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夏祭りはヤマト村で 4


 祭りの準備がある人は準備へ、それ以外の人は広場で食後のひと息をついていた。

 まゆもは同年代の友達が来たのでその友達と何処かに行ったようだ。

 問題は無いと思うけどこの中で一番年下のまゆもは14歳、その次がもう俺が申告してる17歳とその同年代達だからなぁ、俺の実年齢からするとなんとも思わなくなってたけどよく考えたら14歳と17歳以上って結構な壁がある気がするからこういう時はもっと気を回してあげるべきだったかもしれん

 


「おいみー、ちょっと来いよ」



レン君に呼ばれた。例の件か?



「実際のところどうなんだよ?あのロリっぽいメロニィさんとはイイ感じなのか?」



 そっちか、まあ逆の立場なら俺も気にはなるだろうから仕方ないか



「なんもないよ、いきなりの求婚は焦ったけどアレよ?俺等パーティーは家買ってそこで暮らしてる訳だからさ、俺視点だと実際そういう関係になろうもんならパーティーとしてやってく上でしんどくなるのがモロに分かるから思った以上にそういうのは無いぜ。レン君の方はどうなのよ?もう結婚秒読みかい?」



「バカ、俺達はまだそんなんじゃねーよ。シンの所はそろそろだろうけど」



そっちのバカップルは何となくわかる



「俺はいずれ村長をって言われてるからね。まだまだ精進が足りないと思うから結婚は先になってしまうね」



それが無きゃ即結婚してるんだろうな



「俺はお前はクリスさんか意外とまゆもとよろしくやってるもんだとばかり思ってたぜ。にしても可愛い女に囲まれて羨ましいな」



何とかそれなりな魚を釣れたトウ君。よく釣れたな



「トウ君はそろそろ本格的に恋人探しはしないのかい?」



「きっと密かに俺を思う人が居ると思うからそういう人を見つけようと思ってる作戦だ」



「そういや言ってなかったか、コイツ過去に何回か告白して失敗して以来」



「テメー!いらん事言ってんじゃねーよ!アレか?自分が彼女持ちだからって余裕ぶっかましてんのか?隣の家に住んでる超幼馴染落としたくれぇで調子乗ってんじゃねぇぞ!!」   



 なんだと?レン君の恋人ってそんな甘酸っぱい関係だったのか?そのパターンは誰しも憧れるヤツや



「ははは、悪かった悪かった。お前もそのうちイイ奴見つかるって」



「余裕かましやがって!お前が強風の日にひっそりと」



「おまっ、それは言わない約束だろぉがぁぁ!?やるかテメェ!!」



「上等だ、消し炭にしてやる」



 レン君は風使い、強風の日に…悪用してたなこのエロめ



「みーは実際誰か好きな人とかいるのかい?」



「今はまだ居ないかねぇ、だいぶこの世界にも慣れたとは思うけどね」



 エロい感情はさておき、おっさん視点だと一応仲良くやれてるって関係が築けるとそれを守る的な考えの方が強くなっちゃう所があるんだよ。

 俺も実年齢が君等くらいの歳だったら多分もっとがっついてたと思う



「あ!?今気づいた、レンは強風の日にひっそりスカート捲りしてるのを誤魔化すために大した予定も無いのに俺やドンを呼んで外で喋ってたんだね。やけにラッキーが続くなんて話てたけどおかしいと思ったんだ」



「「今更そこ!?」」



 シン君は真面目だがノリは良いのでそう知ったとしても別に文句等は付けてこない…が、こんな子が村長になったらどうなるのかちょっと心配だ。勘違いでどっか滅ぼしそう



「3バカにみーが混ざってると4バカだな」



「ヤマト村に滞在してる時からその片鱗はありましたけどね」



「私はみーがナチュラルにあの山おっぱいみたいって言った後にトウと握手してる姿を見た時点で気付いてましたけどね」



「あの男はヤマト村滞在時からそんなバカだったのか、リーダーとしてキチンと教育しないとだね」



 そんな離れてないから普通にギリ聞こえてるんだけど…アレ聞かれてたの?ゆっこさんあの時あの辺に居たのか、気付かなかったわ



「なあ、なんか俺までバカ扱いされて4バカとか言ってる声が聞こえたんだが」


「うん、まあお前もアレだよな?」


「ああ、大丈夫だ。誤解はされてねーよ」


「あはは、みーもバカ扱いなんだね」


「おかしいだろ!俺はそんなバカ扱い受けるような事…してない筈なんだが」



 滞在してた2ヶ月でそんな変な事はしてないと思うの



「いやだってお前、よしまそさんのアレの時ドン引きするレベルで……」



「ああ、いや、感謝はしてるよ?でもアレを体現するなんて……なぁ?」



 アレは確かにバカに見えるかもだがちゃんとした理由とかあっただろ 



「アレはむしろ俺勇者まである案件じゃねーかよ」


「そ、そうだな。俺には絶対出来ないしな、ははは」


「やめて、なんかその反応の方が傷付くから」



「そうだぜ。悪かったな、あの時の事は忘れるのが男ってもんだぜ」 



流石、分かってくれるか 



「きっとアレだよ、俺達同世代達で懐かしのだるまさんが転んだをやった時に、敵は本能寺にありとかよく分からない事を言って皆を動かしに来たりしたからバカって言われてるんだよ」



 そんな事もありましたねぇ、俺はだるまさんが転んだとかドロケイがこの世界にあるのが驚きだったよ。転生者が広めたのかな?



「おいバカみー、そろそろライブの準備とやらをやる頃合じゃないのか?」



 せいらさんめ、バカみー呼びまで行ってしまっか…そういえば



「そろそろっすかね。そう言えばゆっこさんちょっといい?」



「なに?」



「あれあれ〜、まさか告白とかかなぁ〜?」



「だからそんなんじゃないでしょ、私達そんな絡みした事無いでしょ」



相変わらずゆっこさんに声かけるとこの弄りを食らうな



「仮面の魔物専用の魔符って言えば話分かるかな?」



「ああそれね。あの呪いが出たの?」



「そうでした、すっかり忘れてました。実はですね」



メロニィがあらかた説明してくれた



「と言うわけで欲しいんですけど貰えます?」



「良いよ、家にまだ何枚かストックしてるから…ちょっと取って来るね」



「悪いね、俺も行くよ」



「そうやってゆっこの家の場所を…」



「違うわ!なんか取りに行かせると悪いじゃないか。でも忘れないうちに貰っとかないと忘れる気がして」



「私も後でって言われると忘れそうだから今のうち渡しときたい所かな」



 というわけでゆっこさん家に行った。すぐ近くというのもあり意識してた訳では無いが二人で行く事になると道中でゆっこさんから例の店関連の話をされた



「せいらさんからの依頼って事で魔符の受注を結構受けてるんだけど魔符の具合はどうかな?」



そうだった、魔符に関してはゆっこさんが絡んでるんだった



「問題無く使えてますよ、流石といった所です」



「それなら良かった、せいらさんに聞いたらみーが詳しい筈だから今度聞いてみなって言われたんだよね」



「そうだったのか、いつもありがとうございます!アレって結構大変じゃない?無理はしないでね」



なんてったって手書きですからね。俺には無理だ



「正直言ってかなりテキトーに書いてるんだよね。手抜きとかじゃなくて受注量多いからせいらさんに精度の確認したらテキトーでいいって言われたからさ。でも作り手としてはやっぱり気になるのよ」



職人魂ってやつだね



「でも良し悪しわかりそうなそれなりな人は流石ヤマト村の魔符って言ってたから全然イケるんじゃないのかな」



「じゃあ引き続きアレくらいの精度でやってくね。着いた、ちょっと待ってて」



 2階の窓から既に魔符に書いてある物が見える、熱血そうには見えないけどかなり入れ込んでるのが見て取れる



「はい、でもあの呪いには気をつけてね。万が一取り逃がして乗っ取られたら終わるから」



「ありがとうございます、気を付けるよ。お代はいくらほどで?」



「いいよ、結構儲けさせてもらってるし。それより…これ、今度使ってみてくれない?用途は何でもいいんだけどかなりの力作なんだ」



え?そんなものを…まさかゆっこさんは本当に俺のことが…



「良いんすか?そんな物を俺に…」



「この件で書きまくってたらかなり腕が上がった気がするんだよね。今迄は質のみで見てたからそんな量産させる気でやってなかったんだけどそうも言ってられなくて数こなしてたらそれが良い方に行ったみたいな。もしかしたら魔導書に匹敵するクオリティになれたかもって思ってる私です」



 魔導書クラス…それはやべぇな。魔導書とは、魔法を使える人が魔導書を見て、魔導書を持った状態で魔力を込めてしばらく持続させてるとその魔導書に記された魔法を会得できるという反則の品。

 誰でもという訳ではなくその人の熟練度というかレベルは関係してくるが余程離れてない限り会得は可能らしい。

 その事からも分かるようにこれの原本たる物を作れるような人はもう何代にも渡って安泰だってレベルの富が約束されるという話だ



「凄いな、もし作れるようになったら…ゆっこ様って呼んでもいいっすか?」



「我を崇めよってね。みーの方で何かで使ってみて感想が聞きたいんだ。みーのねばのーる君だっけ?あれなんかは魔符試すのにうってつけっぽいし。この村だとレベル高いから魔符の良し悪しが分かりにくいのよ」



 確かにねばのーるはうってつけかも。それにヤマト村の魔法使いはそもそもが高度だから確かに分かりにくいのかも知れん。

 そこまで違いがどうとか理解できてないけど…これは素直に伝えとこう



「でも俺はそもそも魔符の良し悪しの違いをそこまで語る程理解してませんぜ」



「多分使ってみれば感覚でわかると思うよ、魔符って基本的にその魔法の魔力を魔符に込めるだけでしょ、魔符には予めその仕様というか術式を刻む感じなんだけど…ってそうか、みーってあれだよね?オリジナリティ満載すぎて属性的な概念がそもそも無いのか」



 ぞ、ぞ、属性?いやなんとなくは分かるけど…なんとなくですよ?俺のいた世界のゲームみたいなのとはちょっと違うけど確かに属性はあるんだよね



「属性ね、春野菜的な」



「ぷっ……何バカなこと言ってるの?しょうがないなぁ、軽く説明するね。

 ざっくりと火とか水とかはわかるよね?そういう属性が合ってれば魔符って正確にその魔法の魔力を籠めなくても使えるの。

 みーのねばのーるは多分水に見せかけて無属性だと見るけど無属性は幅が広がりすぎて本来なら多分正確に籠めないと駄目なんだけど良い魔符ならその辺も拾ってくれるから使えるって言うのが第1で、自分の使ってる仕様以上にしてくれるのが第2、それらの良い点が体に入り込んで来るように感じられるのが第3って所かな。

 ここまでの物になってたら魔導書作るのも夢じゃなくなってくるよ」



「そうしたら転身の魔導書とかも?」



「作れるようになるよ。魔導書作るのが大変ではあるけど」



 この人すげーな。ヤマト村の人の中では最も一般人的な雰囲気醸し出してたのにやっぱり達人なんだな



「ゆっこさんはもう俺のパーティーの相談役で」



「魔符以外の事は無理だからね、私戦いとか無理だし」  



「んじゃ魔符担当って事で今後ともよろしくお願いします!ついでに魔導書出来るようになったらお願いしたいです」



「そうね、魔符の事なら相談には乗るよ。それよりみーって楽器とか出来るんだ?これから罰ゲームライブてしょ。何歌うの?」 



この反応…さては



「やっぱ皆の中では罰ゲーム認識なんだね。確かに罰ゲームみたいなもんだけど、やる曲は生前の、俺の居た日本って所の曲になっちゃいます。ギター一本でだし多分頑張っても2〜3曲で飽きられると思うんだよね。ゆっこさんは、その反応からして何か楽器を?」



「私は琴と笛やるよ。どっちも大してやってないから人前でやるのは無理だけど」



「ヤマト村の人の大してってのは俺なんかからすると凄かったりするからなぁ、むしろ俺の聞いてそんなレベルでよくやったね?ってなりそうだよ」



「いや、私のはしれっとではなく本当に触りくらいよ?聞かれなきゃ会話にも出さない位にやれるなんて言わないもの」



「んじゃいつか機会があったら聞かせてよ」



「機会があったらね」



 ちょっと話し込んでたら戻って来るのが遅いと変に弄られたがそれは置いといていよいよライブの準備に取り掛かる事にした。

 音声拡張の魔道具をいくつかせいらさんに貸してもらいどれが良いか試すなど色々準備があるのでその間、クリスやメロニィはかえでさん達が村を案内する事になった。

 リリィさんは先程からファンというか興味がある人が結構居て捕まってる感じだったのでそのままで。

 という事でせいらさんが手伝ってくれる事になった。

 無茶振りしたんだからそれくらい当然だと思うがせいらさんも少しはそんな気持ちがあったのかと思う


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