りぞーとプールでないしょ内緒~旦那ちゃんと嫁ちゃん~
この話、嘘か真か。
信じるか信じないかはあなた次第っ!(笑)
あれは5年前、秋の頃でした。
旦那ちゃんと嫁ちゃんは沖縄旅行へ行きました。
やっぱり沖縄はいいですよね。
青い海に白い砂浜、そしてゆったりとした空気感、旦那ちゃんも嫁ちゃんも大好きなのです。
だって、ふたりは沖縄でリゾ婚したものですから、そりゃあ思い入れがあります。
宿泊するリゾート風ホテルには、プールが併設されていました。
なんと、9月の中旬にもかかわらずプールでの遊泳が可能なのでした。
流石、沖縄です・・・常夏の島。
でも、プールの存在は知りつつも、どうなんかなと思っていました。
だって、ふたりはええ年だもの(笑)。
しかし、翌朝バイキングを食べ、眼前のプールを眺めると時期とあいまって、誰もいませんでした。
まさに今、プライベートプール状態なのです。
千載一遇の好機、おじさんおばさんだって堂々プールを楽しめる状況なのです。
旦那ちゃんは、どうしても入りたくなったのでした。
「プール入りたい」
旦那ちゃんは嫁ちゃんにそう伝えると、
「はい」
嫁ちゃんから手渡された水着は・・・嫁ちゃんの昔のやーつでした。
用意周到の嫁ちゃんは水着を用意していたんですね。
その水着を見た旦那ちゃんは戸惑いました。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「水着買おうよ」
「もったいない」
「恥ずかしいよ」
「じゃやめる?」
「いく」
そんな軽いやりとりのあとです。
旦那ちゃんは嫁ちゃんのグレーパンツ水着を着替えると、周りをうかがいながら、プールへと猛ダッシュしました。
短パンタイプならギリ誤魔化せて良かったのだけど、こやつは嫁ちゃんの若い頃に着ていたやーつなのです。
想像してみてください。
丸坊主のギャランドゥしているおじさんが、女子水着をはいてプールを走り回る姿を・・・。
誰かに見られていないかと怯えつつ、旦那ちゃんは思いました。
旅の恥は搔き捨てだと・・・文字通りそうなのです。
だからいいんです、もう(笑)。
旅って人を解放させるんですね。
「似合う?」
「似合う似合う」
「そう?」
「もっこりとギャランドゥが・・・恥ずかしい~ね」
「やめれ~」
言うても誰もいません。
旦那ちゃんと嫁ちゃんは童心にかえって、プライベートプールを満喫しましたとさ。