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「小説家になろう」以外掲載の作品の評論集  作者: そら・そらら


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70/116

70.何が正義か。正義とは何か。

【タイトル】何が正義か。正義とは何か。


【作者】みちづきシモン


【掲載サイト】カクヨム


【URL】https://kakuyomu.jp/works/16817330651755290073/episodes/16817330651755371605

引き続き短編作品。これと、もうひとつの短編を読んだら、ひとまず短編シリーズはおしまいだ。もう少し付き合ってほしい。


この作品は、作者と推薦した人が別。つまり、自分の作品を読んでもらう機会だけどあえて他薦で応募するだけ、その人は面白いと考えている作品なわけで。それは期待できるというものだ。


カクヨム掲載で、2800字に満たない、本当に短い作品だ。その中で起承転結がしっかり書かれていて好印象。


副題にある通り、ゴブリンを主人公とした独白の話。

群れの中に現れた知能の高いゴブリンが、人間の本から知識を得ていく話。ゴブリンに知性が合わさった結果、起こるのは何かを追う。


正義を問うタイトルから察せられる通り、普通は駆除される対象であるゴブリンという種に感情移入させるような構造になっている。

しかしゴブリンにはゴブリンの正義がある、という話でもなく、人間の倫理観を身に着けたゴブリンが人間らしい振る舞いを見せるようになる、という内容だ。


しかしことはそう単純ではない。「知能の高いゴブリン」という存在は、人間側からするととてつもない脅威に映ってしまう。

それの言葉から連想されるイメージを考えてみればわかるだろう。単なる怪物なだけではなく、それが道具を使い戦術を駆使したとなれば恐れるのは当然だ。知性あるゴブリンも、その問題に直面することになる。


故に、この物語のゴブリンの特徴を「知能」だけで括るのは間違っているし、頭がいいだけでは読者はこのゴブリンには感情移入できないだろう。

では、ゴブリンを恐ろしい怪物か愛すべき隣人かを区別する基準は何か。さっき僕は倫理観という言葉を出した。随分あやふやな言葉だ。


倫理観なんて言わなくてもいい。もっとわかりやすい所から始めていい。人にできて怪物にはできない行為はなにか。

そういう所まで、この話はフォローしていた。故にこのゴブリンを愛する事ができる。

いい話だった。

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