表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/180

夏祭りはヤマト村で 3


「くっそー、今回はしょうがないが今度またやるぞ、今度は負けねぇかんな!」



 こんな感じのヤツだが俺がこっちに来てまだまゆも以外とは慣れ親しんでなかった時になんやかんやと色々構ってくれたいいヤツだったりするのであと何回かは付き合うか



「今度は夏以外でな、こんな暑い中で炎と戦いたくないわ」



「みーはかなり強くなったね、正直俺も勝てる気がしないよ」



 そんな事言ってるがこのシン君は雷使い、電気って防いでも別のダメージを負う感じがするからちょっと厄介なんだよ。

 そして密かに憧れてる雷系の技、ひっそりと開発してるのはまだ秘密



「ライオウはどうだったよ?やっぱトウより全然強かったか?」



 レン君は冒険者にも興味があったくらいだから一際気になるんだろう



「相当強かったけどトウ君も強いからねぇ、全然ってことは無いのは確かだね。ライオウ戦は皆のおかげで倒せたし、何よりトドメを刺したのはこのクリス様なんだぜ」




皆一斉にクリスの方を向いた



「い、いや、確かにトドメはそうだけどみーくんが一対一で圧倒してる感じだったじゃないか」



「でもクリス様の必殺技でかなり深手負ってたりしてましたよ」



「キミってばこんな時ばっかクリス様とかやめてよね!」



 普段セクハラ男扱いしてるお返し…ではなくクリス様の偉大さを皆に知らしめようとする良い部下です



「やはりあの異次元の必殺技が活躍したんですね?」



「凄い御方だ、クリス様は」



「い、いや私はそんな大した事やってないんだってば〜」



 クリス様がチヤホヤされとる。困った感じのクリスがなんか可愛い



「お疲れ様です。ヤマト村の猛者を相手に流石ですね、カッコ良かったですよ。回復しますね」



 さらっとカッコ良かったとか言わないであげてください。恥ずかしい



「助かるよ、何せこれから…そういえばせいらさん、地獄の30曲耐久ライブってなんすか?」



「いやぁ、なんのことだか?私達はライオウを倒したみーさんのライブを期待してんだよ」




 駄目だ、ここで何か言ったところでもう何も変わらない。

 今のうちにここの広さを見ておこう。よし、これなら俺の結界もどきで囲めそうだ



「あ、みーだ!クリスさんも久し振り、元気してた?色々噂は聞いたよ。新しい仲間も居るんだってね」



 かえでさんだ、髪型変わっておる。着物がよく似合いそうじゃにゃいか



「お久しぶりっす、今トウ君と戦ってたとこだよ」



「遂にやったんだ、どうだった?てゆーかやってるなら呼んでよ」



「急に始まっちゃったんだからしょうがないだろ〜、まあ何とか勝ちましたが」



「そうか、やっぱライオウ倒しただけはあるね。皆その話で持ちきりだったんだよ!でもこれからアンタライブとかするんでしょ?大丈夫なの?」



「何とか…なるのかなぁ?初めての体験だから不安だよぉ」



「初めての体験なのかい?そんな初めての体験でそんなに歌えるのか…あ、アレだね!分かったよ!せいら姐さんが無茶振りしたに違いないね」



「このバカシン、やめろって!逆鱗に触れちまったらどうするんだ?只でさえ不本意ながら俺達って3バカ扱いされてるんだから唯一マトモな俺までとばっちり受けるだろ」



「しまった、つい…」



 このシン君は真面目で頭も良く優しくて強かったりもする天才肌で一見すると完璧超人に見えるが……物凄く素直で言う事は何でも真に受ける子なのだ。

 なのでレン君とトウ君は言うまでもなくバカキャラだが一部ではシン君もバカキャラ扱いされて3バカと呼ばれたりもしている。

 時に冗談を真に受けてこの二人以上におかしなことをする事もよくあったとか…本人が全然怒ったり気にしたりしないのが逆に危険だと言う事でいつしか誰も冗談や嘘で弄ったりする事も無くなったそうだ



「おぉ〜い?今私の悪口っぽいのが聞こえた気がしたが気のせいか?」



「な、何でもないよせいら姐さん。悪口なんてとんでもない」



「そ、そうですよ!せいら姐さんの悪口なんて言う人がこの村に居るわけ無いですよ〜」



「私が、嘘を言ってると?」



やめてあげてください。暴君もいい所じゃないか



「せいらさん、それよりそろそろ定食屋に行きましょうよ。オラ、腹減ったぞ」



「何キャラだよ!よし、そろそろ行くか」




良かった、何とか丸く収まった



「トウ、お前は罰ゲームだ。大きめで美味そうな魚釣ってこい」



 地味に面倒くさそうな罰ゲームだな、勝って良かった。と、ここでまゆもさんが動き出した



「見えたぼぅぅん、今回は…コネコネコ」



こねこねこ?猫の類かな?



「ま、まゆもさん?それはいったい…」



「みーくんも大好きな猫なのでぇす」


 

 そう言うと尾の長い猫が顕現されました。誰がどう見ても子猫には見えないがきっと子猫なのだろう



「まゆも、今回は猫みてーだがまさか襲い掛ってくる系か?」



やはり誰一人まゆもの魔法は理解に及ばないようだ



「うんにゃ、鞭なのでぇす」




 長い尻尾がムチのように動いて音速の壁を超えたときになるパンッて轟音が鳴った。

 ソニックブーム的なのが発生してたと思うがこんなの食らったら粉々ですよ、皆ドン引きしてます。

 まゆもの魔法で締めということで定食屋へ向かった







「いらっしゃい。おお、みーか!よく来たな。話は聞いてるぜ。お仲間さんも…っていきなりこんな…ドン、早く来い」



「どうしたんすか慌てて、ってみーか!久し振り、よく来たな。ゆっくり…何だこの人数は?皆して来たのか?」



 誤解しちゃいそうになるがこれは俺がそんなに人望があるって話ではない、謙遜とか抜きに。

 それなりに馴染んでるのも事実ではあるが…20人近く居るな。

 何故こんなに集まったのかというと、ヤマト村の人達は皆好奇心旺盛なんです、なので普段と違う事、違う人が来るとこんな感じなんです。

 事実、俺が最初来て馴染みだした時も似たような現象はあったけど一通りお目通しして以降はこんな人が寄って来るような事も特に無かったので。

 因みに来訪者ってだけだとこういう訳では無い。この村は結構他所からの人が来るのでその辺は確認済みだ。

 一般人がふらっと来る訳では無く、来るのは皆何かしらの用件がある系の人達だったと思われる。

 ヤマト村の人達的には一般的に観光をしてもらいたいなんて考えもあるらしく名所的なのもあるのだがこの村は徒歩で来るのは結構厳しいので大体の人が転身で来る形になっているのだ



「よし、ちょっと手伝うよ。バイトん時はしんどいけどそうじゃない時は何故か手を出したくなるこの謎の感情があるうちにね」



「お前は今日は客人だから…って言いたいがその気持ちはわかる。よし、一通り水配ったらオーダー取ってこい」



「悪いなみー、助かる」



「いいって事よ。何回かバイトさせてもらった恩返しって事で」



 そう、ここは数回ほど手伝ったことがあるのだ。数回だけでこんな事言うのはおかしいがここだと実はドン君より先輩だったりする。

 ドン君は徒手による武道を極めんとする系の人なのだがなんの仕事をするのか?という所が不透明だったりする。

 道場があり、そこにたまに通ってはいるが彼自体は我流で行くつもりなので道場を継ぐという思想が全く無い。

 道場なんかをやるのであればこれから自分の道場を建てるとかになるのだろう。

 そんな訳で彼は職業で言うならトウ君と同じフリーターです。

 最もドン君は何かしらして常に働いてるのでたまにしか働いてないっぽいトウ君とは並べてはいけないな



「みー、唐揚げ頼む。ドンは魚だ」



 おお!ドン君は焼き魚任されるようになったか。もう定食屋継いじゃえば良いと思う





 一通り出たので俺も戻って食べる事にした。せっかくなのでまかないスペシャルを自分で作るぜ



「おいみー、そんな隠しメニュー一人だけずるいぞ!私もそれが良かった」



「これはまかないっすよ。端材とかなのであんまり好みは選べないやつです、どれかいります?」



「んじゃその肉くれ」



「くっ、この中ではボス格のヤツを……どうぞ」



せいらさんは容赦無いな



「代わりにこれやるよ」



きんぴら、悪くないけど……



「みーくん久し振り定食屋ぼぅん」



そういや俺がバイトしてる時はまゆもは来てたな



「美味しいですね、なんと言いますかちゃんと凝ってる所がヤマト村といった感じがします」


「凄く美味しいよ。ここの店主さん良い腕してるねぇ〜」



 確かに良い腕してる。要所の仕込みなんかは全部一人でやってるこだわりっぷりだし。

 クリスも飲食をかじってた訳だからその辺の違いが分かるんだな



「ははは、褒めたってまけないけどな」



「ケチくせー事言うな、全奢りしろや」



「それは勘弁してくれ、せいら嬢。ちゃんとおかずは多めにしてあるから。そういやみーよ、明日の祭りも来るんだろ?良かったらなんか出店でもやるか?予備で出店用セットがあるんだがなんだかんだと5年位寝かせっぱなしで勿体無いからよ。やれるもんは限定されちまうがな」



それは面白そうではあるが…今はこの後のライブで頭がいっぱいです



「みー、出店すんのか?」



「何それ面白そう、やっちゃいなよ。明日は多分色んな所から人が来るから儲かるかもよ」



そうなのか?かえでさんが言うなら間違いなさそうだしそれは面白そうだが…



「でも今はこの後のライブで頭がいっぱいだからねぇ〜」



「そういやそうだったな。何でもせいら嬢の罰ゲームだってな」



 遂にストレートに罰ゲームと言う人が現れた。そうだよ、皆言葉を選んでたけど罰ゲームなんだよな



「人聞きの悪い事言うな、これは私がみーさんのために夢の舞台を用意してあげたって言う良い話なんだよ」



「なんていうかせいらさんってみーとかなり仲良いっすね?」



 いや、俺もそう思う事は結構あるよ?それは悪い事でもないのだがそんな風に言葉にされると地雷臭たっぷりなのでやめてあげて



「なに、私はこの変態から皆を守る為に仕方なく構ってやってるのさ」



そうそう、その辺で手を打つからこの話はここらへんで  



「ねぇ、みーって…普段そんな変態な事してるの?」



「やだなぁ〜これはせいら姐様のジョークに決まってるだろ。確かにそんな長く絡んだわけではないかもだけどかえでさんだって僕がそんな変態な事してる姿なんて見たことないだろ?」



「……パーティーの皆さん的にはどうなのさ?」



「え?うーん……どうだろうねぇ〜アハハ」



クリス様?そこは一応否定して部下を守ろうぜ



「アチキが分かるのはみーくんはほぺって事なのじゃ」



「な、なるほど。まゆもちゃん的にはほペなんだね、メロニィちゃんは?」



「そこまで変態…では無いと思いますが、将来の夫となる人ですからね、多少の事は受け入れるつもりです」


は?



「「えぇーーー!!?」」



「おいみー、話がある」



うわぁ~、なんかかえでさんのオーラが…皆恐れてる理由が分かるわ



「みー、キミはロリコンだったのか?前に居た時はお姉さん好きだって言ってたじゃないか。あ、そうか!これが裏返しってやつか」



……シン君は置いといて、ちょっと皆さんなんですかその目



「私が皆を守る為に仕方なく構ってやってるって意味が分かっただろぉ〜」



このアマ、ここぞとばかりに



 結局この後メロニィの年齢から色々説明して丸く収まったが…最低でもメロニィの年齢を周知させとく必要があるな。

 昼時なのでそこまで長居は無用という事で皆は店を出たが俺は手伝った流れがあったので片付けを手伝ってから出る事にした



「そういやドン君と同じタイプの冒険者と手合わせしたんだけどドン君との手合わせの経験が役に立ったよ。あんがとね」



「それは良かった、またやろう!今度はアレだな、ライオウやトウを倒してるみーに俺が挑むって形になるな」



「みーよ、明日出店するならいつでも言ってくれ。食材さえ無駄にしねぇってんなら期間内ならいつ出していつ辞めても問題はねぇからよ」



「ありがとうございます。ではまた後程」 





さて、ひと息ついたらいよいよライブだ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ