第十三話 傲慢
小説を書く時間は出来ましたが、いつ出来なくなるか分かりません。そうなった時は恐れ入りますが、しばしお待ち下さい。
【キルデビル Lv.2】
容赦なくニャン太は物凄い速さで突っ込んできた。だが突っ込んでくるニャン太の上を飛び越えて背後をとると、完全にニャン太は衝撃で動きが止まっていた。なので足をかけた。転びそうになって浮いたニャン太の腹を蹴りつけて吹き飛ばした。
「ンギヤャァァアアアァァ!!」
キルデビルに体を支配されていたが、少ない意識でニャン太の叫び声を聞いた。だが罪悪感は無かった。こちらも一度足を折られている。キルデビルになった時に再生したが。
トドメを刺そうと走ろうとした瞬間、横からハート姉ちゃんの叫び声が聞こえた。
「隼どっか行ったらしい!!」
最早どうでもいい。動きが一瞬止まったが、もう一度走り出そうとした。すると、上から何かが落ちてきた。
『キル…アストラ…』
その男の顔が見えた。左目が黒い炎のようなもので包まれている。金髪でボロボロのパーカーをきている。フードは脱げている。
感覚で分かったが、こいつは『怪物達』の幹部。だが今まで見た『怠惰』や『嫉妬』とは全く違う。オーラと言うか何かが違う。
『俺の名はマイン。仮称は傲慢。』
そう言うと、走ってハート姉ちゃんに向かっていた。キルデビルを殺すのが目的。だからこそ俺に隙ができる戦えないハート姉ちゃんを狙ったのだ。こいつ相当やる敵…!
キルデビルが【助けに行くな】と頭の中で叫んでいるようだった。だが本能的に動いていた。
「姉ちゃん!!」
俺が近づくと、傲慢は足に力を込めて地面を押すようにした。すると、足元から紫黒色に変色していった。
「腐ってる…!?」
ハート姉ちゃんが後ろに下がって避けた。だが波状に広がっていく。俺はジャンプして頭を蹴って傲慢を吹き飛ばした。と思った。だが、頭に届く前に足が腐ってドロドロと溶けていた。キルデビルの膜が溶けただけなので大丈夫だったが、生身の体だと相当まずかった。
膜が溶けた足の部分から段々と膜が剥がれて生身に戻ってしまった。
『トドメを刺してもいいが……まぁこのドブ猫を拾えられればいいからな。』
そう言うと傲慢はニャン太を担いでどこかに飛んでいった。なんで当たり前に飛んでいるのか、そう思ったがよく見るとわかった。空中を走るように飛んでいたのだ。
こうして一旦は戦いが終わったのだった…
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