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23話 ソラーロ上陸作戦①

 護衛艦いずも 艦橋


「敵軍の飛行場、港湾の艦隊は砲撃を完了しました!また、敵軍の兵舎と思われる建造物には現在砲撃中です!」


「よろしい。これで、上陸への妨げは無くなった。」


「しかし、まだ敵の司令部の位置が不明です。砲撃されていない可能性もあり、その場合は敵軍の抵抗は統率の取れた激しいものになるかと………」


「連中は今大混乱なはずだ。仮にこの後、司令部を破壊してもその間に前線の兵士に立て直された方が不味い。おおすみ、しもきたは予定通りに上陸戦を開始せよ!」


『『『『了解!』』』』


 群司令である田沢の命令に従い、各員が一斉に動き出す。


「本当に強行して大丈夫なんですか?敵軍の抵抗で犠牲者が大量に出たら、世論が大変なことになるんじゃあ………」


 早沢が田沢の判断に苦言を呈するが、当の田沢は涼しい顔をして反論をする。


「今の国民は明日食えるかどうかで精一杯だろうから、こんなことを気にしてなんていないさ。それに、抵抗もそこまでの物じゃないだろう。」


「え?」


「相手はおそらく現代戦を出来るような相手ではない。統率だっていい加減なものだろう。だとすれば今の砲撃で指揮系統はもはや機能していないと考えて良いはずだよ?」


「………」


「まあ、万が一大失敗になっても責任は全部取るから安心してよ。」


「………分かりました」


 早沢は一応納得したかのような反応をしているものの、かなり不満を持っていることは彼女の顔を見れば誰でも分かる。


(明らかに納得していないねえ。ま、後は陸自のみなさんに力を発揮してもらうだけだ。早沢君がどう思おうと、結果が全てだよ。)



 上陸作戦が、始まろうとしていた。

次回も明日午後六時でーす。

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