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猫様の下僕日記  作者: 鮎川 了
Q太郎様の下僕日記
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猫様の変なツボ



 たまに、変な“ツボ”を持っている猫が居る。

 “ツボ”と云っても景徳鎮とか、怪しげな宗教の人が売り付けるバカ高いやつとかそーゆー“ツボ”ではなく、腰痛のツボとか肩凝りのツボとかのツボだ。

 

 順を追って思い出してみると、前にもちらっと書いたターキッシュバンのルーは肩を揉んでやると恍惚の表情を浮かべ、ヨダレを垂らしていた。猫は肩凝りなどしないと誰かに聞いた記憶があるが、ヨダレを垂らす程気持ちが良いと云うのはきっと肩凝り症なのだろう。


 Q太郎の祖母、ぶっちーは背骨のあたりをさすってやると、何故か舌を高速でペロペロ出したり引っ込めたりした。

 背骨に何かツボがあるのかと、他の猫にも試したが、そんな変な癖があるのはぶっちーだけだった。


 更にその娘、Q太郎の母親ミケコの癖は第二下僕のトミが発見したのだが、両腿を軽く叩くとなんとも気持ち良さげな表情をして尻を向ける。別に発情してる様な感じではなく純粋に

「あたちのちり(尻)をみてっ!」と、そんな感じだった。


 さて、Q太郎であるが、背中を撫でると尻を上げる。頭を低くして尻だけを上げる。

 何なんだろう? ミケコと云いQ太郎と云い、どんだけ尻を見せたいんだろう?

 

 と、云う訳で、猫にはそれぞれ“ツボ”がある。と云う話である。

 どうせなら“食欲が抑えられるツボ”とか“好き嫌いが無くなるツボ”とか“風呂好きになるツボ”があればいいのに。



 


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