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最低下僕の失態・追記
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Q太郎は前話を投稿して数時間後に帰って来た。
いつものように
「余は空腹だ」と大声で叫びながら帰って来たのだ。
「Q太? Q太! おかえり!」
父親猫のシロスケに攻撃された時のようにビクビクしている様子も無く、本当にいつものように帰って来たのだ。
「ごめんよ。もうあんな事はしないよ。本当にごめん」
「ふむ。そなたのへなちょこキックで余を倒すなど百万年早いわ」
その後、約束通りボイルして冷凍しておいたレバーを解凍しQ太郎に振る舞った。
私の夕食のホッケも少し献上した。
牛肉と魚のちょっとお高い猫缶も献上した。
またたびボールもいつもより多めに献上した。
……また肥る。
が、いいのだ。たまには。




