27.参考書への感謝の書き込みが、奇跡を呼び込んだおはなし!
【タイトル】参考書への感謝の書き込みが、奇跡を呼び込んだおはなし!
【作者】世界三大〇〇
【掲載サイト】カクヨム
【URL】https://kakuyomu.jp/works/16816410413952447906
第2回で紹介した作品の作者が書いた短編作品。他の作品もあんな感じなのだろうかと気になって読んでみた。知っている人の別作品を読むのは、安心感のようなものを感じられて良い。定期的にやりたくなる。
そして、期待していた通りの、あんな感じだった。すごい作風だと思う。いつも独特のスケール感とテンポがあって、なかなか興味深い。
正直なところ、かなり癖のある文章やセリフ運びをする書き方だから、人を選ぶ作風だと思っている。文章からかなりの年齢を感じさせられる、独特さがある。たまに読むと得られることがある文章でもあるかな。
話の運び方も独特で、予想がつかない。それでも少しいい感じのストーリーになったりするから、油断できないタイプの文章を書く人だ。この作品もそうだった。ぜひとも、この路線を貫いてほしい。
1万字に満たない短編の中で、あるカップルの半生が一気に語られる。紹介文にあるように受験生応援のテーマもある本作は、参考書をキーアイテムとして進行していく。電子書籍勃興の時代における紙の参考書。あるいは、限られた期間しか使用しない書籍としての側面を活かしたお話だ。
なかなか鋭い着眼点だと思う。この発想はどこから来たのか、素直に驚いた。
それはそうとして本作はラブコメであり、カップルの歴史が書かれる。字数もあり完結ながら、作者の文体もあってかなり印象的になっている。これはこの人にしかできない芸当だな。
奇妙な話だ。圧倒的なスピードで展開しながら、ちゃんと物語として成立している。そしてなるほどと思わせてくれる発想も出てくる。Web小説の世界は広いと思わせてくれる作品だった。




