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38話 不思議な地層

 令和5年6月3日 リマ国 ザシュテル


 リマ国と、インベルド王国の国境付近にあるこの地に、多くの日本人が集まっていた。彼らは、日本政府と多数の企業が協力して進めた、リマ国石油開発プロジェクトに参加していた。


「やりましたね!」


「ええ!これで石油問題はもう大丈夫です!」


 石油備蓄の量から考えて、プロジェクトにかけれる時間は半年も無かった。しかしながら、通常は油井をつくるにはとても長い時間がかかる。プロジェクトは厳しいものになると予想されていたのだが………


「まさか、石油がここまで浅い位置にあるとは思いませんでしたよ。普通ではあり得ません」


「いやあ、本当に運が良かったとしか言いようがないでしょうねえ」


 石油が非常に浅い地層にあったため、油井の完成には時間はほぼかからなかったのである。


「でも、何かおかしいんですよね………」


 そう発言したのは、研究者の沢口である。


「おかしい?っていうのはどういうことですか?」


「この地域全体に言えることなのですが、化石などを調べていると本来ならばもっと古い年代に堆積した………つまりもっと深いはずの地層が浅いところに出てきているように感じるんです」


「じゃあ、地殻変動みたいな何かが起きたんでしょう?」


「うーんそれがそういうのも今のところ確認できていませんし」


「じゃあいったいどういう?………」


 プロジェクトは成功したが、その一方で新たな疑問を呼んだ。

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