101.おっさん冒険者+レベル5~+5強いだけでダンジョンマスターと呼ばれた男~
【タイトル】おっさん冒険者+レベル5~+5強いだけでダンジョンマスターと呼ばれた男~
【作者】四季山 紅葉
【掲載サイト】カクヨム
【URL】https://kakuyomu.jp/works/16818093086116795513
#RTした人の小説を読みに行く のタグで募集があった作品。といっても募集した人はとっくに忘れてるだろうなあ。半年くらい前に募集したタグだから。でも読んだ。
現時点で40万字近くある、なかなかの力作だ。いわゆるweb小説的なイメージで語られがちな、ラノベ的な作品群に属する一本。
おっさん系主人公の話だ。現役ながら引退を考える歳の中年男性の冒険者。複数人の弟子がいて、彼らはみんなそれなりの地位についているが、師匠である本人は慎ましい生活をしている。けれどとんでもない実力者だ。あと若い女からモテまくる。
なんとなく、Xで最近揶揄されてるような、中高年向けなろうラノベっぽい作品の一例なんだと思う。そしてXで多くの反論が出ているように、そう単純な話ではないという根拠になりえる話だ。
モテることはモテるが、それ自体は話の主題ではなく、スキルのおかげで少しだけ強い主人公が、敵と戦ったりダンジョンを探索するという話。
敵は大抵、自分にちょっかいをかけてくる敵対組織か、必要なアイテムがあるから入るダンジョンのモンスター。そこはパターン化していると思う。
パターン化していると駄目というわけではなく、ストーリーはちゃんと続いているし、暗躍する敵の影みたいなのはちゃんとある。そして敵を次々に倒していく。その過程で、主人公がいかにすごいかを見せつける。
主人公のスキルは、相手よりもレベルが5だけ高くなるというもの。これで常に相手に近い強さになる。どれだけ強敵でも同じだ。こうすることで良い勝負を繰り広げるというのは、作劇として上手いなと思った。
圧倒的に勝つというわけでもなく、しかし危なげない戦いを見せつける感じは独特だ。スキル頼りではなく、経験を活かして戦う様子も頼りがいがあって良かった。
謙虚だけど鈍感すぎる主人公の性格は、謙虚すぎて鼻につく感じもしつつ、嫌な性格ではないために読んでいられる。
分量はあるけど、割と手軽にどんどん読めるタイプの作品だった。そういう意味で長さは感じなかったし、読みやすい。だから、こういう話はあっても良いと、僕は思うんだよね。




