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【10万pv完結感謝】念動魔術の魔剣使い -大切な人を護り続けたら、いつの間にか世界を救う旅になりました-  作者: 雪白ましろ
第六部 妖魔大戦編

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16話 ギラついた視線

東京までの通信回線は寸断されている。

中間地点に基地局を何地点か新たに設置して通信を可能にしているが、何地点も経由しているためか通信音質は芳しく無い。


基本的に固有の信号を送り合う方法で文字のやり取りをしているが、時間もある程度かかるのがネックだ。


しかしながら東京スカイツリーや東京タワーのみならず、電波を送受信管理している高層建築物や地中の回線ケーブルは完全に機能を停止しているため、この方法を取らざるを得なかった。


東京と連絡をとっている最中、鎌田は気になっていた事をマリー達に尋ねる。


「君達は空からやって来たが、自由に飛ぶ事が出来たりするのかい?」


「出来るわ」


「そうか。まだ東京に送ったメッセージは返って来ていない。

君達の実力を測るためにも、一つお願いを聞いてくれないだろうか?」


「魔物退治?」


「そうだ。今は生駒山から東京までの回線を引き直していてね。


最近また回線の調子が芳しく無い。

もしかしたら魔物達が何か悪さをしているかもしれないから見に行って来て欲しいんだ。


なにしろ山だからね。

人員も時間も登るだけでかなりのコストがかかる。加えて魔物の危険もあると大部隊で行くのも考えなくてはならない。


物資も東京とは違って限定的。

だが、君達なら三人で空を飛んで直接の原因と思われる魔物の排除も出来る」


「報酬は東京にいるかもしれない仲間との通信ってところかしら。

そもそも、東京までの距離ってどれくらいあるの?」


「直線距離で四百キロってところだな。

単位は分かるか?」


「それは大丈夫。四百キロね、私達が魔界についてから魔王城に行った時と同じくらいかしら。


二人ともこの仕事を請けてもいいと思うけど、どう思う?」


「俺は身体が動かせるなら何でも」


「私もまずは情報収集からで問題ないかと」


「よし! 決まりね。その仕事任せて頂戴」


マリーが快諾すると、鎌田は安心したように言葉をかけた。


「ここでの信頼関係はとても大事だ。

君達が周りに必要とされる程、動きやすくもなる。頼んだよ」


調査はその日のうちに始められた。

生駒山の中腹に差し掛かったあたりで、クラリスの魔力感知に魔物と思われる反応を感じ取る。


「どうやら本当に魔物達が棲家にしているようですね」


(この辺りからもう気づくなんて、クラリスさんはきっとセレス姉様と同じかそれ以上の感知範囲を持っているのね)


完成された強さを垣間見たマリーは、慣れたばかりの念動魔術による自在飛行の速度を少しだけ上げた。


「数は?」


「十体です。恐らく四段階目相当かと」


「雑魚だな」


「やる気がある事は結構ですが、レイノール。

貴方はレルゲンと再戦したいのでしょう?」


「ああ。この前やった模擬戦だとどうにも消化不良でな。戻ったらまたやり合う約束をしている」


「殺し合いはしないでしょうけど、今のままだとまた負けてしまいますよ」


挑発とも取れるクラリスの反応にレイノールは顔をしかめたが、思い当たる節はあるようで言い返すよりも再確認するように言葉を噛み締めた。


「あぁ、やっぱりそうか」


「あら、案外あっさり認めるのね」


「調子乗ってた大将気分はもう終わりなのさ。

何度かやり合ったから分かる。

まだアイツは遠慮しながら俺と戦ってやがる」


「それに気づいているのなら貴方もまだ成長の余地があります。

ですので、これより貴方には私の許可なしで転生武器の性能を使用することを禁じます。

直接攻撃するのは許可しますが」


「なんだそりゃ? それで俺が強くなれるのか?」


「ええ、貴方は心念の在りかを掴みかけている。ですが、強すぎる転生武器の性能が貴方の才能に蓋をしています。


レルゲンはもう心念についてかなり良いところまで来ていますよ。

別れた今、更に何か掴んでいるかも知れません」


「煽るねぇ、メイドさんよ。

いいぜ、その挑発乗った。

二つの転生武器は効力を封印する。

十体の魔物も俺が全部もらう。いいよな?」


「いいわよ」


「お好きなように」


ギラついたレイノールの視線は、目的地までもうすぐの生駒山の頂上付近を睨んでいた。

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