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第七話 『エア・フラワー』

やはり文字数が増えました。すいません。

キルデビルの足元に、薄い膜におおわれた球体があった。中には黄緑色の液体と、アストラの姿。


「おいおい…まずいんじゃないか…!?キルデビル自体もそうだが、アストラが液体の中でどんどんキルデビルに支配されてるように見えるぞ!」


アストラの体の周りを黒い触手のような物が覆っていた。


「パニック兄ちゃん!今杖がないんでしょ!?私の杖があるけど貸す?」

「いや、大丈夫だ。スター。俺のゼロを使っても恐らくキルデビルには効かない。スター、お前がやってくれ。」


悠長に話している場合では無いということを悟ったのか、スターは自身のゼロ、『星操作(スターオペレーション)』の能力で浮かせた隕石に乗って、アストラの元に飛んで行った。


「アストラ!出てきて!アストラ!」


膜をバンバンと叩くが、異様な硬さでビクともしない。そんなことをしていると、キルデビル第一形態【スカルマン】の指先から強力なレーザービームが放たれた。

着弾点は離れていたものの、どんどん地面を削りながらこちらに近づいてきていた。


「もう時間が無い!無理やり壊すしかない!」


そういうとスターは、アストラの膜に向かって杖を構えた。


「『(ムーン)』よ!夜の温度を授けたまえ!」


そういうと、スターの構えた杖からオーラが放たれた。瞬間、近くのアストラの膜や、キルデビルのレーザーなど、全てが凍りついた。


「こうなれば少しは脆くなるはずっ!」


ポケットに入っていた極小の隕石を操ってぶつけた。すると、中から液体が溢れ出て、アストラが出てきた。


「アストラッ!!」

「う…ここは…」

「のんびりしてる暇はない!早くあそこから逃げないと!」


スターの隕石が通った跡のおかげで炎が避けられて、一本の道筋が出来ていた。


こうしてアストラ達は逃げられた。家族全員がここで逃走を成功させた。デンジャは、この時に遠く離れた場所で自身の夢である、研究家の仕事をしていた。だが、アイナの死を知ると、全てを捨てて暴れるようになってしまった。



記憶を見終わり、タイムの脳内から出た。現実では一秒ほどしか経っていない。


「アストラ…!お前見やがったな…!俺の記憶を!!」

「あぁ、やっとあの事件を何となく理解できたよ。全く…家族に侵入を使う日が来るなんてな。初めてだよ。」


数秒睨み合うと、タイムの方から口を開いた。


「俺と、隼組としては、あの事件はガストロ達、『怪物達(モンスターズ)(仮称)』によって行われたと思ってる。砲撃を放ち、アイナを殺し、パワーとライルを襲った。規模感からしてこれしか考えられない。」


考え出した結論をタイムは手短に話した。だが、その事に関してニャン太が口を挟んだ。


「規模感?何言ってるニャ!規模感で言うニャら逆におかしいニャ!世界を破壊すると宣言している団体が小さな兵器を持っている一家を潰しにかかる?おかしな話ニャ。規模が小さすぎるニャ!」

「ならば今までに俺たち家族を一人でも殺せた組織が居たのか!?いなかっただろう!」


タイムが叫ぶように反論する。タイムも相当考えた上での結論だったのだろう。

だがそのことに対してライルが口を挟んだ。


「“居たのか”と聞かれれば一人いるじゃないか。ヒトデ家当主、『ヒトデ・マーベリック』通称、英語(ローマ字)で『hitode』。父親を殺した男がな。」


全員の切り裂くような視線がライルを向いた。だが、依然としてライルは小難しそうな小さい本を読んでいる。


「何だ?ライル。お前喧嘩でも売ってるのか?」


我慢の限界を迎えたタイムが口調を荒くして言った。そう、父親死亡の件は一家のタブーなのだ。

この空気感…どうすればいいんだ!?



一方『モンスターズ(仮称)』では…

ヒトデ家当主、hitodeが禍々しくも美しいとある花をガストロに渡していた。だが、ガストロは影に隠れて姿の見えない場に座っていた。隣には数人の幹部らしき者達。全員が隠れていた。

重要人物であるhitodeですら幹部全員の姿を見たことがなかった。


「ガストロ様、『空気の花(エア・フラワー)』が完成いたしました。」

「………よくやった。hitode。世界破壊が完了したら晴れてお前も幹部だ。」


暗闇の中でガストロの目が光った。

ガストロは地球を破壊する。そしてその後、月に空気を作る花、『エア・フラワー』を置き暮らそうとしているのだ。


「目的に一気に近づいた。さて、旅立つ前にキル家を含めた隼達を殺すとしようか。」


そういうと幹部の二人が完全に暗闇の中に消えた。

遂にモンスターズと隼組(キル家を含む)がぶつかることになったのだ。

小学生時代の原作の原型ないぐらい改変してます。こうしないと話が成立しませんw

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