでしたのもすごいが・・・
って言うか・・コンパスが無いってびっくりでした。
地球じゃ結構古くからの道具だよね?
スキルに〔硬化〕の逆の〔軟化〕で作るのでかなり楽そうだった。
能力は硬いほどレベルを必要とするようだ。
もっとも、鉱石は良いけど、木材は繊維があるんでうまく効果が発揮できないとか。
薄い板を真円書いて刳り貫いて、〔軟化〕させた鉄を通す。
そのまま両端を整えて円柱を作り、効果を消してもらう。
それを元に、周りにまた〔軟化〕した鉄を巻いて、円柱部分を抜いて効果を消す。
この方法でとりあえずピストン部分を確保!
高温側は火のスキル封石で、低温側は放熱フィンを付けたがったが、刻印の文様が描けないとの事で無理になり、気化熱を応用する事になり、一手間かかりそうとの事でとりあえず解散となる。
「おおぃ、居るかい?宝物庫の空間圧縮、どうしても・・・・・・・こりゃ失礼、お客さん居たのか?」
別の研究員が飛び込んできた。
食糧確保や、武具などの場所の確保の為に宝物庫を使って実験してたらしい。
「空間って圧縮できるんですか?すごい!!」
「人体にも影響無い様にできたんだが・・扉を開けると効果がどうしても切れちゃってね?」
「部屋など限定された閉鎖空間でしか発揮できないんだよ。」
「部屋って?こことおんなじ感じ?」
「そそ、変わんないよ。」
「んじゃ、扉を2枚にすれば良いんじゃない?」
地球じゃ風除室とか当たり前にあるしね。
もっとも、出入りが激しいと意味無いけどね(苦笑)
おおっと、今来た人、慌てて出てったよ。
大丈夫かな?
「空間圧縮かぁ?明かりがあれば野菜育てるのにも使えるかなぁ?」
「何?部屋で育つの?」
「俺たちが居たところじゃ、青や赤のライトで野菜を育てることも有ったんだよねぇ。
コストかかるけど・・・安定して同じ物ができたからそういうのもね。
こっちだと魔法で補えそうだから、コストも多くなさそうだよねぃ。」
なんか・・ぽかんとされた・・・
「ま、こっちでも通用するかは試してみないと解らんけどね?」
ま、いいや・・・ほっとこ・・・
さて、食堂に戻ってきました。
「本日、私、森護は、初めてお肉を狩って来ました!!
私の故郷では初物で身内と祝う習慣があったのでこの場を設けさせていただきましたぁ。裸一貫で来た新米で身内も居ないのでこうさせて頂きます。
皆様よろしくお願いします。
では、かんぱ~い。」
「「「「「乾杯。」」」」」
「おいおい、肉だけとはいえ全部皆に振舞ったのか?」
「えぇ。」
「珍しいことするのぅ。」
「ほれ、呑め、これは俺からだ。」
はい、食堂で肉パーティ開きました。
祭りでもない限りやらない事だそうだ。
身内も友達も居ないんだ。
これできっかけでもできれば儲けもんだよね。
あてにまではできないけどね。
3月26日 誤字訂正
7/13 微訂正