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夏祭りはヤマト村で 6


 この世界に来てからは結果的には運は良い気がする。

 実は死にかけてたり実は酷い扱いつけてたりなんてのもあった気がするが、それを込みでも良い気がする。

 そもそもこの世界の魔法の仕組みとかが俺にマッチしてたりする事や、42年生きた経験が活かせるままに若返ってる時点で良い材料は充分にある訳だ。

 正直ズルい気もするのでなるべく良い事はしたいと思ってる俺。

 そんな俺が奇跡か?って思える程幸運だったって思えるような成功が起こるとはこの時全く思ってもいなかった











 俺が生前唯一ファインプレーだったと言える事、それは今名乗ってる年齢よりちょい若いくらいの頃からこのバンドのファンになり、それ以来一筋で全曲も集めたりライブも沢山行ったりした事だ。

 このバンドに出会えて良かった、この時代に生まれてよかった、なんて言うファンは多数存在してた。

 言うまでもなく今回のライブのセトリはほぼこのバンド及びソロだったり関係してたりするセトリです。

 すいません、異世界で勝手にやらせて頂きます。

 まあプロって訳じゃないし金が発生する訳でもないのでその辺は良いか。

 何にしてもこの世界の人達に少しでもこのバンドの良さを伝えておこうと………思います!!!










 時間が来たのでステージに行くと……やっべぇ、何これ!?想像以上に集まってやがる。

 広めの結界だった筈だが人でいっぱいだ…落ち着け、彼等はこれとは比較にならない程の規模のライブの時も堂々と余裕があるかの様にやっていたではないか。

 真似させてもらうよ、まずはマイペースという事で肩慣らしのギターソロ。

 アコギ世界一レベルの人がやるソロプレイだ。比べられる程のレベルでは弾けないがそれでもそれなりに弾ければ充分ってクラスの曲で難易度は高い、頑張って生前練習したんだよ



 よし、何となく聞き入ってくれてる。この世界、少なくともヤマト村ではギターはポピュラーでは無いのでこれはコイツは結構やるんじゃない?的な反応が取れてれば上出来



 という事で1曲目はテンポ良さ気でキャッチーな歌詞とメロディのレア曲、ファンには定番だけどね。こういうのをサクッとやるのがまた良い



 クリス、まゆも、メロニィには手拍子だったり合いの手だったり簡単な振りを教えてあり、それを可能ならやってと頼んである。

 セトリを教えたわけじゃないのでそう上手く順応はしないだろうが、手拍子は徐々にしてくれるようになったので上出来。

 このまま繋がる感じで2曲目もまたレアだけど定番曲、ロック調がやや強めなのでテンポ的には退屈させないよう攻める。

 そして3曲目でド定番、ソロのデビュー曲。これは最後の煽りコーナーでも良かったがその辺の曲が俺の暗記してる曲では溢れてるのでこちらに配置。

 サビのoh yeah·····を2番から合唱までしてくれた、皆の結構ノリ良いなぁ、これは気持ちいい。

 

 ここでmc



「みーでぇぇぇす!今日はこのクサレ罰ゲームにお付き合い頂きありがとねぇぇ〜!全部知らない曲だと思うけど最後まで付き合ってくれると嬉しいでぇぇす!!」



「「おおぉぉ!」」



 何このノリ、この人達実はライブ行ったことあるんじゃね?



「みー、そのマント着てるとかゆっこ意識しすぎー」



「ち、違うでしょ?やめてよ」



「ゆっこさん、マントありがとなぁぁ!それと今から注意点を言います。

 今日のライブは俺が生前一途にハマり続けて来たバンド…音楽グループ達の曲がメインになります。

 んで彼等は…俺のような紳士と違い非常に下ネタが多いバンドだったりします。

 僕は紳士だけど尊敬する彼等の真似というかそんなノリを出すかも知れませんが不快に思ったらすいません。それと僕は紳士なので決して」



「セクハラ大魔王が今更何言ってるのさー」



 クリスめ、リーダーはフォローする立場じゃないのか



「この野郎〜、30曲じゃ終わらせねぇぞ〜。んじゃよろしく」



 4曲目はアルバムの曲だがポップで人気曲。ファン的には全然メジャーだし1番代表的ベストアルバムが出てしばらくはメジャー側だったと思うけど最早レア曲になるのかな。

 5曲目は露骨に海なバラードで少しトーンダウンさせつつ6曲目、良い。これは良い!夕陽が良い所でアンコールでよく使われる夕方の歌、クリスが気に入ってたけどちょっとはしゃいでくれたのが嬉しい。

 7曲目で軽快なロックナンバー、これはノッてくれようとしてくれてればまず外さないだろう、殆どの人が軽めにジャンプしてくれてるのが気持ちいい!

 8曲目、ここでしれっと売上ナンバーワンのド定番バラードをしれっとやる。諸事情により封印されたがやっぱ良い曲だ、今の所1番の拍手が来た。

 ここで少し水を飲みちょっと間をおいて、ここから少し渋く行くぜ。

 9曲目は多分俺がくたばった時から見ても30年はやってないアルバムのナンバー、個人的には好きな曲で歌詞のデタラメな曲、やっぱりそうだ。ヤマト村の人はこういうゲテモノ曲好きなんだろうな、聞き入ってる感じがする。

 10曲目はダンディズムな骨太ロックナンバー、これも反応良さげ。

 11曲目はエレキ1本のあの曲、ここでこれを入れてるのは完全に自己満です。

 12曲目はバラードで確か売上top3には入ってたと思う、良い感触な気がするよ。

 13曲目で売上top5には入ってるであろうお盆が似合いそうなあのキワモノ曲、こういうのの食いつきが良いね、拍手がまた強めだ。

 14曲目はここでちょっとアレンジしたハードロック調のナンバー、時代を先取りしすぎたとか言われてたけど個人的には好きだがギターのリフがアコギだと疲れるんだよ。

 そして15曲目は卒業を感じさせるあの代表的バラード、拍手が良い感じで貰えた所でmcへ



「皆さんお付き合い頂きありがとねぇぇ!大丈夫?飽きてない?アコギ一本だとそろそろ飽きて来るんじゃない?」



「大丈夫だよー!」



「今折り返しか〜、この分なら行けそうじゃねーか」



良かった、好感触だ。これは思ったよりイケるやつなのでは



「このバンドのライブの時、曲によっては専用の振り付け的なのがあったりするんだけど、例えば手を左右にふるとか。勿論気にしないで全然いいんだけど俺のパーティーがその辺のをなるべくやってくれる筈だから余裕があったら真似して下さいね〜って事でパーティーメンバー紹介します」



「「え!?」」



 予定には無いがせっかくなのでステージに上がってもらい紹介、リリィさんにも上がって貰った



「ではウチのパーティーの回復のプロ、メロニィィィィ」



「は、はじめまして。みーさんのパーティーやらせてもらってるメロニィです。所謂白服の所属です。い、いずれ魔王を討伐者みーさんと結婚する予定になってますのでよろしくお願いします」



「「ええーーー!!!!?」」



 この女、ここでそれ言えるなんて大したやつだ。だがここは焦ってはいけない


「等と供述しております残念可愛い子ちゃんのメロニィですがなんと、この子この見た目で21歳なんですよ。皆さん仲良くしてあげて下さい」



「結婚って本気かー?」



「白服ジョークってやつらしいよ」



「ジョークじゃないですから!こんな大勢の前で言ったんですから逃げられませんよ」



「こうやって脅して来る怖い一面もあるんだ。はい次、我等がヤマト村の誇る偉大な大魔道士、ま〜ゆも〜〜」




「うにゅ、アチキの魔法は村を出てから量が増えたのじゃ。いつか天変地異レベルの何かをやりたいのでぇぇす」



皆若干引いてますよ



「まゆもさんはあのライオウも引いてた程に腕を上げておられるのです。引き続き村の秘蔵っ子まゆもの応援お願いします」



「ライオウが引く程……成長したなぁまゆもちゃんは」



「見た目もすっかりお姉さんだ」



おお、まゆもが照れてる



「続きまして、パーティーメンバーでは無いのですがある意味仲間以上に仲間か?ってなる伝説の元冒険者、リリィさぁぁぁん」




「こ、この度はお招き頂きありがとうございます。み、みーさん私こんな大勢の前で話すのはあまり得意では」




「リリィさんの本業は薬師なんだけど効果バッチリでもう凄いです。狂魔戦士なんて言われてますが可愛いもの大好きだったりする所がまた良きです」



「み、みーさん!もう、やめてくださいよぅぅ」



「リリィさん素敵です」



「リリィ様ぁぁぁ!!」



 せいらさんはリリィさんを本当に尊敬してるってか好きなんだな、完全に様付けになってるし一緒に来てるのに何故そんなはしゃげるのか



「そして最後はこの御方、我等がパーティーのリーダー、クリス様〜」




「ちょ、ちょっとクリス様はやめてってば〜!ええっと…ほとんどの人がはじめましてになると思います。このパーティーのリーダーをやらせて貰ってます。それと日々みーくんのセクハラと戦ってます。一応魔王討伐を目指してますので応援よろしくお願いします」



「クリス様はよく俺をセクハラ男に仕立て上げようとしてくるんだけど…本当どうしてくれようかねぇ〜、因みにクリスはこう見えて非常に喧嘩っ早くてライオウに鉄砲玉とか言われた時も即噛みつくほどの危険人物だったりします」



「ちょ、ちょっとみーくん!!それは言い過ぎだって、そんなこと全くないんだからね」



「では…あと一人忘れてましたね〜、今日の主催者的な悪魔のような人、皆さん御存知せいら姐さんでぇぇす」




「お、おい!悪魔のようなってなんだよ、失敬な!こんな優しい美人なお姉さんを捕まえといて」



「そうですねぇ〜罰ゲームありがとうございますぅぅ、俺にはいつかせいら姐さんの事をぎゃふんと言わせて見たいという隠れた目標があります」



「何か企む気か!?ふっ、やれるもんならやってみるんだなぁ」



 若干皆引いてる感じが出たがそれ程迄にアンタッチャブルなのか。

 こういうの見ると普段のふざけた喧嘩みたいなのもやらない様に気をつけなきゃって気がしちゃう



「覚えてろよぉこの野郎〜、では引き続きヨロシク」



はじめようとするとリリィさんが



「みーさん、良かったら明かり灯しますよ。火の明かりだけではそろそろ暗いようですし」



流石リリィさん



「ありがとうございます。では簡単に合図を、消してほしい時リリィさんに手で合図します、付けるときはちょっと火を出します。それでもし可能でしたら照らす幅をざっくり操作してもらえると」



「わかりました、その辺はお任せ下さい。魔力消費は少ないので問題無く出来ますよ」



 リリィさん素敵すぎます。という事で即席でサインを決め照明の演出が少し出来るようになった

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