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夏祭りはヤマト村で 12

 

 とりあえず形は出来たので早速作ってみることにした。

 結果は上々、貝の方もホタテっぽさもあるような無いようなだが旨味は充分出ている。だが一つ問題が……


 これ一人でやるのクソ忙しいな、もっとテキトーにやるべきだったか。

 とりあえずすぐに完成出来るように麺は先にそこそこ茹で置きしてしまおう



「どうだ、やれそうか?…って既に出来てるな。流石だ」



定食屋のおっさん、なかさんが様子を見に来てくれた。

 因みに線引きはあやふやだが20代後半位を境に俺がヤマト村に滞在してた時に会った事ある人は俺の実年齢を知ってるので当然なかさんも知ってるし実年齢から見てもこの人は歳上だ。



「大昔にラーメン屋を夢見てた事があってね、この辺の構想はお手の物なんすよ」



「焼きそばらしくねー食材買ってると思ったらそんなの作ってたのか?どれ、少し食わせてくれよ」 



「さっき思いついたんすよ、生前好きだった店の餡かけを真似てそれを焼きそばにね」



 そういやこの人に俺の料理食べさすの初めてだわ。ちょっと緊張するな



「即席でこれは大したもんだ!この手の餡かけならスープの下地にゃ鶏ガラをもっと効かせたかったな」



 流石わかってらっしゃる。そうなんだよ、でも時間無いし鶏ガラなんて無かったから無駄に余ってたひき肉で代用してます。



「お褒めにあずかり光栄ですってね。後はお客さんの量なんすけどどれくらい来るんすか?」



「夏祭りだけは大っぴらにやってるからな〜、転身で来ることが限定になるがここら一帯は人でいっぱいになるぜ。じゃあ俺も自分の所があるからよ、何かあったらすぐ言ってくれ」



 さて、お褒めの言葉も頂いて自信が出て来たが一つ言い忘れちまった。

 出来れば人が欲しいんだよな〜、やれない事はないけど…ここからは地道に食材の仕込みをするとしよう。

 ネギとニラ、にんにくをひたすら刻んでたら物珍しさで何人か来てくれた


「スタミナってやつがオススメかい?」


「ええ、先程思いついたヤツですわ」


「んじゃ1つ、あんまり女揉みすぎるなよ〜」


揉んでない!むしろ揉みたいわ



「揉めるもんなら揉みたいわ!はいまいどあり」



「みーさんって見境無しに揉んで抱いてるの?」


「見境無しなんて一言も言ってないしそもそも俺の事歌った歌じゃないからね?はいまいどあり」



 形にはなってるがどうしても屋台特有の回転率にはなれないな



「あ、みーさんだ!昨日は凄く格好良かったよ!感動しちゃったもん。僕もギターとか出来るかな?今度教えてよ」



 おお!てと君ではないか。相変わらず可愛らしい少年だが沢山人がいると見つけにくい所が村人Aみたいな子だ



「ふふ、今度教えてしまおうか…だがもしかしたら俺より適任者が居るかも知れないからその人の事を紹介しようかね」



 この世界の音楽の教え自体は俺よりクリスの爺さんのほうがうってつけではなかろうか。

 元の世界ですら独学だったから俺に教える適性があるとは思えん



「居た居た、みーが屋台やってるって聞いたから来てみたよ」


うっひょーー!!巫女服組が来ました!!良き良き



「巫女服最高だぜぇぇ!!」


しまった心の声が出てしまった


「みーが壊れた」


「ほら、ゆっこの巫女服にやられちゃってるよ」


「巫女服が好きなだけでしょ!」


「ところで皆さん巫女さんだったのですか?」


3人とも巫女さんなのか?


「違うよ、夏祭りとか正月とか要所を神社でお手伝いしてるから着てるだけだよ。ゆっこは字を書くのがメインで、かりんと私は売り子さんとかだよ。みーはそんなに巫女服が好きなの?」



大好きです



「嫌いな人が居たら逆に何が好きなのか聞いてみたいわ」


 それにしても…かえでさんってスタイル抜群だし大人の色気もあるし髪型変えてうなじがまた良いし、これはもう最高だとして、ゆっこさんもなんというか元から美人なのもあるだけあって良き。 

 イカンな、ゆっこさん弄りがちょくちょくあったせいで少し意識してしまう。

 そもそもひと目見た時から可愛いとは思ってたんだよ。

 このよく弄ってくるイタズラ好きが前面に出てるようなお転婆丸出のかりんちゃんですら巫女服を着た途端、俺の中でポイントが急上昇しとる



「みー、昨日のライブ格好良かったよ!ゆっことかかえでさんも泣いちゃってたもんね」


やめて、なんか照れるから


「ちょ、かりんやめてよ!確かに良かったけどさ」


「かりんは〜、そういう事はそんなストレートに言うもんじゃ無いでしょ!でもみー格好良かったよ。女呼んで揉んで抱いてる遊び人のくせにね」


ちょっと待て


「違うから!変な誤解されるからやめて下さい!」


「どうだかぁ〜、パーティーメンバーも女が多いしハーレムだなこの野郎!日替わりってか?」


かりんめ、弄りスキルがクリス以上にある厄介者だぜ


「パーティーメンバーって事はまゆもちゃんも居るよね…みーやっぱりロリ」


ゆっこさんまで…いや、ゆっこさんも割と言ってくるタイプだ


「違うから、俺はどちらかというとお姉さんの方が好きなんですぅぅ」


「前もそんな事言ってた気がするけどメロニィちゃんとか見るとなぁ〜」



 かえでさんまで、しかしせいらさんがインパクトデカいので忘れちゃいそうになるがかえでさんも要注意人物なんだよな、下手に弄り過ぎないようにしないと。

 この人はせいらさんと違い基本的には真面目というか常識人だから変な事したら普通に怒られそうな気がするし隕石なんて落とされたらたまったもんじゃない。

 実際殺されやしないとしてもその被害の責任がこっちに来るのは目に見えてるし



「はいよ、塩焼きそばね。こっちは匂い気になる人のために作られたオマケだから俺としてはスタミナの方がオススメだったんだけどねぇ」


「仕方ないでしょ〜、こっちもこの後巫女さんやりながら売り子やるんだから」


「今度是非巫女服で家に遊び来て下さい!」


欲望のままにお誘いしちゃいました


「そう言えば家買ったってまゆもちゃんが言ってたね。巫女服は流石に無理だけど今度行くから場所教えてよ」


 えぇぇぇ!!むりなのぉぉぉぉ!?とか言ったら来てくれなくなりそうだから我慢


「普通に美味しいんだけど…即席でやったにしては凄いね。アンタ何者なのよ?」


 ゆっこさんからお褒めの言葉を。ご褒美に家遊び来る時巫女服で来ないかな


「あれあれ?ゆっこがみーに興味を持ち出したぞ」


「違うから、ちょっと聞いてみただけでしょ」


「本当何者って感じはするよね。でも一つだけ疑わしい点があるのも知ってるんだ」


 かえでさん?疑わしいって何?俺そんな属性あったっけ?むしろ聞きたい


「疑わしい点ってむしろ聞いてみたいのですが」


「いやいや、みーってアレだよね?色々出来て何処か達観してる所がある……お兄さん、だよね?」


 そうだった!!かえでさんも俺の歳疑ってたんだった 


「な、なな、何を言ってるのかなかえでさんお姉さん。いやぁ~、かえでさんって巫女服似合うし髪型変えてより美人になってるしお姉さんだしもう最高ですわ〜」


「うわぁ〜、みーがかえでさんを口説き出したよ!ゆっこ、どうするのさ?」


「ど、どうもしないからね?何で私が困るポジションになってるのよ?しかも見てる限りだと口説いてるっていうより何か誤魔化してる感じがするよ」


「な、何馬鹿なこと言ってるのさ!そんな事言ったって、そんな事言ったって……神社での出し物のオマケする事くらいしか出来ないんだからね」



かえでさんはこれだから良いです



「この後神輿担ぐ事になっちゃってるから…隙があったら見に行くね」


「ライブに屋台に神輿って、忙しいねぇ。そうだ、いいもん買ってきたあげる」


いいもの?巫女服以外に良いものなんて…


「かえでさんは本当世話焼きというか面倒見が良いなぁ〜、みーも感謝するんだぞ!でも間違っても変な気起こしちゃ……ダメでもないか?あ、ダメだ。ゆっこが怒る」



「何言ってるのよ!別に怒らないし」



 俺は知っている、かえでさんは23歳、トウ君達と仲良くなって少し経った頃にある話が出た。

 と言うのもかえでさんは異世界から来た俺を結構気に掛けてくれて気さくに話しかけたりしてくれたのだ。

 実年齢42歳の俺をしてこの子俺に気があるのか?みたいな感情が出て来るのも仕方ない程に。

 だが決してスキンシップが多いとか距離が近いとかでは無いのでその感情は僅かな物ではあったがこれが10代ともなるとそうはいかない。

 トウ君達世代なんかはかえでさんにとっては完全に歳下で弟的ポジションに見えてしまうのもあってか今より若い頃は結構気に掛けて貰ったりしたらしくトウ君達世代なんかは大体一度はかえでさんに恋しちゃった事があるらしい。

 気持ちは分かる、だって美人でスタイル抜群だしこっちが変な事しなきゃ普通に優しい人だから恋しない方が無理というもの。

 だが今は居ないらしいが普通に恋人が居た時期もあったらしい。

 問題なのは恋人が居ようが居まいがその辺の世話焼き感が全く変わらないのだ。

 つまりこっちに気があるなんて事は無いという事。

 普通なら悶々とする様な事だがそこはヤマト村の人達、嫉妬に狂っておかしくなる前に原因と対策を思案してたら判明に至ったそうだ。

 かえでさんは悪意などは全く無いけど魔性の女になってしまってると。

 ただ、思わせぶりな事言ったりする訳でもなく普通に気さくに話し掛けてくれるだけだったと気付き真の原因は単純にかえでさんはなんかエロいって事で話は落ち着いたとのこと。

 別に露出度の高い服とか着てるわけではないが確かにあれはエロい、なんていうか色気が凄いのだ。

 そんな訳で好きになるのは自由だが自分に気があるって思っちゃったとしたらこの話は思い出したほうが後で苦しまないで済むとアドバイスを受けた。

 その辺の心理描写を17歳のガキがキチンと考えてくるあたりがヤマト村の人の深さを感じさせられた。

 まあかえでさんは普通に良い人だし話してて面白いからいいけど確かに俺が17歳だったら狂っちゃってたかも知れん



「ほい、キンキンに冷えたジュース。暑いでしょ?熱中症にならないようにね」



 巫女服達が行ってしまった……と思ったら後ろから気配が



「みーくん屋台とか言ってナンパしてたな。そういう狙いだったか〜、この男は油断も隙もないんだから」



 クリスが来た。お祭り回ってるんじゃなかったのか?



「ナンパとは失礼な、親睦を深めてたと言ってもらいたいね。なんやかんやとヤマト村に居た時世話になったからね。で、クリスはどうしたのさ?」




 どうやらリリィさんは薬の材料になりそうな薬草達に夢中になり、せいらさんは村長の所に用があると行き、メロニィは結婚ネタや衣装とかで皆に集中攻撃を受けてるらしく屋台がどうなってるか気になったクリスはこちらに顔を出したという流れだそうだ。

 クリス様いい所に来た…と言いたい所だが初めてヤマト村に来た人に手伝いを頼むのは悪いかと思っていたら



「キミ一人じゃ大変そうだから仕方無い、クリス様が手伝ってあげよう」



クリス様まじ天使

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