またもや?
懐かれてる?
ん~、成功するか解らん状態と、出会って日が浅いのに国の(姫個人かもしれないが?)予算使うまでの信用を勝ち得てると思えないが・・・何か原因かな?
欲しいものが作れるかもって所で今は深く考えないでおこうか。
目立ちたくなくても、小さな国の異邦人だしなぁ。
田舎に居た時は異様に目立つのを経験した。
その気なくても引っ張り出されるし、誘われてでも出たら出たで叩かれたもんなぁ。
船頭多しの状態に、同じ方法じゃなければ嫌味言われたなぁ。
今後は認められるか?忌避されるか?
どう転んでも良い様にはできると良いな。
異様(に見える様)な急展開は俺に警戒心を抱かせる。
その警戒心が嫌な過去を思い出させる。
ん~ええぃ、今考えたって仕方ない。
できる事多くないから増やせたって事で良しとしとこう。
本日も姫の一行と地上ダンジョンに。
本日の1階層は一面の草原。
「これは・・・蜜球期待できそうにないなぁ?」
「えぇ~。そんなのないですぅ。」
どうなんだろうな?地球の野生の蜂は森や林に多いからなぁ。
土蜂のようなのも居るけど・・・
うちの子は肉食が多いんでこっちの方が餌確保しやすそうだけどね。
茅系の草が多いから、水も少なそうだ。
「水があるような所無いかなぁ?」
「こっちですね。」
アミさんが答える。
「え?」
「探査系スキルです。」
どんなスキルなんだろ?
数分移動すると、ぽつぽつ木も少し多くなる。
「蜂が居るならこの付近か?種類違うだろうけどね。」
「違うですかぁ?」
「おっ?何か居るな?水場の方から来てる。牛か?」
「黒毛長牛ですね。おいしいですよ。」
大人しいから狩り易いらしいが毛が邪魔で馬鹿にならない。
俺の力の無さを考えると・・・
すたすたと警戒されにくいように歩いていく。
頭の横まで来ると、目を隠し一気に剣で喉から脳に目掛けて突いた。
大人しくなければできないやり方だよなぁ?
なんとか脳まで達したようだ。
切ってたら無理そうだったな。
毛がかなり邪魔だ。
「仕留めたのは良いけど・・・鞄に入りきらないよなぁ。
ここで捌かなきゃいけないか?」
「今回も私のに入れましょう。
その代わり密球下さい。」
そこで、にぱっとしちゃうんだ・・断れないじゃないか。
「重くないか?」
「私の鞄は結構育ってますから、重さもほとんど感じませんし、量も入ります。」
魔法の道具は使い込む事で効果がアップするようだ。
人のスキルレベルが上がるのと似てるらしいが、人に渡せるので代々受け継ぐのが普通らしい。
「な?んじゃ、昨日は早く帰りすぎた?」
「いえ、あのまま帰らなかったら蜜球食べたさに急かしたかもしれません。」
貸し賃に蜜球要求するほどだしな。
相当好物なんだなぁ?
ぶ・・・・ぶ・・・・・ぶ・・・・
ん?
「羽音聞こえません?」
「え?」
微かだしなぁ?
確認の為、行ってみる。
砂の小さな山の様な物があった。
見落としそうな小さいサイズだが、ビンゴかな?
音が聞こえなければ気づかなかっただろう。
昨日と同じ方法をとりたいが・・・小さいから上に、焼いても地面の下には効果薄いしなぁ?
仕方ない準備だけして穴空けるか?
火を着けて、広がりきる前に一気に剣で突いてみた。
「ごぼ」っと崩れてくれた。思ったより大きい。
崩したおかげで出てくる出てくる、ち~~~~~~~さいのが・・・
足らなそうなので、草をもっとくべる。
急いで足す。
刺されたくは無い。
何があったの?風に姫様たちも黒毛長牛をしまいこんでから来た。
俺の獲物だったのに任せてしまった。
やばいな。
俺はまだ気づいてなかったが、姫様は早速見つけたようです。
「あそこ~。蜜の塊が!!」
「お~、よかった、有ったね。」
万単位の数だったみたいで、時間がかなりかかった。
ま、燃やして待ってただけだけどね。
下に向かって行く訳でないのでたまにアミさんとアムさんが交代で〔風〕で煙を送り込んでくれた。
今度は蜜を集める蟻を探せと言われない様に黙っておこ。
地球には腹に蜜を溜め込む蟻が居たはずだ。
そういうのは相手にしたくない。
いや、食いたくない。
待ってる間待ちきれない様子で、瞳孔開きっぱなしで様子見てらしたよ・・・
スイートハニービーの育成成功を祈っててください。
ろくに動いてないはずなのに妙に疲れたよ・・・
染み出しそうだが、布の袋に分けて入れた。
帰ったら・・・ビン詰めだな・・・大変そう・・・
7/13 微訂正




