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「小説家になろう」以外掲載の作品の評論集  作者: そら・そらら


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31/116

31.向日葵の花が見つめる先

【タイトル】向日葵の花が見つめる先


【作者】モレリア


【掲載サイト】カクヨム


【URL】https://kakuyomu.jp/works/16816700429480694539

Twitterのweb小説書きの間にある文化として「RTした人の小説を読みに行く」というハッシュタグがある。

その名の通り、このタグをつけてツイートすれば最後、自作をなんとしてでも読んでもらいたい幾多の作者が大量のリプを送ってくる。当然ながら全部読むのは不可能だ。

そして僕もまた、このタグに群がってリプライを送りつける有象無象の作者のひとりである。


もちろん、タグをツイートした側に読む義務などない。いくつか選んで読んで、あとは無視して構わない。だからリプライのほとんどは一切顧みられることはない。読む側の負担が大きすぎるからね。

ちなみに送られてくる小説の数を抑えようと条件をつけると、その条件をこじつけたような小説を送ってくる奴ばかりが出てきて、望むような作品はまったく得られないから注意しなければならない。

そういうこじつけをする作者の面子はだいたい決まっている。「こいつよく見るな」としばしば思うことになるだろう。


とまあ、こういう褒めれる要素が少ないハッシュタグのことを唐突になぜ語ったのかといえば、このタグに応募があった小説を読んで感想をこれから書くからである。

別に僕がつぶやいたタグに応募されたわけじゃない。この「なろう外作品評論」のために、短めの作品を読みたいなと思って、タグを探していった結果見つけた作品だ。


Twitter上でなんらかの形でもアピールすれば、こうやって無関係な奴に読んでもらえる可能性も少しはあると考えれば、この厄介なタグにも少しくらいは存在価値があるのかもと思う。



カクヨムに掲載されている、5000字に満たない短編小説だ。ジャンルは恋愛小説。ひとつの恋の始まりを書いている美しい作品だ。

登場人物2人、ワンテーマ。主人公の挫折とそれに対する救いだけといえばそうなのだけど、そのシンプルさ故に眩しさがある。


部活に打ち込みたかったのにできなかったという少年の挫折。その挫折を突き詰めれば、自分の努力など誰も見ていないという残酷な事実に突き当たることになる。それはきっと、青春の中で多くの人が感じる孤独感に通じるものがあるのではないだろうか。そういう意味で、身近な話でもある。


けど、そうじゃないかもしれない。世界は意外に優しいかもね。頑張る意味はちゃんとあるんだよという、主人公だけではなく、挫折した全ての人に送るエールみたいなものを感じた。

それを甘酸っぱい恋と青春に彩って、短い文章の中でしっかり表現している。実に心あたたまるお話だ。


眩しいな。本当に眩しい。こういう作品と思いがけず出会えるのだから、このタグはやっぱり意味があるんだと思う。

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