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猫様の下僕日記  作者: 鮎川 了
Q太郎様の下僕日記
29/65

猫様の慰安旅行?



 前にも書いたと思うが、Q太郎はたまに二晩位帰って来ない時がある。

 その度に心配して心の準備をするのだが、当の本人は下僕の心配などどこ吹く風でひょっこりと何事もなかったように帰って来る。

 これを書いてる今も、今朝方二晩ぶりにQ太郎が帰って来たところである。


 ただ、今回の場合はいつもと少し様子が違っていた。

 Q太郎が帰って来なくても、ナナ嬢やシロスケはその間もウチに入り浸るのだが、その二匹も姿を消していたのである。


 猫様の集会場みたいな我が家なのに、猫の気配がきれいさっぱり消えてしまったのだ。

 心配を通り越して不気味である。

 何か大きな災害の起こる前触れでは? と思った程だ。


 しかし、今朝になってQ太郎が帰って来て、ナナ嬢やシロスケも同時に姿を見せた。ナナ嬢に至っては今現在ウチのソファで鼾をかいて寝ている。


 と、云う事はこの三匹同時に何処か遠くへ旅行にでも行っていたのだろうか?

 いや、ナナ嬢とQ太郎だけならともかく、仲の悪いシロスケも一緒に、というのが解せない。

 

「ねえ? 一体ドコ行ってたの?」

 と聞いても

「下僕ふぜいが主君のプライバシーを詮索するものではない、無礼者め」

 と、一喝され、真相は解らず仕舞いである。

 猫様にも町内会とかサークルとかが有って、その慰安旅行や会合があるのかもしれない。

 



 

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