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猫様の下僕日記  作者: 鮎川 了
黒猫様の下僕日記
56/65

シンガーソングライター熊吾郎



 熊吾郎がウチに来たばかりの頃、普通に「ニャー」とは鳴かなかった。

「んんんん、ん、んんん」と、小刻みに長く鳴くので人間の言葉を喋って居るように聞こえる。

「くまー」

「んんん、ん(ここだよ)」

「そうか、そこか」

 と、云う感じで。


 慣れるまではソファーの下などに潜り込んで、不安げに鳴いていたのだが、その時の鳴き声も

「んんん、ん~んんんっ、ん~ん、んんん」

 と、長い上に、節まで付いている。歌っているようなのだ。小さい子供が鼻歌を歌っているような、たどたどしい可愛い歌。

 今は慣れまくって、不安げに鳴く事など無くなってしまったので、この歌はもう聴けないかもしれない。

 録音しておけば良かったと、後悔しきりである。


 


 挿絵(By みてみん)



 



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