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夏祭りはヤマト村で 9


 ライブやった後すぐに皆と話したりするというのもなんかアレという事で…というのは建前で罰ゲームでギブアップした哀れな俺を晒し者にし過ぎない様にという武士の情け的な理由が強かったと思うがせいらさんが前もってライブは終わったら即解散と言っていた。

 みーはスタッフ(パーティーメンバー)達と反省会があるから等とも言っていたようだ、なんかその辺は日本のバンドでも普通にありそうだなぁ。

 というわけで今日の晩御飯は予定通りまゆも家で食べる事になっている。

 お酒も用意してあり、せっかくなのでクリスの親も一緒に食べる事になった、 筈だ。

 まゆもの家は分かるのでちょっとひと息ついたらすぐ行くと言って先に行ってもらってたのだ。

 本当に疲れたというのもあるが水の魔法を即席でやったり、それを自在に操作した事の副作用とでも言うのか、目では無いけど頭らへんの魔力がずっとぐるぐるしてる感覚でこの状態のまま水以外のもの口にしたらたぶん吐きます。

 なので落ち着くまで休憩する事にしたのだ。30分も経つとなんとか治まったのでまゆも家に行った



「お邪魔します、今日はお付き合いありがとうございました。それに晩御飯まで」



「何言ってるんすか、感動しましたよ!こちらこそありがとうございます。ささ、ゆっくりして行って下さい」



 晩御飯はとても豪勢だった。結構奮発したなぁ、遠慮なく頂くぜ



「お疲れみーくん、凄く良かったよ!なんか感動しちゃったもん」



「ええ、本当に良かったです!感動しました。それでこそ将来の我が夫です、お疲れ様でした。今日はもうゆっくり休んで下さいね」



おお、感動まで頂くとはありがたい



「そう言って貰えるとやった甲斐があるってもんよ。リリィさんもなんか即席で照明とかやってくれてありがとうございました。凄いセンス良かったですよ」



「そんな、私はちょっと照らしただけですよ。みーさんとても素敵でしたよ、良いもの見せてくれてありがとうございました」



あんまり感謝されると歯痒いなぁ



「でもアレだよみーくん、いきなりステージに上げられてビックリしちゃったんだからね。事前に言っといて貰いたいもんだよ、まったく」



 確かによく考えると無茶振りだったかも知れん……でもそれ言ったら俺こそとんでもない無茶振りされてるんじゃないか?とも思う



「悪かったよ、ところでクリスじいさんよ、俺のロック……どうでした?」



「聞くだけ野暮ってもんでしたぞ、でもそこをあえて聞くのもまたロック」



「じいさんやめて下さい。すいません、この二人の会話は流しといて下さい」



「キミとじいさんは相変わらずだなぁ」



 ロックに言葉はいらない…この矛盾もまたロックだったり……ロックつけりゃなんでも良いと思ってるアホな会話をじいさんとはよくしてるのだがばあさんとクリスにはいつも呆れられていた



「でもみーさん本当良かったですよ〜家の旦那なんてはしゃいじゃって」


「お前もなんかキャーって言ってたじゃないか」



どうやらこの二人もロックの素質がロックだね



「どうやらお二人もロックの素質がロックだね。ということはまゆもちゃぁんも…」



「アチキもロックになるぼぅぅん!ぼぅぅん!みーくんカッコよかったぴょ」



 やだぁ、そんなストレートに言われると恥ずかしいです



「いやぁ、そんなに良かったってなると……これはまた次回、やるしか無いんじゃなかろうか」



「それはもう確定事項だろ?」



いや、でもちょっと…



「そうですよみーさん。また聞かせて下さいよ!家でやる時より全然良かったですから」



そうなの?確かに気は入れたけど



「でも……ねぇ?」



「何さ?何か問題でもあるのかい?私が聞いた事ある曲を何曲かやって無かった反面、初めて聴いた曲もそこそこあった所を見るとまだネタはあるんじゃないの?」



クリス様、意外と覚えてらっしゃるな



「まあ、まだ軽くなら一戦やれるくらいのネタはある気がするよーなしないよーな…でもアレだよ。正直今日のはかなり上手く行った気がするんだよね。 

 俺的には神憑りレベルだったんだけど色々上手いこと重なったというかさ、まあ所々地味なミスはあったけどね。でも今日みたいなレベルはまた出来るかって言うと不安かなぁ」



「みーさんや、何をそんな弱気に…そこを攻めるのがロック、じゃよ」



そうだ、じいさん良い事言うね



「そう……か、そうだよな!そこを攻めてこそロックだ!」



「ロックぼぅぅん!!」



「こいつ等ロックって言えばなんでも良いと思ってねーか?」



 せいらさんの鋭い突っ込みが来た。でも心無しか攻めが弱い気もするけど今はなんやかんやと結構疲れてるのでこの辺で抑えとこう。

 マッさんはどうやら渋い曲と言うかゲテモノ的な曲が好きっぽい、こんなに熱く語ってくれるとは思わなかった。

 奥さんは煽りコーナー全般をお気に召していた、意外だ。

 


 そんなこんなで食事を終えてせいら家に帰ることに。

 クリスの両親は結局宿に泊まるという事で案内しつつ、我がパーティーの財力で奢ることにした



「リーダー特権ってだけなので気にしないで下さい。その代わりまた泊めて下さいね」




 そして俺とリリィさんはせいら家でお泊り、お風呂を借りる事になった訳だが残り湯でどーのこーのとか言い出した変態が居たので俺が1番に入る事になった。

 どっちか二人間違って入ってこねーかなぁ〜なんて事がある訳もなく普通に出てみー扇風機をして乾かしてもう寝ようかって時にせいらさんとリリィさんが部屋に来た



「みー頼むぜ!」



 そう言って座るせいらさんとリリィさん。そうだった、この人達もみー扇風機を知ってるんだった。実は魔力がギリギリだけど何とかなるか…




「ありがとうございます。扇風機…私も開発してみましょうかね」



「リリィ様ならすぐ出来そうじゃねーか?私はこの手の魔法は苦手じゃないがしっくり来ないからなぁ」



 ヤバい、スタイル抜群の美女二人の湯上がり…しかも大人の女性よろしく色気も凄い。

 少しイタズラ心が出て来たが何言われるか分からないから大人しくしておこう、それにもう眠いし



「もう二人は俺の添い寝をしてくれれば良いかなとか思ってる僕が居るんだけどおかしいだろうか?」



イカン、ついイタズラ心が



「み、みーさん!?何を言ってるんですか?」



リリィさんの反応可愛い



「何馬鹿なこと言ってやがる」



 アレ?それだけ?なんかせいらさん心無しか元気無くねーか?



「だってぇ、もう寝るって時にこんな湯上がり美人の人達が部屋に来るってもうアレな訳だからアレよ」



「美人だなんてそんな…」



リリィさんは美人言うと照れちゃうんだよね



「……そうだな、こんな最上級の美人二人が夜部屋に来たらそう思うのも無理は無いか、仕方無い。どれ?添い寝してやるから布団行けよ、私とリリィ様で挟むようにして添い寝してやるからよ。どうだ?嬉しいだろ〜」



「ちょっ、せいらさん!?それは流石に…」



「安心しなリリィ様よ。このヘタレはいざそんな事言われたら実行する度胸なんてありゃしねーからよ。まあ、そこで実践しようものなら?そりゃ言い出した私は責任持って添い寝してやるけど……皆にはちゃ〜んと伝えとくぜ、この男が遂にせいら様相手に一線超えたってな」



 やめてその言い方、いつかあってほしい恋人がどうとかのイベントが向こう5年位は消し飛びそうな感じがするから




「冗談なのでぇ〜す、一線超えたとかいう言葉はシャレにならないからやめて欲しいですぅ」



「どうしよっかなぁ〜、んじゃ皆には一線超えようとした位にしておこうか」



やめて、それも同等の威力あるから



「まあまあ、何だかんだ頬を引っ張る位しかして来ないみーさんですから。せいらさんも今回は大目に見てあげましょう」



流石リリィさん、優しい。もうその体を抱き枕にして寝たい



「そうだな、今日は頑張ってたから勘弁して……ちょっと待て。お前まさかリリィ様の頬迄引っ張ってるのか?」



ヤバっこれは何とか口止めしなくては



「はい、何度か引っ張られてますよ。それはもうむぎゅーって。痛くはないので大丈夫ですよ」



そう です、この人にはジェノサイダーズ関連で何度もほぺお仕置きしてます。

 こんなお淑やかで優しそうだから皆はわからんだろうがこの残念美人は俺がマジで不用だからもういいよねって言っても頑なにダメですぅぅとか言ってしがみついて来たり、明らかに不要な破壊もテンション上がってやりだしたり、全くバレてないから静かに帰ろうとしても相談も逃げ道確保も無くいきなり破壊し出したりと……多分ほぺお仕置き回数はリリィさんが1番だと思います



「みー、話がある」



 俺にも言い分はあるが流石に言えないのでここはクリスの真似をして目を瞑り両手を上げほぺを差し出す服従のポーズ。

 察してくれたのか、せいらさんが俺のほぺを引っ張って来た



「お前というやつはリリィ様にまでこんな事を…素直にお仕置きの体勢になった事に免じてこれで済ませてやるが」



「あ、せっかくなので私も引っ張ってみて良いですか?引っ張り返すっていう発想が無かったもので…ちょっとやってみたいです」



え?なんの遊びっすかこれ?



「やってみるか?でもリリィ様にこの汚れた男を触らせるのはちょっとイヤだな」



そんなバッチィ扱いしないで欲しいです



「こ、こんな感じですかね?……なんだかちょっと恥ずかしいです…あ、でもこうやると…ふふ、みーさん変な顔」



 楽しんでやがる……良いなぁ〜、俺もやり返したい。だが今は服従のターンだからやめとこう



「これ以上リリィ様が弄ると、いやもう既にご褒美化してる気がするからこの辺でやめといたほうがいいぜ」



ちぇ、バレたか



「それではそろそろ寝ますね、おやすみなさい」



「んじゃまた明日、おやすみ」



 湯上がりせいらさんとリリィさんがセットで部屋に来るなんて一大イベントもこの睡魔の前には勝てず、ぐっすり眠りこけてしまった。もう少し堪能したかったなぁ


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