表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日本国、異世界へ。(旧題 異世界転移は唐突に)  作者: スライム小説家
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/103

32話 インベリア―ロ攻略作戦③

「先ほどから続く音は何なんだ?」


「西の城壁から音がしたぞ!」


「いや、俺は北の正門の方からしたように感じたぞ!」


 インベリア―ロ城に滞在し、国王を守る近衛騎士団。彼らは、聞いたことのない爆音に混乱していた。


「きっと敵だ!」


「飛行騎士を飛ばせ!上空から状況を確認するんだ!」


「馬鹿言え!今は夜だぞ!こんな時に飛行騎士を出すのは危険すぎて無理だ!」


「じゃあどうするんだ!?」


 全員が何をすれば良いのかわからず、右往左往している。そんなとき、この状況に終止符を打つ一言が飛び出した。


「中庭に敵が現れたぞ!」


「何だって!すぐに行くぞ!」


「聞いたか!中庭だ!」


 ――――――――――――

 インベリア―ロ城 中庭



 パパパパパ!



 中庭の中心で固まって動く自衛隊の隊員らが、89式小銃を撃っていた。インベルド王国の兵士たちが一斉にかかるが、皆あっという間にやられてしまう。


「く、くそっ。何だ敵の魔法は?近寄る前に全員やられているぞ!?」


「物陰に隠れろ!このまま攻撃しても、ただ犠牲を増やすだけだ!」


「に、逃げろ!」


「逃げるな!おい!」


 先陣を切った隊長が真っ先に死亡したため、近衛騎士団は瓦解していた。

 一方の自衛隊の方も困惑していた。


「お前ら!この二人がどうなってもいいのか!?こいつら偉いんじゃないのか!?」


「き、貴様ら儂を助けろ!」



「嘘をつくな偽物め!うおおおおおおおッ!」


「かかれえええっ!」


 早速インベルド王国の上層部を捕らえ、後は人質として使えば戦いは終わるかと考えていたのだが、そんなことは無かった。近衛騎士団の大半は国王ズックルやゴルミフ宰相は城の奥に居ると思っているし、そもそも二人の人望がほぼ無い為に本物だとしてもどうでもいいのだろう。


「こちら、石田。要人を確保した。敵軍の抵抗は弱まりつつある」


 敵兵を撃ちながら隊長の石田が無線へ報告する。


 あれから更に数機のチヌークが城内に自衛隊員を降下させた。その影響もあってか一方的な撃破を続けており、周囲には近衛騎士団の死体が積み重なっている。


『そうですか、予定通り制圧を続けてください』


「了解!」


 戦闘は、終わりを迎えようとしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ