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猫様の下僕日記  作者: 鮎川 了
黒猫様の下僕日記
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猫様の愛情表現



 猫様方はツンデレなので下僕の事が好きなのか嫌いなのかハッキリしない。

 もしかして仕方無く下僕と暮らしてるいるのかも……と思う事もある。

 あまつさえ冷ややかな目で見下すように下僕を見詰め、「ふん、下等な生き物を見ると目が腐るわ」とでも云いたげに時折目を閉じる。

 しかし、これは猫様の愛情表現なのだ。

「下僕~しゅきしゅき~♪」と仰っているのだ。

 

 熊吾郎も時々これをやる。

 私も熊吾郎に応えないとと思い、目一杯の冷ややかな目をしたのち目をゆっくり閉じたり開いたりする。

 するとまた熊吾郎は更に目付きを悪くして、目を閉じたり開いたり……


 傍目から見ると人食い羆とヤクザがガンを飛ばしあってるように見えるだろうが、これは下僕と猫様との愛の語らいなのだ。


 愛情表現なのに何故“人ひとり殺して来ました”みたいな殺伐とした目をするのか我々人間は理解に苦しむが、猫様の価値観を人間と当て嵌めてはいけない。

 

 では瞳孔真ん丸おメメキラキラの可愛いオーラ全開の時は何と云ってるのか気になるところだ。

 愛情表現の様子と真逆と考えてみると、


「下僕、てめー不味いカリカリばっか食わしやがって調子にのんな」

 とでも云っているのかも知れない。





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