表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

昭和系・短編

そのコンビニには、裏の顔がある

掲載日:2026/08/08

 先代が亡くなったそうだ。

 コンビニエンスストアとかゆうたら、年中無休が当たり前で、朝の()よから、夜遅くまで、って、これはセブン・イレブンだけか? とにかく、休まず営業する店らしいやんか。それやのに、酒屋がコンビニエンスストアになってすぐに臨時休業って、皮肉なことやね。


 先代というか、私にとっては酒屋の大将なんやけど、お世話になった人なんで、葬儀に参加した。式のもろもろが終わって、会食のとき、大将の遺影の前で手を合わせて、升とコップの角打ちスタイルで献杯をさせてもらった。

 後ろから、角打ちの元常連客だった誰やらに冷やかされた。

「大将も、あんたについでもらうんが一番嬉しかろ」


 この人らは町工場の元工員よ。ほんと、よう来てくれた。夏なんか、汗と油と埃でドロドロになっとったよね。そらあ、そうよね。あんな、クソ暑いところで、溶接とかしよるんやけ。仕事終わったら、酒屋に直行。毎日のように来て、私がノースリーブで酒をつぐのをエロい目で見よったね。懐かしいよね、大将。


 この人らもそうやけど、大将も私も北九州工業地帯を支えとったんやね。

「お疲れ様。ゆっくりお休みください」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ