115.おやすみ、おちんぽ
【タイトル】おやすみ、おちんぽ
【作者】太刀川るい
【掲載サイト】カクヨム
【URL】https://kakuyomu.jp/works/1177354054880643052
ブラウザのブックマークに、いつの間にか入っていた作品。たぶんXでフォロワーが言及してて、面白そうだからいつか読もうって登録したんだろう。いつかはわからない。けど読んだのは今だ。
投稿されたのは2016年の3月。ほぼ10年前だ。
ふざけたタイトルだけど、中身はハードなSFだった。いや、チンポがテーマなのは確かなのだけど、真面目な作品だった。
チンポの扱い方が今とは違う風になった、未来の光景を書いた作品だ。1600字程度の、すぐに読める作品だが、訪れたある未来をしっかりと表現していて、中身は充実しているイメージ。
書かれている世界は、非常にふざけているように見えるし、あらすじにある「すべてはおちんぽのためだった」という文言も強烈だ。しかし読むと、その文言は至極正しいように思えてくる。この作品を読めば、じゃない。作中に出てくる、ある一文を読めばそうなる。それほどまでに、説得力のある文章が出てくる。一文で、こうも奇妙な価値観を受け入れられることを書けるなんて。すごいなあ。これを書けた瞬間って、どれだけ気持ちがいいのだろう。
そういう説得力があるから、こういう未来が有り得そうな気すらしてくる。すごい。
これが書かれてから10年。世界は色々変わってしまったが、こんな未来は来ていない。男としては来てほしくない。けど、あり得るかもしれないって説得力があった。そう思わせるから、怖くもなれる作品で、気に入った。




