79.OUT LAW ~追憶
【タイトル】OUT LAW ~追憶~
【作者】白川涼
【掲載サイト】NOVEL DAYS
【URL】https://novel.daysneo.com/sp/works/a25a2ce7282166c303445a1feb05fe1d.html
このサイトの小説を読むのは初めてだ。使用感に特に問題はないかなって思った。どういうサイトなのかは知らない。新興サイトなのかな。小説投稿サイトって、そう考えればたくさんあるよね。僕の知らないサイトも多くあるのだろうな。
というわけで、読んだ。現在10万字あまりの分量があり、今でも毎日更新中の作品。
いずれ英雄になるらしい男の、誕生から若き日の出来事を追いかけていく話だ。
こう書くと伝記ものっぽいけれど、ひとりの男が活躍していくラノベ的な話の進め方をしている。書かれる対象も英雄的ではなく、一個の人間として表現される。
以前この「なろう外作品評論」でも書いた「偉人伝記『レト・レスター』」と、そういう意味では雰囲気は似ているかもしれない。
英雄の実情は失敗続きであるということ含めてだ。
偉大な父に一太刀浴びせられたという華々しい始まり方から一転して、彼は未熟者であり人間として未完成であるというエピソードを次々に書いていく。
2番の話が「ハングオーバー」みたいな、酔っ払って昨日の出来事を全然覚えてないのに奇妙な目覚め方をする、というものなのが良い。こういうコメディはいくらあってもいいからね。
こういうエピソードは駄目な人間にしかできないものであり、実際に彼はそうであると見せつける。才能があり、それを正しく使って偉大な存在となる者でさえ、その始まりは愚かしいものだったというのが、彼を人間として書いている。
人間性もまだまだであり、しばしばデリカシーに欠けた言動を見せて、仲間から嫌われていたりする彼は完璧とは程遠く、けれど良い面も多くあってそれで周囲からの視線が変わっていく。周囲から見た彼の姿が多く描かれているのが特徴か。
ハンターとしての仕事をしつつ、他にもいろんな仕事をして経験をためていく、成長物語だ。まあ中には、競馬的なスポーツに参加したりして自由にやりすぎている感じもするけれど、大人物っていうのはそういうので良いのではないかな、とも思った。




