悲しみが眠るまで
悲しみよ
そっとおやすみ
夜更けの雨に
そっとおやすみ
寝静まったキッチン
酔えないお酒を
グラスに注いで
愛されてないことは
前からわかっていた
消せない傷跡
繰り返す過ち
ため息をついても
なんにもならないよと
こころに言い聞かせては
またため息をつく
ボリュームを絞った
真夜中のラジオ
流れてきた恋唄に
低く つぶやくように
歌ってみる
やまない雨はないと
知ってはいるけれど
いつかは晴れると
わかってはいるけれど
悲しみよ
そっとおやすみ
夜更けの雨に
そっとおやすみ