序章
生きるのが辛いと感じている皆さんへ、つたない文章ですが私を自殺願望から救ってくれたニーチェの言葉を私なりの言葉で、小説にしてイメージしやすく伝えたいと思い今作を書きました。
生きるのが辛い、人生に意味を見出せない、死んでしまいたいと思っている、寝るとき後悔ばかりしている、そんな人が少しでも救われるようにと願ってこの作品を送ります。
ピピピ…
スマホのアラームが鳴る。
「今日も始まってしまったか」
台所に行きタバコに火をつける。
スゥーー……
ハァ~~~……
タバコの煙が換気扇に吸い込まれるのを見ながら私は今日も思った
「死にたいな」
会社を退職してから三カ月、双極性障害の診断を受けてからは薬を飲んでも何もやる気が起きない、私は毎夜眠れずに虚無の人生を悔やんでいた
何も上手くいかない、普通になれない、何のために生きているのか―――――
そんな負の感情が呪いの様にまとわりついて日々私を蝕んで、私を地よりも深い深淵へ落そうとしていた
「ピロン!」
スマホの通知が鳴った、それは私が参加したSNSグループからの通知だった。
「明日、決行します。参加したい方は明日の17時に渋谷駅のハチ公前に集合してください、そこから長野に向かいます。」
つい一か月前に参加したSNSの自殺志願サークル、明日ついに実行するらしい、自分の悩みや苦しみに共感してくれる唯一の居場所だった。私はもう居場所を失うくらいなら、私も彼らに付いて行こう。
私はもう一本タバコを取り出し火をつけた。
作品はフィクションですが、ニーチェと言う人物は実在の人物です。興味を持ったらぜひ調べて、彼の作品を読んでみてください