大金は歴史的偉業で 17
「あらみーさんお風呂入られますか?メロニィ、みーさんお風呂入るから背中流しておやりなさいな」
はぁぁ!?この奥さん何言っちゃってるの!?流石に無いわ!なんの罰ゲームですか?
女の子に背中流して貰えそうなのが罰ゲームにしか見えないって悲し過ぎるだろ
「は、母上、何言ってるんですか!?それは流石に無理です!何が悲しくて両親がいる実家でそんな事しなくちゃならないのですか?」
よ、良かった〜。いくらグイグイ来るとは言え流石にこれは無いよな
「もう、そんな照れちゃって可愛いんだから。それでしたら私がお背中流しましょうか」
ぶはぁっ!?このお母さん何言ってるの?ヤバいから!無いから!しかもなんというか実年齢的に考えると生々しくて余計に無いから!
だって俺から見るとこの人は同年代位のかなり若く見える可愛らしい人って感じだからなんというかこう……うん、やめよう。
あれ?ドア越しにクリスとまゆもが見てやがる。アイツ等…俺が魂抜けそうな状態を見て楽しんでやがるな
「だ、大丈夫です!で、ではお風呂お借りします」
お風呂に入ってのんびりしようとした俺はその後誰かが入って来る気配を察知して奥さんが来ちゃうのかとハラハラドキドキしてたが来たのは父上と弟君で仲良く背中を洗いっこしました。
娘の事どうだとか貴族自体は悪くないけど本当に日々気疲れするとか色々聞かされながら……こっちが気疲れするわ。
風呂も済ませ後はゆっくり寝るだけという所に皆がが部屋にやって来た。目的は分かってる
「みーさん、いつもの頼むぜ」
クリスがいつものように頼んでくるのでいつも通り
扇風機を発動させた
ねばのーるくんにより作られた羽根と回転で髪を乾かす儀式が今では定番となっているのだ。
地味に魔力消費は多いいのだが一定の出力という点で良い修行になってたりするので続けている
「みーさんって…もしかして凄い便利ですか?」
人を便利扱いするな
「考えてみればそうだねぇ、かなり便利かも」
もう便利グッズ扱いですね
「色々と器用なのじゃって村の皆も言っておったのじゃ」
ヤマト村の人達はそんな事言ってたのか
「乾いたら早く寝とこうぜ。なんだかんだと昨日はちゃんと寝れなかったからもう結構眠いよ」
「そうだね、明日は王の謁見とかなんとかだし」
「そうだよ。でもそんな時間掛かるものでは無いよね?」
「そうですね、多分すぐ終わるとは思いますが今回の件は前例が無いのでどうなるかは分からないです。そうだ、せっかくですので…リラク」
メロニィさんがなにか魔法を唱えると不思議と体が癒やされる感じがした
「なんか気持ち良い魔法ではないか。リラクって魔法なの?」
「はい。私は昔凄く緊張する子だったので回復魔法にリラックスするよう何か出来ないかとやってたら開発出来た魔法です。寝る前にやると快眠間違い無しです」
あら便利、俺にも教えてくれないかしら
「良い魔法だねぇ、これならぐっすり寝れそうだよ。ありがとねメロニィさん」
「ありがぼぅぅん」
「皆さん呼び捨てで良いですよ。髪も乾いて来ましたしそろそろ寝ましょうか」
メロ ニィの魔法は効果的面でこの日はぐっすり寝れた。
そして翌日、王様への謁見と勲章の授与が行われるという事で遅刻はありえないと思い1時間前には王宮に行き待つ事1時間、謁見やら勲章の授与が行われ……無事開放された
時間にして30分過ぎた位だった。
話は司会的なのが勝手に勧め、王からは棒読みとは言わないが台本を読むように語られ、勲章の授与の時にクリスとメロニィが前に出て横のメロニィが所作をヒソヒソと伝えながら進み、形式的な拍手が贈られこの式は終わった。
王子や王女なんかも居たが王子はまだ興味ありげに見てはいたものの王女に至っては完全にスルーしてる感じだった
とっとと済ませたかったという点では利害が一致してるので良いけど、何となくこの国のお偉いさんの何かが分かった気がしました
「何ていうか物凄い流れ作業だったよね?別にいいんだけどさ、でも密かに緊張しまくってた気持ちは返して欲しいよね」
「分かるわー、むしろ流れ作業位でいいんだけど何ていうかこう……ねえ?」
「うにゅ、緊張損しとるぼん」
「気持ちはわかります。一応私はこちら側に属してるのでなんというか申し訳ないです。ここまでの流れ作業的なのは初めてですよ」
本当にやっつけだったのか、まあいい。次回あったら断ろう
「次回こんな機会があってもお断りって事でいい人は挙手を」
「「はーい」」
「満場一致で次回以降は勘弁って事でお願いします」
「無理もないです。私から見てもなんというか微妙でしたからね。これから先魔王討伐まではこういうのは無いように伝えておきます」
どうあれ無事終わったしまだ昼前だ。王都の食事を楽しみたい所
「メロニィは王都で美味しい店とか知ってる?」
「お任せ下さい!オススメの店がありますよ!」
おお、メロニィが一転してやる気に満ち溢れとる。
メロニィ紹介の店はそれはもう美味しかった。この世界来て一番上質な肉を食べたかも知れない。
それなりな金持ちの俺達は遠慮なしに食べて腹一杯になり夕方くらいまで王都の探索をする事にした
女性陣は洋服が気になる様で俺も付き合ってとも思ったがずっと女物の服を見てるのはアレなので各自自由行動って名目で彷徨うことにした。
色々見たいんだけど前にリリィさんが言ってた漫画とか無いかと探したいと思いつつ武器屋なんかも覗いてみたいなと。
今の所俺の武器ってすぐ壊れるからなんか無いものかと見て回る。
武器は良さげな物が結構あるのだが…あり過ぎてどれが良いか悩ましい。
剣は好きなんだけど俺は別に剣士って戦い方をするわけじゃないからねぇ、かと言ってハンマーとかナックルとかもなんとも……とりあえずオーソドックスそうな剣を買っておいた
あそこに本屋さん的なのがある。見てみると漫画が置いてあるが…ふむふむ、そこそこあるな。
ただアレだ、こっちの世界の本は…デカいです。かさばるからとりあえず少しだけ買ってみるかな。
ルピン三世は一冊と、こっちの世界のオリジナルも一冊。これは楽しみ、後はリリィさんとせいらさん達にもお土産だ。
そしてお土産を探しながら歩いてたらまゆもが1人ウロウロしていた
「まゆも、どうした?はぐれたのか?」
「みーくん!はぐれてしまったのじゃ。人が……多いぽぅん」
「よーし、んじゃ一緒に回ろうぜ。まゆもは何が見たいかな?」
「あれが、美味しそうじゃ」
「んじゃあれ買って……あっちにいい感じの公園があるからそこで食べようぜ」
「ぴにゅ!」
まゆもは人混みとか嫌いなタイプなのだろう。それと多分だが
「コイツは美味しいねぇ〜。んでまゆもさん、多分だけど何か面白い魔法が思いついちゃってると見受けるけど」
「やりまするなぁ。よくぞ見抜いたぞよ、みー博士」
「いえいえ、これくらい朝飯前よ」
「寝起きから気付いてるとは、しゃすがにゃのじゃぁぁぁ」
でもここではちょっと無理だろう
「撃たせてやりたいのは山々なんだが流石にここだとねぇ」
「分かってるぽん。明日までがまぁん……ただ明日には消えてるかもしれぬこのやる気」
やっぱそんなタイプか。しかし王都の人の多いこんな所でってのは流石に無理だよなぁ……手は無きにしろあらずなんだけど
「なんとかしたいところではあるが……」
「良いのだよ。それよりみーくん、ありがとうぼぅん。それと……」
「なんだいきなり?…………ライオウ戦の時の事か?」
「うにゅ、いっぱい庇って貰ったりで申し訳にゃいぼん」
「言ったろ、俺達はそういうパーティーだから上手くやってくんだって。だから気にしちゃアカンぜ」
まゆもめ、気にしてたか
「もっと沢山魔法が撃てたりすればみーくんの負担が」
言い終わる前に被せるようにして伝えた
「ライオウがさ、まゆもの事マジでビビってたぜ。あのうさぎさんの魔法の時だよ。
魔王軍の将軍がやられたのって前代未聞レベルなんだろ?数百年ぶりとかなんとかも聞いた気がするんだけどさ、それまで居たような魔法使いではなし得なかったとも言える。そしてここに前代未聞の魔法使いが居るじゃないか。まゆものその魔法がこの偉業を生み出したんだよ、だから自信を持って……自信まゆもになるのだ」
「……うん、ありがぼぅん!!」
まゆもが落ち込むのはなんかやるせない気分になるから……よーし、アレやっちゃうか
「あの辺なら人も少ないし良いか。ちょっとこっち来て」
人気のない所にまゆもを連れてきた
「よーし、今からまゆもびっくり最大な事するけどお付き合い願えますか?」
そう言ってねばのーるくんを出して一つは木に縛り付けもう一つをまゆもに縛り付けようとしながら言うと
「ぴにゃ!?は、はい……」
何か顔真っ赤にして若干怯えも入ってるように見えるが
「このねばのーるくんを体に縛り付けて」
驚き目を見開いてって……しまった、迂闊だった!
「そ、それは必要にゃのかなぁ?」
さっきから言葉遣いが少しだけ正常になるのは動揺してるからなのか、それにしてもやばい……これヤバい事やってるように思われてるかも。
人気のない所にわざわざ連れ込んでる時点で怪しいのにねばのーるくんで拘束しようとしてると思われてもしょうがないよコレは。
ど、どうしよう……変な誤解されたら、しかしここまで来たから驚かせたいし……一か八か最後まで秘密で行ってみるか
「必要さ、それが済んだら目を瞑ってね。それと胴辺りを抱え込むけどセクハラとかじゃないから少し我慢して下さい」
一応セクハラとかでは無いと言う言葉に安心したのか、怯え感は減ったと思う
「うにゅ、出来ましたぽぅん……どこからでもかかってくるなりぃ!!」
何と勘違いしてるかはわからないが……やっちゃいます
「いっくよー、あんまり長時間は無理だからさっき思いついた魔法の準備だけしといてね」
「ぴにゃ?」
そう告げて俺は……アエテックスパワーを発動して空を飛んだ。と言っても思いっ切り気を放出した上での大ジャンプなんだけどね 。
前よりは推進力で横にずれなくても場所の維持は出来るようになってるけどどの道長くは持たない
「目、開けて良いよ」
「ぴきょぉぉぉぉぉぉーーーそ、そ、空じゃぁぁぁぁ!!み、み、みーくぅぅぅん」
「あんまり維持出来ないからここで魔法を撃つのでぇぇす」
良かれと思ってやったけど…もしや凄い無茶振りをしちゃってるのではないだろうか
「う、うにゅ!せっかくのチャンスなのでぇす。いくぼぅん、何かの幼虫」
うわぁ、本当にデカい何かの幼虫だぁ…これが…何するのかな?
「まゆもくぅぅぅん、あ、ちょっと上行くね!こ、この幼虫は一体?」
「うにゅぅぅ〜、この幼虫は色々吸い込むのでぇぇぇす」
それは凄い。きっとあの人混みも吸い込んで掃除したかったのだろう
「吸い込んだのはぁ〜、どうなるのかなぁ〜?」
風の影響で大声で会話する俺達
「消化されるのでぇぇす、お、お空を飛んでるぴょぉぉーー!!みー様すごぼぉぉぉん」
お、ようやく平常心に戻った感じだな
「1旋回したら戻るのです!」
1旋回だけして木に縛り付けたねばのーるくんを手繰るように戻る事にした。
まゆもにガッツリ抱きつかれてちょっとドキドキしちゃってるのは秘密で
「ハァハァ…無事戻れましたぜ。まゆもさん空の旅はどうだったかな?」
ちょっと張り切り過ぎてかなり魔力を消費してしまった
「すごーぼん、すごーぼん!!興奮冷めやらぬなのでぇぇす!!魔法まで撃たせてくれて、みーくんありがとうなのでぇぇす」
物凄く感激してくれてるからやって良かったよ。手を握って来る力がかなり強いし顔が近いです
「あ、あの人たち空から飛んで来てなかったか?」
ヤバい、見られてた!なんか恥ずかしいから早いとここの場から立ち去ろう
「ま、まゆもくぅん、目撃者が居るから早々に立ち去ろうか」
「う、うにゅぅ」
まゆもも顔が真っ赤だ。それとなく戻るか
なんとか素知らぬ顔して大衆に紛れる事が出来たのでそろそろクリス達と合流しようかと思う今日この頃
「空の旅はどうだった?」
「凄く良かったぼぅん!またやってなのでぇす」
「また忘れた頃に連れてってあげる」
「多分一生忘れられにゃいぼん」
確かにそれだけインパクトはあるかも。すっかり元気なまゆもを連れクリス達が居そうな場所に辿り着き、俺もお土産を買おうという事でまゆもとお土産を見てたら無事クリス達と合流した
「まゆもちゃん、みーくんと居たの?はぐれちゃったから心配したよ」
「結構な人でしたからね、でも合流出来て良かったです」
クリスもお土産を見ていたようだ
「ご心配おかけしたぽよん、みーくんと合流出来たから彷徨わずに済んだぼぅん」
「ちょっとした旅に出て楽しんで来たぜ」
「何さそれ?何処行ってたのかな?」
さて、どうしようか…秘密にしてしまおうかなぁ〜それとも
「夢の、世界なのでぇぇす」
なんとも解りにくい表現をするまゆも
「夢の世界……まさかみーさんまゆもさんに如何わしい事を!?」
「いや、無いから!メロニィまで俺をそういう扱いするのか?」
メロニィはそうでないと信じたい
「いえ、そういう訳では……」
「まゆもちゃ〜ん、夢の世界っていうのはどういう感じだったのかなぁ〜??」
クリスがまゆもの耳元で囁く。聞き方がすっかりまゆもに慣れた感じなのが微笑ましくもあるな
「びゅおぉぉぉってなってひゅん!ってだけは……云えるのじゃよ」
どうやら秘密にしたいようだ
「何さそれ、全然わからないけど気になるじゃんかよぉ〜」
「謎まゆもが現れたってことさ」
如何わしい事では無いと分かったのか謎まゆもで納得したかは分からないがその後買い物したり買った物の話なんかをしたりで王都を後にした




