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第二話 ゼロ

【登場人物】

長男 キル・タイム

次男 キル・ブラック

三男 キル・パニック

四男 キル・ニャン太

五男 キル・デルム

六男 キル・ライル

七男 キル・パワー

八男 キル・デンジャ

九男 キル・アストラ

長女 キル・ハート

次女 キル・スター

三女 キル・ツバキ

四女 キル・アイナ


あらすじ

 とある事件がきっかけで離れ離れになったキル家。十年が経った今、もう一度十三人は集結する。

「タイムの…基地へ…?」


墓を綺麗にしたブラックが眉をひそめて聞いてきた。


「あの時の真相を知ってるはずだ。アイナが遺体を見たなら、何か分かると思う」

「あぅ?」


スターが不思議そうに言った。


「まぁ…幼児に戻されたハートとスターも戻さなきゃいけないし」


長女と次女の、ハートとスターは、籠ったタイムを説得するため、戦いに行ったところ、幼児に巻き戻されてしまった。


「タイムの“ゼロ”、『時間操作』の対策でもあるのか?」


次男のパニックが聞いてきた。実際タイムのゼロは最強と言っても過言では無い。


「あれで時間停止させられたら身動きはとれないにゃ」

「対策は考えた。まず『時間操作』って能力の技は二つ。『時間停止』と『巻き戻し』だ。まあ、知ってるよな」

「あぁ」


筋骨隆々のパワーが返事をした。その後も説明を続けた。


「『時間停止』は、簡単に言えば移動しかできず、他者に干渉できない。そして、発動後には一分間の溜めがある。『巻き戻し』は、時間そのものを巻き戻すのは無理だけど、物体や生物の、過ごした時間を巻き戻すことは出来る」

「あぅ!」


スターが合いの手のように声を出す。そんな中ライルが口を開いた。


「時間停止で移動して、時が進み出したら巻き戻し。このコンボのせいでハートとスターは幼児にされたはずだ。どう対策するんだ?」

「まず、全員で散らばる。そうすると一人は幼児にされるだろ。その後に、時間停止をしようとしても、一分間の溜めがあるからその間に攻撃すりゃいい」

「おぅぅ」

「ちょっとハート姉ちゃん!服食べないで!」


奇声を上げながらハートがツバキの服を食べ始めた。


「策として成立してはいるが…倒せんのか?」

「倒す必要なんてないだろ。説得すりゃいい。」

「そう上手くいくもんか…」



暗闇の中で男ふたりが話し合っていた…


「何の用だ、デンジャ。…ってか帰ってきたのか」

「うん、デルム。久しぶりに会いたくなってね」

「………本当はどこ行ってたか聞きてえところだが…まあ、余計だよな」

「よく分かってるね」


数秒無言が続いた。

デルムが武器を取り出そうとした瞬間、デンジャは首元に刃を突きつけた。


「僕のスキル『氷結』は、自分の体を氷に変形させる。…腕を刃にすればどうなるかは簡単だよね?」

「悪い悪い。ついクセでなぁっ!!」


そう言うと、デルムは頭を後ろに向け口からレーザー砲を放った。


「『レーザービーム』!!」


氷のバリアも貫通し、デンジャの腹に直撃した。が、腹も氷結の能力の氷で防御していた。


「口からレーザー砲を出す能力…まあ、弱いね」

「スキルオタクが…」


“スキルオタク”、スキル(ゼロ)を調べて知ることに快楽を覚える変態。周りに影響されやすいデンジャにとっては、仕方の無いこととも思える。


「僕は戦う気は無い。アイナに愛情があるのは共に同じだろ?」

「じゃあ何が目的だ」


そう聞くと、デンジャは突然低い声で言った。


「アストラを殺しちゃおう」

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