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15話 迫る軍靴の足音

3月28日午前11時2分 衆議院


そのとき、日本の歴史を大きく変える一言が須賀総理大臣から飛び出した。


「我が国は、友好国のクラート王国、また近隣国のリマ王国からの要請により、自衛隊を『インベルド王国』を名乗るテロリスト集団の掃討作戦へと派遣することといたします」


急きょ開かれた国会が始まっていきなり、須賀は爆弾発言をした。


「高名党の佐藤です。総理!今回の決定は憲法9条に違反していると私は考えますが、総理はどうお考えでしょうか!」


「今回の決定は、あくまで対テロ作戦への参加であり、国際貢献のための平和維持活動で憲法9条の交戦権の否認には当たらないという判断です」


「国家民主党の沖和です。インベルド王国はテロリストではなくれっきとした国家なのではありませんか?」


「インベルド王国を名乗るテロリスト集団という認識を政府としてはしています。ですから………「横暴だ!独裁政治反対!」

「戦争をするってことですよね!立派な九条違反ですよ!」

「国際貢献でも何でもないでしょうこれは!侵略ですよ侵略!」


――――――――――

とある日本の家庭


『戦争反対!戦争反対!』

『押さないでください!』


ピッ


テレビから流れてくる騒音が途端に消える。

「どうなっちゃうんだかねえこの国は」


「おとーさん。いまのひとたちけんかしてたよ?だれかとめないの?」


「喧嘩なんかじゃないんだ。あれは誰にも止めれないかなあ」


「なんだかこわいよ………」


日本国としては初めての、戦争が始まろうとしていた。

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