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「小説家になろう」以外掲載の作品の評論集  作者: そら・そらら


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56/116

56.剣の守人と挑みし者達

【タイトル】剣の守人と挑みし者達


【作者】なめなめ


【掲載サイト】アルファポリス


【URL】https://alphapolis.co.jp/novel/534179307/863750202

#RTした人の小説を読みに行くタグ。15万字ほどで完結しているということで、気軽に読ませてもらった。



異世界ファンタジーものの作品。アルファポリスは女性向け作品が多いとのことだけど、これはどうなんだろう。女の子が主人公だけど、女性向けとは少し違う気はする。


魔王率いる軍によって人類が脅かされている世界で、魔王を打倒するキーアイテムである剣の番人を務める少女のお話。彼女が守人だ。

剣と魔法の世界だけど、心躍るというよりはかなり乾いてハードな世界観が展開される突き放し気味というべきか。特に前半部はその傾向が強い。


剣のある場所にはひとりしか入れないため、最終決戦を除けば常に一対一でのバトルが繰り広げられる。このバトルの描写が話のメインとも言える。バトル自体はファンタジーのギミックを駆使していて熱いのだけど、守人に挑む者の結末は勝利して剣を手に入れるか死しかないために、展開はかなり乾いたものとなっている。

それぞれに事情があって剣に挑む者たちは、守人によって無惨に命を散らしていく。


そんな守人は、彼女の日常をコミカルなパートに描くことで憎めない存在にはしつつ、その所業からどこか歪な存在という印象を抱かせる。

挑戦者たちに感情移入させるよう物語が構成されている一方で、主人公の謎が深まっていくのはおもしろかった。


守人が何者であるのかの説明は後半まで引っ張り、最終的には謎をしっかり解き明かし、ちゃんと解決して終わらせているのが良かった。


戦闘シーンも、工夫が凝らされていて頑張っていると思う。

ただしちょっと擬音が多めで、そこが物語の雰囲気とチグハグになってる印象も受けた。力が入っている割には、薄っぺらさが目立つというか。

守人がひとりで過ごす日常シーンのコミカルさと、バトルシーンでの非情さの対比を見せつけたい意図はわかるのだけど、それ故に戦闘シーンがもう少し重厚であればよかったなと思う。


ここは、僕も同じような感じのキャラを作ることが多いから、難しいことはよくわかる。

書き慣れれば向上していくと思われる箇所だ。このまま技量の向上に期待したい。


あ、でも、特徴的な口調を連発しながら戦いつつ、めちゃくちゃ強い実力を見せつけてくる「四天」のキャラは大好きだし、そういうセンスも磨いていけば、化ける作者なんじゃないかなと思う。そういう意味でも今後が楽しみだ。

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