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大金は歴史的偉業で 19


 多少の不安を抱えながら就寝するも夜は静かなもんで心配とは裏腹に平和に朝を迎えた。

 早速大工さんなんかが来たので打ち合わせをするやいなや、腕が立つのかこちらの要望もキチンと解釈してくれてすぐに着手してくれるようになった。

 驚く事に王宮勤めっぽい人も一緒に来て転身などを屈しし資材を即こちらに運んで来るわでびっくりするほど早く改築が進んでいた



「いやぁ、王宮の権力は凄いな。ナメてた訳じゃないけどこれは凄い。明日明後日には終わるんじゃね?」




「そ、そそ、そうですね…はは」



 口添えした筈のメロニィが一番驚いていた。想像してたのと違うのだろう、あるいはあの大臣の権力か?



 旧アパートへ行った俺達はサミットを開祭する事にした。

 昨日話せば良かったが色々あったので一旦落ち着いてからという事で今に至る訳だが…そう、ある意味いちばん大事な話である報酬の話だ



「では改めて、ライオウの討伐が3億、ライオウの幹部達はそれぞれ2800.2500.2400万でこれに2人の将軍格が加わる形になります。

 手続きの関係でこの件に関してはまず私の口座に振り込まれる事になってます。

 申し訳ありません、そのほうが早かったのとその後の王宮からの流れを考えたらあの時はそれが最良かと勝手に手続きしてしまいました。キチンと明細もお見せしますのでご了承下さい」



「大丈夫だよ、むしろ助かるかな。ギガビーストの報酬の時だって私凄くビビっちゃってたからね。ちゃんと詳細が分かるなら問題無いよ」



さて、どう割り振るかだ



「まず、リリィさんには最低でもビートって魔物の報酬は渡すとして、それだけじゃなく考えると…ざっくり5千万で良いかな?」



「そうだね。もっと渡しても良いくらいだもん、居てくれた時の心強さ考えるとね」



「異議なしぼぅん!」



確かにあの心強さを考えるともっと出すべきかも知れん



「んでせいらさんにはその将軍格の1人分を丸々と結界とか口添えとか色々してもらってるので+2000万位出しちゃう?」



「そうだね、姐御には何となく色々面倒見てもらってる気がするし」



「そうなると、3億7700万から…よし!リリィさんには7700万で将軍格2人の報酬が定かでは無いけど1人分+2000万はそこから捻出するとして…3億を山分けでどうか!?」



「ちょ、ちょっと待って下さい!流石にそれではアレじゃないですか?私達も頑張ったつもりではありますがどう見てもみーさんが1番貢献してるじゃないですか」



「細かい事は良いんだよ。それにここから改築費も引かれるから……とりあえず残りを4等分って事で、いつ頃振り込まれるの?」




「ええっと、早ければもう振り込まれてるかもしれないです。勲章の授与まであった事ですからね。多分こちらのギルドを通さず行われると思いますよ」




「んじゃ確認してみますかって、普通に話してたけど物凄い単位のお金の話しちゃってるよね。ボクは怖くなって来たよ」




「うん、感覚が麻痺しそうだよ。でも同時にこんな金持ちになれるなんてっていうウキウキ感もある私です」



「アチキもまさかこんな大金持ちになれるなんて…ぴにゅわぁぁ」



銀行へ行きメロニィさんの口座の確認をしたら予想を超えて来やがった



「え?なんか多いですよ?どういう事……そうでした!思い出しました!すっかり忘れてましたけど元々はギャンザクの討伐でしたね!」




 すっかり忘れてました。そうだよ、元々はギャンザクの討伐だったんだよ、完全に存在まで忘れてたわ



「この計算ですとあの2人の分は5億になってますね」



「んじゃ大見得きってせいらさんには3億でどうか?」




「「異議なし」」



「残りの2億はみーさん1人で貰って下さい。流石に山分けは無いですよ」



 山分けで良いと言ったがこれには皆食い付いてきたので遠慮なく貰うことにした。

 という事でまずはリリィさんの所へ行くことにした。

 金額がデカいので口座振込するべく口座番号を聞くのとお土産を渡しに








「そんな、報酬なんて大丈夫ですよ。何か奢って頂ければ。殆どみーさんの活躍だったと思いますし」



「そんな事ないですよ、それにこの男は言い出したら問答無用で渡して来るからもう遠慮なく貰ってやって下さい」



「うにゅ、ギガビーストの時もアチキ達は何もしてないのに山分けだったなのじゃ」



そういうの言わないで下さい、恥ずかしい



「そうだったんですね……では御言葉に甘えてお受け取りします」



 因みにギャンザクの分も入ったのでキリよく一億になったリリィさんの報酬。俺達も大概太っ腹だな



「万が一こっちの家計がピンチになったら一転してすんごいケチになると思うのでそれまでは太っ腹なパーティーだと思ってやってください」



「ふふ、その時は助け合いましょう。そうだ、そういえば襲撃にあったんですよね?よろしかったら」



箱の中からちょっと強そうな魔石が出て来た。普通の魔石とは明らかに違うっぽい



「高魔石です。流石に永久ではないですが結構な回数を使えますよ。既に結界の魔法を込めてるのでこれに魔力を込めれば結界が発動します。良かったら使って下さい」



おお、そんな良い物を…ってまさかあの洒落にならない結界ではないだろうな?



「良いんですか?そんな高価なものを!?申し訳無いですよ」



「良いんですよ、まだありますし今では冒険者では無いのでそれを使わなくても毎日腕慣らしの意味で自分で唱えてますから」




 そうだった、この人は裏稼業の事も有るから警戒も兼ねて毎日寝る時は結界は欠かしてないんだった



「ありがとうございます。改築が済んだら遊びに来て下さい」



「はい、楽しみにしてます。あ、そういえばみーさん、今度暇な時あったらちょっとお付き合いお願いしてもよろしいですか?」




なんだなんだ?皆の前で言うって事はジェノサイダーズの話では無いと思うが



「おやおや、やはりみーくんとリリィさんは…」



「アレなのですじゃ、あれなのじゃァァ」



「デートですか?」



メロニィはどストレートだな



「ち、違いますって!ゼストさんですよ。ゼストさんが今度お話したいって言ってたのでよろしければという話です」



ゼストさんか、って事はジェノサイダーズ関連の可能性もあるやも



「分かりました、んじゃ暇になりそうな時が分かったら報告しますね。すぐ暇になる気もしますけど」



「よろしくお願いします」




 こうしてリリィさんの所を後にした俺達は次にせいらさんの所へ向かう道中、クリスがさっきの事で食い付いてきた




「ゼストさんってあのリリィさんのパーティーの戦士だよね?みーくんに話ってなんだろう?」



「なんだろうなぁ、大方ライオウネタでまた一勝負って感じな気もするけど」



「ゼストさんを倒してるってもう意味がわからないレベルですよ、王都でも最高峰の冒険者ですからね。今では兵士や冒険者達の指南役になってますけど」



「ゼストさんって人は強かったぴょ?」




「かなり強かったね。ただ俺とは相性悪かったんじゃないかなって思うよ」



「私とパーティー組んでからしばらくは戦う機会が無かったから分からなかったけど、キミってばちょっと極端に強すぎだろ〜、もう流石に慣れたけどさ。最初はそこまでとは思わなかったよ」



 クリスと出会った頃か、今となっては懐かしいな。

 そんな話をしつつしばらく歩いてせいらさんのアジトに到着した。

 居るかなぁ?そういやそろそろ店の方にも顔出さないとだ



「おっ、みーか!帰って来てたんだな。王都はどうだった?」



ここで一通り話をして報酬の話に



「報酬?別にいいよ、あんなの片手間でっていうのも冒険者としてはそうはいかねーか。よし、んじゃありがたく受け取っとくよ」



流石せいらさんはこの辺の話は早い



「ライオウ討伐って時点で大金が入ってる所悪いがみーよ、今度また手伝い頼むわ」



「姐御のご命令とあらば地の果て迄だって行きますぜ」



 ヤバい、今ふと閃いちゃった。空の旅をせいらさんにやったらどうなるか…今度やっちゃおうかな?でも下手したら滅されちまうか



「お前…なんとなくだが今凄く悪い事企んでねーか?」



「うにゅ、みーくん悪い顔をしているぞい」



「まさか姐御に良からぬ事する気じゃないでしょーね」



「みーさん露骨ですね」



ちょっと待て、そんな悪い顔してたか?何この視線



「や、やめろ!そんなんじゃねーよ、そうやってすぐ人を変な人扱いするんじゃない。じゃ、じゃあせいらさんもお忙しい訳だし家が改築されたら是非とも遊びに来て下さいね」



「逃げた」



「ええ、逃げました」



何とか逃げきりました。せいらさんにいつかやってやろう

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