表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

旦那ちゃんと嫁ちゃん

りぞーとプールでないしょ内緒~旦那ちゃんと嫁ちゃん~

作者: 山本大介

 この話、嘘か真か。

 信じるか信じないかはあなた次第っ!(笑)



 

 あれは5年前、秋の頃でした。

 旦那ちゃんと嫁ちゃんは沖縄旅行へ行きました。

 やっぱり沖縄はいいですよね。

 青い海に白い砂浜、そしてゆったりとした空気感、旦那ちゃんも嫁ちゃんも大好きなのです。

 だって、ふたりは沖縄でリゾ婚したものですから、そりゃあ思い入れがあります。


 宿泊するリゾート風ホテルには、プールが併設されていました。

 なんと、9月の中旬にもかかわらずプールでの遊泳が可能なのでした。

 流石、沖縄です・・・常夏の島。

 でも、プールの存在は知りつつも、どうなんかなと思っていました。

 だって、ふたりはええ年だもの(笑)。

 しかし、翌朝バイキングを食べ、眼前のプールを眺めると時期とあいまって、誰もいませんでした。

 まさに今、プライベートプール状態なのです。

 千載一遇の好機、おじさんおばさんだって堂々プールを楽しめる状況なのです。

 旦那ちゃんは、どうしても入りたくなったのでした。

「プール入りたい」

 旦那ちゃんは嫁ちゃんにそう伝えると、

「はい」

 嫁ちゃんから手渡された水着は・・・嫁ちゃんの昔のやーつでした。

 用意周到の嫁ちゃんは水着を用意していたんですね。

 その水着を見た旦那ちゃんは戸惑いました。


「・・・・・・」

「・・・・・・」

「水着買おうよ」

「もったいない」

「恥ずかしいよ」

「じゃやめる?」

「いく」


 そんな軽いやりとりのあとです。

 旦那ちゃんは嫁ちゃんのグレーパンツ水着を着替えると、周りをうかがいながら、プールへと猛ダッシュしました。

 短パンタイプならギリ誤魔化せて良かったのだけど、こやつは嫁ちゃんの若い頃に着ていたやーつなのです。

 想像してみてください。

 丸坊主のギャランドゥしているおじさんが、女子水着をはいてプールを走り回る姿を・・・。

 誰かに見られていないかと怯えつつ、旦那ちゃんは思いました。

 旅の恥は搔き捨てだと・・・文字通りそうなのです。

 だからいいんです、もう(笑)。

 旅って人を解放させるんですね。


「似合う?」

「似合う似合う」

「そう?」

「もっこりとギャランドゥが・・・恥ずかしい~ね」

「やめれ~」


 言うても誰もいません。

 旦那ちゃんと嫁ちゃんは童心にかえって、プライベートプールを満喫しましたとさ。


 真実はひとつ!(笑)

 ああっ、沖縄に行きたいよ〜禁断症状がっ!


 ※旅の詳細は拙作「沖縄のたび~じゃぽんありがとう~」を是非読まれたし(笑)。


 今年のなろラジ投稿は、これにて〆でございます。


挿絵(By みてみん)

たんばりんさんからの素敵な贈り物です。

めっちゃ嬉しい〜!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
>丸坊主のギャランドゥしているおじさんが、女子水着をはいてプールを走り回る姿を・・・。 それは、とても愉快な状況ですねと言って良いのやら(笑) 大丈夫、堂々としていたら女子水着着てても誰も気づかない…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ