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安いのには理由がある1

今から20年ほど前。

通っていました学校で

交通経済論を受講した際、

イギリスにおけるバス事業の規制緩和の話が紹介されておりまして

規制が緩和されますと

当初は様々な企業が乱立する状態になるのでありますが

最終的には大きなところ2ないし3社に集約されることになりますよ。

と……。

この話は交通経済だけで無く、

律令時代の班田収授法でも見られますように

均等に地ならしをしたあとは

また競争の世界に晒されることになり、

富むものとそうでないものに分化していく。

その度合いが大きくなり過ぎますと

またガラガラポンが発生する。

その繰り返しとなるのが

歴史と言えば

歴史なのでありますが

こと日本の交通。

バス事業の場合は

その事案に当てはまらないところが見られまして

今も

数多くの事業所が

コミュニティバスのような

自治体が赤字を補填する体制では無く、

各事業所の企業努力によりまして

ツアーバスなどが運行されております。



それも相当の安値で……。

既存の交通体系を破壊する勢いで

運営されている。


何故なのか?

その答えが

先日。群馬と長野県の境で発生しました

事故に隠されているのかもしれません。


……どこかにしわ寄せが来ているのであります。

その無理に耐えながら

安い値段で

便利な時間に運行されているバス事業所を相手にしなければならない


過去の経験から

こことここに関しましては

絶対に

疎かにしてはならないが故。

高い値段設定になってしまっている事業所の収益が悪化し、

悪化した収益を少しでも改善しようと

省いてはならないところを

省かざるを得なくなり……。

や、

路線そのものを廃止しなければならなくなる。

(もちろん各地域の構造変化も忘れてはいけませんが……)


規制を既得権益の如く振る舞われ、

それがもとで

安全である理由を忘れてしまい、

神話の言葉に

溺れてしまっているところに

メスを入れることは大事なことなのではありますが、


一方、

規制にメスを入れる際、

なぜその規制が出来たのか?

を理解せぬまま

取り払ってはならないことも

忘れてはいけないことなのかな……。


……難しいところであります。


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