大金は歴史的偉業で 13
「ちょっと、何があったのさ?いつの間にお家がボロボロだよぅ……」
「アチキ等のお家がぁぁぁ」
分かる。まだ越してきて間も無いけど壊されるとショックがデカい
「この魔物は……」
何やらメロニィさんが知ってそうな雰囲気
「何か知ってるのかい?もう一匹居たけどそれはこの仮面をしてたよ」
壊されてはいるが完全に崩壊した訳では無いのでホットミルクを用意して一階のテーブルでサミットが始まった
「少し私の家の話をしても良いですか?」
メロニィさんの家の事情から話された
メロニィさんのお爺さんは城の一般兵士だったそうだが当時、王様の命をたまたま救った事がきっかけで貴族に取り立てられたとの事。
この国はかなり長い歴史があり貴族も長い歴史を誇る者ばかりなのでこういう事は新鮮だったのか満場一致で迎えられたとか。
そして兵士出と言う事と王様を守ったという功績から決して大きな権威等は無い飾り的な意味での貴族であるメロニィ家ではあるが一つだけ、本当にごく一部しか知られてない事を知らされているらしい。
その内容とは魔王軍のちょっと深い情報だ。
魔王軍の将軍は一般的に6将軍と知られ、ざっくりいうと大きな国に対して1人の将軍があたってるみたいな感じなのは一般的にも知られてる事らしい。
だが、明言はされていないが何処かの国に魔王軍と一定以上の繋がりがあるという疑いがあるらしい。
それと内情調査の為あえて相応な協力関係を築いた事のある過去があったりもするらしいのだ。
この国こそそういう事は無いようだが他所に至ってはその限りでは無いと言う事だ。
ここでメロニィ家が知ってる事とは…魔王軍視点で言うなら将軍格は全部で9人居ると言う話だ。
これは眉唾でもなく隠してる戦力があるのは当然といえば当然なので信憑性は高いとのこと。
そして本題、メロニィ家はその魔王軍の将軍格の人相書き的な物を王家と共有しているのだ。
その9人の中にはライオウは当然居るわけだが、今しがた退治した二匹も居た。最も1人はマスクしか残っては居ないが
「つまりアレか?ライオウを倒した奴を倒すなら今晩がチャンスって事で隠してた将軍格2人を寄越して暗殺を試みた、って所かい?」
「そういう事だと思います。早速で申し訳ありませんが明日一緒に王宮に来てもらってもよろしいですか?この件の話もしたいですし…遅かれ早かれ魔王軍の将軍を討伐したとなれば王宮から呼び出しが掛かると思いますので」
確かに早いほうが良い、ずっと狙われるってのもしんどいし何か手は考えなきゃだし
「いよいよ大事になってきたんだね、ちょっとまだ色々追いついてないクリスちゃんが居るよ」
「あ、アチキも王宮とか……緊張するぽぅぅん」
「俺もだよ、とりあえず借りてきた子猫のように大人しくしてるから……メロニィさん、頼んだよ!」
俺はそもそもそういうのに絡むのが嫌だ
「安心しろよ、そんな畏まるほ必要性はねぇからよ。私もたまに行くけどそんな気を使うだけ無駄だぜ」
そういうもんなのか?ってヤマト村の人は多分別格なのだと思うです
「何か用事があって行く分にはそんな畏まる事も無いので大丈夫ですよ」
「でもメロニィよ、気を付けろよ〜。私の見立てじゃこのみーが好き勝手暴れたら多分王宮も更地になっちまうからな」
「失敬な、そんな事しませんぞよ!」
ジェノサイダーズじゃないんだからそんな事しません。ジェノサイダーズだったら……保証はしませんが
「何も起きないとは思いますがくれぐれも暴れないで下さいね。どうしてもと言うのであれば戻ったら私がいくらでも相手しますので」
「そ、それはどういう意味での相手って事なのかな、メロニィさん?」
クリスが食いついた。俺も気になる……アレだよね?大人的な話よね?
「ご想像にお任せします。そろそろ寝ようと思いますが……また襲撃とかされないでしょうかね?」
そうだ、ここはしんどいけど交代で
「あんまり得意じゃねーんだが……」
せいらさんが何かの魔法を使ったと思ったら魔力がこの家を囲み出した。これは結界ってやつか?
「せいらねぇさんの結界なのでぇぇす。触れないように気を付けるなのじゃぁぁ」
触れるとどうなるんだろ?何となくわかりますけど…既にパチパチ言ってるし
「朝まで位なら余裕で持つから安心して寝るがいい。破られても私は即気付くからなんとかなるだろ」
「さ、流石姐御でぇす!結界まで使えて素敵過ぎます、ありがとうございます!」
クリスが姐御にベタベタしながら感謝しておる。でも本当、色々ありがたい
「何から何までありがとうございます、今度キチンと御礼しますので」
「いちいち気にしないで……ってのもアレだから今度何か御礼してもらおうかね。んでみーは何処で寝る気だ?部屋ぶっ壊れてんだろ?」
そうだった、俺の部屋と空き部屋は壊されてるんだった。下は風穴空いてて寝れないことはないけど……どうするか
「それでしたら私の部屋に来て下さい、一緒に寝ましょう」
メロニィさんグイグイ来ますなぁ……しまいにゃ行くぜ?
「な、何言ってるのさ?駄目だろ!?絶対何か起きちゃうやつじゃないかぁ〜!これからパーティーで組んでやってくのにそういうのはよろしくないと思うリーダーです」
「リーダーどおりでぇえす!」
クリスとまゆもが反対しだした。気持ちは分からんでもないけど今かなり疲れてるしそろそろ眠いから何もしませんよ、俺は
「別に何もしませんよ。ただ将来結婚するかも知れない人と一緒に寝るのは吝かではないと言いますか……」
「まてまて、流石に同じパーティーでそう言うのは後々しんどくなってくるだろうから変な誤解が無いように私の部屋に来い。それで良いだろ」
「せいらねぇさんとみーくんがぴにょ〜するぼぅぅん」
「ぴ、ぴにょ〜ってなんだ?別に何もしやしねーよ!まゆもはまだ子供なんだから変な事考えないでいいんだよ」
まゆもに突っ込まれて焦るせいらさん、中々面白い光景だ。
にしてもアレだな…まさか皆俺の取り合いをしているのか?まあ仕方無い事だな。
魔王軍将軍を大きく追い詰めた俺の格好良い所に皆ホの字に違いない
「皆さんよ、いくら俺が強くて格好いいからって取り合いは良くないぜ。ここは仲良く平等に……ってアレ?なんすかこの空気」
皆さんその目はやめて下さい
「あんまりバカな事言ってると私の知る限りの人全員に変態だって言いふらしてやるんだからね」
やめて、クリスの地元だから思わぬ大ダメージが来る事間違いないので
「そりゃいい、私も知る限りの全員に変態セクハラ鬼畜ロリコン…だけじゃ留まらない位の男だって言いふらしてやろうかねぇ」
せいらさんの知る限りって……俺詰みますよね?勘弁して下さい。
ジーッと見て来るまゆもとメロニィさん、それもキツイので勘弁して下さい
「じょ、冗談だよ!大人しく下でなんとか寝てるからこの話はおしまい!んじゃおやすみ」
「待って!馬鹿な事言ったのは置いといてキミは功労者で一番ダメージもデカいんだからちゃんとした寝床で寝なきゃ駄目だよ!」
「そうだぞ、まだフラッとするくらいなんだからちゃんとした所で寝ろ」
うわぁ……めんどくせー、もう寝れりゃ何でもいいよ〜、いよいよ持って眠くなって来たんだよぉ
「ではこうしましょう。この男と誰かだからイケナイって事だから私達の誰かが一緒に寝れば部屋が空くからそこで寝てもらいましょう!という事でどうですか姐御?私と一緒に……」
クリスはどさくさに紛れて何言い出してるのか?姐御さんも若干引いてるぞ?クリスってまさか百合なのか?
「そ、それは明暗だな。それなら昔良く一緒に寝たまゆもの部屋に私が行くって事で良いんじゃないかな、なあ、まゆも」
「久しぶりにせいら姐さんと寝るなのでぇぇす」
「わ、私も姉御と寝たかったなぁ〜」
うん。もうなんでも良いです
「じゃあ俺はせいらさんの所で寝ますので…そろそろ本格的に限界なのでおやすみ」
「私の残り香で楽しんだりするなよ」
「しねーよ!もう限界っす」
アホなやり取りにどんくらい時間を割いたのだろうか、布団に入ったらせいらさんの残り香が良い感じなんて思いながら即座に寝落ちしてしまった




