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夏祭りはヤマト村で 20


 別の物を見ようと歩いてるとリリィさんがせいらさんに先程の話を聞こうとしていた



「あまり聞いてはいけない事かも知れませんがせいらさんは誰か人探ししているのですか?」



 ちょっとバツの悪そうな顔をしつつもその質問は悪気のあるものでは無いと分かってるのでせいらさんが応えようとするとかえでさん達がやって来た。

 今日は私服か、巫女服は無理にしてもせめて浴衣でもなんて期待したがそう都合良くはいかんものだ。

 因みにこの世界全体ではどうか分からないがヤマト村には浴衣が存在している



「おっす、みーは今日は普通に祭りを回ってるんだね」


「弓や輪投げやくじ引きに痛い目合わされてますよ。それよりかえでさん達は浴衣とか着ないんすか?」


「昨日は巫女服で疲れちゃったからね〜、今日は普段着で楽させて貰うよ」



 普段着もそれはそれで良い。てかかえでさんはスタイル良いから何着ても、良き



「浴衣絶対似合うと思ったのにぃぃ、その髪型なら尚更ですぞ!でも普段着もまた…」


「キミってヤツは、最早何でも良いんじゃないかい?」


クリスがツッコんできた



「はは、セクハラ大魔王ってだけの事はあるなぁ。クリスさん、みーは普段からこんななの?」



 こんなとはなんだ、それにこれは大事な事じゃにゃいか



「だいたいそうですね、リリィさんには特にですよ」



 ジトーっと見てくるかえでさん達…やめてその目、別に悪い事はしてない筈


「みーって…そうなんだね〜、そういうのが好きなんだ。そうだろうとは思ってたけど」



 ゆっこさんが呆れるように言って来た。そんな蔑む目で見ないで下さい



「何かとんでもない誤解をしてると思うの。確かに好き嫌いで言えば好きだけど…それって男なら誰でもそうだし、言うなれば僕は素直ってだけの話なのだよ」



「そうだね、まあ何でも良いまであるのかな?昨日裸で私を襲おうとしたし」



 ちょっと待て、その話ぶり返すのか。

 そうだった、よく絡む人達と比べれば絡みは少なかったがそれでも多少なり絡みがあったゆっこさんはかりんさん程では無いが割と言ってくる人だった



「みーくんちょっといいかい?」



 せいらさんは成り行きを知ってるから大丈夫だがパーティーメンバーにリリィさんはゴミを見る目でこちらを見ている。

 やだやめて下さい、これはちゃんと誤解を解かねばという事で経緯を丁寧かつ必死に説明しておいた



「てなわけで誤解なんだよ。ゆっこさんも酷いじゃないか、明らかにそんな場面じゃ無かったのは分かるだろ」



「そうだったっけ〜?」


このアマ


「……こんな場所でそんな格好でって言ってたけど場所が悪く無きゃ満更でもないような言いっぷりに聞こえた気がするけどねぇぇ」


「え?そうなの?ゆっこったら〜、これは皆に言うしか無いぞぉぉ」



 やられたらやり返すのが俺だ!かりんさんが面白い玩具を見つけたかの如し対応だ。

 でもこれ、俺にも被害が来るんじゃないか?



「ちょ、かりん。誤解だからやめて!みーもおかしな事言わないでよ」


「先に言ったのはゆっこさんだろ!自業自得ってヤツだぜ」


 威嚇のポーズをする俺に対して威嚇のポーズをし返してくるゆっこさん。

 この子は割とノリ良いんだよな



「そうだ、セクハラ男が居るからアレだけど皆さんも良かったら浴衣見ませんか?私達も花火大会の時は着るからね」


「行く行く!流石かえでさん、しかも花火大会で着ちゃうんですね!」


「なんでみーがノリノリなんだよぉ」





という事でやって来ました浴衣及び服屋さん



「ちらほら見掛けたこの衣服はヤマト村特有の衣装だったのですね」



 王都の貴族たるメロニィがそう言うという事は少なくともこの国で浴衣はヤマト村特有の物なのだろう



「あ、コレかわいい。私コレにしよっと」


クリスは決めるの早いな。でも悩む時は凄い悩むのも知ってるぜ


「かわいいポン、アチキもそれにするぅぅぅ」


まゆももお揃いにするようだ


「くっ、私もかわいいと思ってたのですがお二人が一緒で被るというのも私のアイデンティティというものが…しかしお二人がそれを選んだ後となるとより魅力的に感じてしまいます」


メロニィは何やら葛藤しているようだ


「メロニィも同じのにしちゃいなよ」



「うにゅ、お揃いなのじゃ。みーくんも」



今なんて?



「ちょっと待とうか、なんで俺まで同じの選ぶ流れになってるんだい?」


「それはじゃな、運命、なのじゃぞい」


「そうだよみーくん、運命、なのじゃぞい」


「みーさんもそれなら私もそれにする運命なのじゃぞい」


コイツ等…


「あんたら仲良いねぇ〜、んじゃそれで決定だね」



あとはリリィさんだが



「皆さんお揃いなのですね、素敵です。私は…こちらを貰いましょうかね」



 リリィさんのは薔薇のような花柄が入っている。これはこれで良さげ



「せっかくだから今着ちゃえば良い気がしますよ」



 ゆっこさんの提案をのんだ俺達はさっそく着る事に。

 せいらさんは家にあるけど面倒くさいという事で後日にあるとされる花火大会で披露する事になった





「ど、どうでしょうか?」


 相変わらず白服と部屋着以外には緊張するメロニィだがよく似合ってる


「可愛いですぞぉぉ〜」


「そ、そんなにジロジロ見ないで下さい。そんなだから皆さんからセクハラ魔王って言われるんですよぉ」


そんなにジロジロ見てるのか。お次はクリス


「ちょっと動きにくい…どうかなぁ?」



 あれ?なんかクリスが思った以上に和服似合うな。 

 なんというかクリスって洋風なイメージで固まってたから意外



「クリスさんお似合いですよ、流石リーダーさんです」


「あ、ありがとうございます。き、キミもなんとか言ったらどうなのさ?」



 あ、また言葉を忘れてた。しかしクリスめ、ゆっこさんに褒められて照れ隠しで俺に振って来たな。

 でも良いものは良いからちゃんと褒めておこう



「リーダー、ビックリする程しっくり来てます。良いですぞい」



お次はリリィさん



「ど、どうですかね?」


 リリィさんの浴衣だぁぁ!!なんていうかもう、たまらんです



「ちょっと家に持って帰っても良いですかね?俺の部屋の抱き枕って事にして」


 皆にぶっ叩かれた


 リリィさんは苦笑いしている。お次はまゆもさんだ



「浴衣まゆもなのでぇす」



 おお!?なんだこれ、髪を後ろで簡易的にまとめたまゆもがまたなんとも…イカン!流石にまゆもにセクハラっぽい感情はマズイ。

 それにしても見事な和服美人になっておられる、いよいよもって14歳には見えないな



「凄く似合っておられるぜ。いよいよもって14歳には見えなくなってるぜ」


「あ、あんまりジロジーロはアカンのじゃ」


 そんなにジロジロ見てたか、さて皆の浴衣も拝めましたそろそろ



「後はみーだけだね」



 前にもあったけどトリはやめてもらっていいですか?ハードル高すぎるんだよ



「俺は、今度の花火大会にしときますぞ」


「この流れで何言ってやがる、さっさと着替えて来い」



 やっぱそうなるか、て事で着替えます。因みに俺のは同じ柄だとサイズ的に黒しか無かったので黒の浴衣となった。

 とりあえず着てみて披露



「こう言うののトリは女性がやるもんだろ」



 俺の浴衣なんてそんな夢の広がるもんじゃ無いのだが、似合わないって評価だけはやめて欲しい



「うん……何ていうかその、アンタ浴衣似合うね」


「うん、悪くない」


「似合ってるのがなんか悔しいなぁ」



 かりんさんは何を悔しがるのか、でも良かった。似合ってたようだ



「みーさん素敵ですよ。正装も似合ってましたしスタイルが良いとやはり色々似合いますね」



 リリィさんが褒めちぎってくれた。俺の部屋の抱き枕になってくんないすかね?



「良いじゃねーか、家に持ち帰って私の部屋のお人形さんにでもしてやろうか?それともテーブルとかかなぁ〜?」



 せいらさんがここぞとばかりに弄ってきた、抱き枕のくだりだと一番遠慮なくぶっ叩いて来た癖に



「テーブルはせいらさんでしょ?」



 ちょっとビクッと反応したせいらさん。本気で変態だな



「わ、私がそんな事で屈するワケがないからな」



「そう言えば昨日の夜もそんな話をしておりましたね」



リリィさんが突っ込んできた



「せいらさんまで何を話してるの?」


「違う!それはコイツが布団になれなんて私達に言うから」


 ヤバい、この話はあかんヤツだ。なんとかしないと…皆がゴミを見る目になって来てる気がする



「おいみーくん、ちょっと詳しく聞こうじゃないか」



 クリスめ、こんな話に詳しく話すような深い事は無いというのに



「セイラさんだってリリィさんに覆い被さって貰おうとしたクセに。しかも一昨日はリリィさんと寝ようとしたとかなんとか」



「せいらさん?」



皆がせいらさんを若干訝しむ目で見だした



「貴様というヤツは!わ、私はただ憧れのリリィ様と親睦を深めようと思ってだなぁ」



「その気持ちはわかりますよ!」



 クリスが同意した、そういやコイツもせいらさんと寝ようとしてたから何か通ずるものがあるのだろう


「だ、だろう!だから私のは何もやましい事なんてないぜ」



 若干焦りつつも取り繕うせいらさん、昨日噛みついてきた事話してやろうか



「みーさん、そういうのは私に頼むのが筋だと思うのですが?」



 なんの筋だ?メロニィめ、隙あらば既成事実的なのを狙ってやがるな



「紳士たる俺がそんなガチセクハラするわけ無いだろ、冗談ってやつだよ。だからこの話は」



「そうだな、確かに冗談だったからこの話はおしまいにしよう」



 あら意外、せいらさんから話を上手く済ませてくれようとしてくれた。

 そうか、俺が噛み付いてきた話をしだす前に切り上げようって魂胆だな、今回は利害が一致しそうだ



「この絶好の攻め時にせいらさんが攻めないなんて…という事は本当にセクハラ的な話では無かったって事かな?」



 いいぞいいぞ、かえでさんが良い方に解釈している。

 そうなんです、あはセクハラなんかではなかったのです



「な、なんすか?」



 ジーッと見てくるクリス、まゆももジーッと見てるな。

 クリスは特に俺の考えを当てるフシがあるから気を付けねば



「何か怪しい香りがするようなのだけどまゆも先生はどう思いますか?」


「うにゅ、臭うのでぇぇす」



この2人は厄介だ、早い所話を済ませねば



「人を臭い人みたくいうな、お前等も変な誤解すんなよ」



 そうです、俺が下手に言うよりせいらさんが言って済ませたほうが綺麗に



「みーがセクハラ発言は平然とするって事だけは確かね」



 それはもうセクハラ魔王じゃないすか。ゆっこさんにそんな解釈されると多分ヤマト村の女子勢全員が俺をセクハラ男に認定してしまいそうだ。

 せいらさんやかえでさんと違って頭ごなしにしうる力が無い分発言の信憑性が高く感じる気がするし。 

 ここは紳士たる言葉で皆を納得させよう



「もう皆で順番に俺の布団になっちゃえば良いと思うの」



 俺は何を言ってるのだろうか?またしても皆にぶっ叩かれました、今度はリリィさんにまで。

 これでオチはついたという事でお店を後にした



「勿論冗談ですからね!」 



 それだけはちゃんと言っておいたが大丈夫だろうか?

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