53.天が泣いている
【タイトル】天が泣いている
【作者】夜梟
【掲載サイト】カクヨム
【URL】https://kakuyomu.jp/works/16817330650878231671
フォロワーさんが掲載している小説。時々挨拶することが多くて、こんな僕に絡んできてくれるのが嬉しいから、読もうと思った。こういう基準で読む作品を選ぶのもいい。
カクヨム連載で、今のところ一万字に満たない分量の連載作品。当然未完結で、物語のまだ序盤という感じだ。
まだまだ短いのだけど、なかなか読ませる文章を書いている印象の一本。
ジャンルは現代ファンタジーで、奇妙な鳥との出会いが書かれているけれど、それよりは主人公の悩みとか心情描写をメインとして筆を割いている。青少年の複雑な心情を静かに淡々と綴るのが良い。
不幸な生い立ちをしている高校生が、今は少し落ち着いているけれど家でも学校でも悩みの種は尽きない。彼の身の上は特殊ながら、思春期の青少年には多かれ少なかれ、そういう不安定な心情があるものではないかな。それを端的に説明しているのがいい。煩雑な説明にはならず、短い言葉で説明が腑に落ちる感覚。
何かを抱えているのは主人公だけではなく、他のキャラも同じようだ、というのを匂わせつつ、人間ドラマを構築していく。この見せ方も巧みだと思う。
ちゃんとファンタジー要素もある。
人語を操り、なぜか主人公のことを知っている謎の鳥との出会いが書かれる。これが物語のメインの要素ではあるはずだけど、今のところは控えめな出し方をしていて、面白い。
物語の全体を考えても、まだ序盤なのだろう。全貌も見えてこない。タイトルの意味も、まだよくわからない。
けど、引き込まれた。
更新に時間がかかっているようだけど、ゆっくりでもいいから書き進めてほしい。続きが楽しみだ。




