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猫様の下僕日記  作者: 鮎川 了
黒猫様の下僕日記
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お食事とトイレの因果関係



 黒猫様の名前は熊吾郎と名付けた。

 今はチビ過ぎてしっくり来ないので“くー”“くま”“くまこ”“くまころ”などと呼んでいるが、成猫になればピッタリの名になると思う。たぶん。きっと。


 ウチに来て2週間が経とうとしている現在、結構成長したように思える。しかし、相変わらずウェットフードはミルクを混ぜないと厭なようだ。

 不思議な事にカリカリは成猫用でも仔猫用でも気にせず食べるのだが。


 ところで、ミルクは猫用の物がベストなのだが、割高なのでスキムミルクを使っている。

 いわゆる脱脂粉乳と云うやつだ。

 これなら、熊吾郎がある日突然飽きてしまっても、私がコーヒーに入れて飲んだり料理に使うなど出来るので経済的である。


 トイレは、普通に市販の猫砂を敷き詰めたのを用意した。

 実は、故Q太郎はペットシーツのみのトイレで用を足していたのでその点は手間がかからなかったのだ。偏食大魔王なので食べる物には手間がかかったが。

 

 歴代の猫様でトイレに一番苦労したのは故ぷー太郎だろう。

 基本的に猫砂トイレで用を足していたのだが、ほんの少しでも汚れると、何故かテレビ台の僅かな隙間に潜り込んで用を足していた。

 猫砂が汚れていればマメに掃除をし、テレビ台の裏の粗相の痕も掃除しなければならず、途方暮れたものだ。しかし、ぷー太郎は食べ物の好き嫌いが無かった。何を用意しても美味しく食べた。


 ……こうして見ると、食べる物に手間のかからない猫様はトイレで手間がかかり、トイレで手間のかからない猫様は食べる物に手間がかかるように思える。

 たまたまそうだっただけなら良いのだが。


 熊吾郎は一体どちらになるのだろうか?

 

 





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