異世界とそれにまるわる話
20xx年驚いた事に異世界なるものが発見された。
そこは文化水準は低いが何故か日本語が通じる不思議な場所らしく、政府は開拓を試みたが何故か転送出来るのは人間のみで困難を極めた。
そこで政府はニートと呼ばれる社会不適合者に目を付け、向こうで成果を上げれば褒賞を出すと発表した。すると現実世界で居場所を失ってた者はこぞって異世界へと転生した。俺も行こうかと思ったが社畜の身分でどうにも出来ず諦めた。
市場を開き成功を収めた者や、軍師となり尊敬されるようになった者やら、様々な噂は聞くが転生した者のほとんどが帰ってこないため真偽の程は分からない。
結局この開拓は一部を除き失敗という形になってしまった。
だが思わぬ形で得たモノもあった。社会からニートと呼ばれる人間がずいぶんと減ったのだ。そして政府は異世界へのゲートを遂に封鎖したと発表した。
良い事だとは思うが、2ちゃんねるへの書き込みはずいぶんと減り、ニートを煽る楽しみも奪われたので少し寂しい気もする。
アメリカではまだゲートは健在らしいので、社畜生活に限界がきたら転生するのもありかもしれない。
人生諦めるのはまだ早いってことだな。それでは。