26.17歳のインターンシップ
【タイトル】17歳のインターンシップ
【作者】Arkwright
【掲載サイト】カクヨム
【URL】https://kakuyomu.jp/works/16816700429561282174
このなろう外作品評論、2021年最後の更新だ。
今年更新した回数は、この記事含めて14回。更新がひと月以上開くことがないよう心がけていると、それゆえに月いちペースでの更新になってしまいがちだ。悪い癖だ。
小説家になろうで掲載されている作品は直接レビューを書くわけだから、それを考えると小説を読んでいないわけじゃないというのはわかってもらえると思う。数十万字あるような作品も読むし、そこは頑張ってる。
来年も頑張ろうと思っている。
さて、今年最後に当評論の対象にしようと思った作品だけど、Twitterにて何気ないツイートにいいねを押してくれた方の作品を読もうと思った。それがこれである。
こういう機会じゃないと、なかなか読もうとは思わない種類の作品。一期一会ってやつだな。
ジャンルとしては、淡々としたお仕事系の小説だ。ただし舞台はフィンランドで、登場人物はそれぞれ優秀すぎる若者たち。「意識高い系」ではなく、ガチで意識高いエリート集団だ。
彼らが起こした、インターネットを用いたプロジェクトに参加することになった平凡な日本の高校生のひと夏を書いた作品。
同年代なのに住んでいる世界が違いすぎるというくらい優秀。あるいは充実しすぎている生活を送っている若者たちの中に混ざった、平凡な青年が除々に成長していくお話だ。同じ人間なのかと思えるくらいにスペックが違いすぎる者と交流し、思ったよりも等身大な姿を知っていく過程を淡々と書いていく。
インターネットの発達によって、そういう「すごい同世代」の存在が身近に感じられ、凡人たちが劣等感を抱きやすくなった時代。作中の登場人物ではなく、それを読んでいる我々がそう思ってしまうことが珍しくない時代において、彼らと直接交流することによって得られる知見と成長っていうのは確かにあるんだな、というのが味わえるお話になっている。
そんな彼らの等身大の姿が書かれるとはいえ、登場人物のスペックはかなり高い。そういう人間は実際にいるのだろうと思えるような設定ではあるが、それでも「巨人」と思える者たちだ。
普通の日本人である主人公の視点から、その偉大さを見ていくことになるパートは、読者も圧倒されることになる
住んでる世界が違うんだなあという感想と、それでも彼らは同じ世界にいて、日常を送っているんだなという奇妙な感覚が得られる。フィクション要素の薄い現実的なお話なのに、ちゃんと異文化を見られる物語になっているのが面白いと思った。
来年も、こんな感じでゆるくレビューをしていきたい。ではみなさん、よいお年を。ちなみに新年一発目のレビューがなにになるかは未定です。




