山中遭遇
さて、
飯もすませた
トイレも行った
これでこれからのハイキングは問題ない…
と、言いたいところだが、
大丈夫じゃ無い奴が約1名…
「うぅぅ、まだぎぼぢわるい…」
さっきのカレーがまだきいてるようだ…
「ほーら、はやく行くぞー」
そんな勇気の事はほっといて
さっさと行く智子と明日香、
相変わらずひでえ奴だな、
「おら、勇気いくぞ~」
とにかく早く行かなければまたはぐれる
「わがっだがらゆらざないでぇぇぇぇ」
「ぬおっ?!、吐くなら言えこの馬鹿」
ベシッッッッッ
しまった、思いっきり後頭部を殴ってしまった。
ああ、じれったい
とにかく揺り起こして急がねば…
「おい、勇気早く起き………」
「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」
声にならない叫びとはこの事だろうか…
あれは智子?それに明日香?
何で叫んでんだ?おふざけ?
それにしては、度が過ぎるとゆうか………
「……ん………今の声誰?」
おお、勇気が起きた
「いや、それが、智子と明日香みたいなんだ」
「え?あの智子が叫んだの?まさかそんな事…」
ダダダダダダダダダダダダダ
先に行っていた明日香が血相をかかえて走って来た
「はあ…はあ…はあ…し…翔…さん
はやく…早く来て下さい!!」
息を切らしながらただ事では無い様な不陰気だ。
「ど…どうした?何かあったのか?」
取り合えず今の現状を詳しく聞いた。
明日香の言う事だと
先に行ったはいいが、地図のとうり進んでも
目印がなかなか見つからず
引き返そうとしたら
何者かにいきなり襲われかけたのだと言う
「まじか?それやばくね?
急いで行くぞ勇気」
「おう!任せろ」
「明日香、案内しろ!!」
「はいっ!!!」
とにかく急がなければ、智子に何かが起きている
急げ…急げ…急げ…
「ここの先です!!」
明日香が指をさすのは………?
「お…おい、明日香?これ…何?」
「え?何って………?!ひっっ!!」
明日香の顔が引きつった。
それもそうだろう、
太い木の棒をもってしゃがみこんでいる智子がいる
棒には血がついている
その数m先には倒れた人がいる…
きっと、もう死んでいるだろう、
「おい…智子? 一体何があったんだ?」
とにかく何があったのが聞きたい…
すると、智子は死体を指差し震えた声でこう言った
「こいつ……人間じゃ無い」
あの智子が、さっきまで笑っていた智子が
力ずよい智子は、もう、そこにはいなかった
ただ何かに怯える、まるで小さな少女の様に……
いきなり現れた謎の人間
こいつは一体何者なのか
次回に続く