表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ちょっとした夏の想い出

作者: Soraきた

ちょうど右に見える海は

これから向かっていく街から離れてゆくから

少し、さみしいね



・・・夏休み

おじいちゃん、おばあちゃんの家に行くときは

胸いっぱいの思いを抑えきれない



初めて飲んだサイダー

スイカが水遊びをしている川に

無意識に手を突っ込めば

ひんやりとして気持ちがいい


緑しかない山々

白い雲に

どこからか風鈴の音色

紙飛行機のつくりかたを教えてもらう

草笛も

折り紙風車も



親のご機嫌取りで

夏休みの宿題を持ち込んでも

結局はやらずにいる

でも、それ以上に

学ぶだことはたくさんあった

毎回違う感動も



麦わら帽子に白いワンピース

すれ違う

背の高い女の子

軽く会釈をされる


僕も少し遅れて会釈をする

振り返りはしない



街の中に響いてる風鈴の音色も

夜に近づけば

微妙に音を変えてゆく

僕のこころも

なぜかしら踊る



浴衣姿で花火

線香花火は

今日あった出来事を振り返させてくれる

ゆっくりとした時間のなかで



また、会えることができるかな

もう会えないかな

明日も同じ場所で

会えるかな・・



じりじりと

音を立てて

いつのまにか大玉の線香花火

ポトリと落ちては

一瞬だけ暗がりに



またパッと明るくなる

次に浮かぶ花火の輪



もし、二度と会えないとしたなら

今日のすれ違いは

ときのいたずら?



恋心

夏休みの宿題を終わらせる頃も

それからも

ずっとこころに残るもの

こいごころ

恋のあと、思いがコロコロと



風鈴の音色

ずっと忘れない


自分の家に帰る車の中

振り返っては見える海の向こう

ちょうど右に見える海は

これから向かってゆく街から離れてゆくから

だいぶ、さみしいね


いつかのときを

僕はいつも思い出している







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ