大金は歴史的偉業で 6
雑魚達がそこそこの数凍り漬けになり形成は一気に有利になったと思われたが流石魔王軍の将軍、まゆもの魔法にも耐えていた。
本来なら液体窒素レベルの冷却なんて生き物が抗える物では無いのだが魔法というのは同じく魔力で抵抗すればある程度はなんとかなってしまうのだ。
もっともあれ程の物をなんとか抵抗するなんてのは余程の猛者でない限り無理なんだが
「どいつもこいつも厄介だな!そんだけ強いなら冒険者としてももっとランク上げとけってんだ。それならこんな所で戦う事も無かったのによ!」
「お褒めに預かり光栄ですってな」
軽口叩きつつも剣で攻め、遂に巨剣を握る腕に剣を刺せたので剣はそのままに素手で猛攻をしかけた。
喉元に蹴りを入れようとすると大袈裟に外聞など目もくれず躱した姿を見てある事に気付いた。
こいつは今メインで戦ってる俺と、魔法で沢山の魔物を仕留めたまゆも、それと鉄砲玉と言ってクリスを厄介と言っていた。
そう、最初の必殺技以降は特に何したわけでもないクリスもだ。
もしかしたらクリス様の必殺技が事のほか効いてるから鈍いんじゃないだろうか……ならチャンスだ。今のうちに畳み掛けよう
「このままでは埒が明かん」
「悪いがここらで一気に攻めさせて貰うぜ。みーアエテックスパワー」
キャイオウケンからの進化版、アエテックスパワーを発動した。
原理は一緒だが仕組みは一味違うぜ、出力を留め単純に濃度が高くなる事でより強くコスパよく戦えるように進化したのだ。
そしてアエテックスパワーには生前からイメージだけはあるパワーアップも搭載してるつもり。
最初っからこうしておけば良かったのだがどうしてもイメージがキャイオウケンだったので仕方無い
「おお!みーくんのキャイオウケンだ、勝負所だね」
違う、これはもうキャイオウケンでは無いのだ…後で説明しておこう
「ぐむぅ、これは強烈……仕方無い、呼ぶか」
ライオウが全体にオーラのような物を放ち距離を取られるや否や、何かの道具を投げ魔物が現れた。
見るからに強そう……な……
「ら、ライオウ様!?ちょ、タンマ!誰か、ビート、頼む隠してくれ」
「うおおおい、マジか!いや、笑えん」
「ちょっと、不潔なんだけど!こっち向かないでよ」
「す、すまんなクロウよ。緊急だったんだ」
クロウっていうのか…哀れだ。おそらく用を足してる途中だったのだろう、そこを無理やり呼び出されたといった所か。
だがこれはチャンス、攻めるしかない
「まとめて消し飛べ、きゃめはめはーーー!」
俺はチャンスは逃さない男になるぜ
「うわぁ〜やっちゃったよ〜。そりゃそうなんだけど、戦いとしては正しいんだろうけどキミってば鬼だね」
「うるさい、俺もどうかとは思ったけどこれは命のやり取りなんだからそうも言ってられんでしょ」
まゆもは当然のような顔してるがメロニィさんも若干引いてるご様子。
言っておくけど俺は別に良い子ちゃんじゃないからね?
「貴様、鬼か!なんて奴だ!魔物より酷いじゃねーか」
何で魔王軍の将軍にそんな事言われてるんだろ
「ライオウ様、こんな汚いのは放っておいて…かなりダメージを追ってますね。回復します」
あらヤバい、回復されてる
「テメェー、情とかねぇのかよ!許さねぇ、絶対ぶっ殺してやる」
クロウさんとやらは激おこですね
「ライオウ様、あの中で一番に消すべきは?」
「あの鬼だ」
鬼って俺の事ですか?そんなに酷かったかな?だってこれ一応殺し合いなんだから…なんて思ってたら2匹が同時に襲ってきた。
まゆもは魔力回復まで温存でクリスはここ一番の時に攻めてもらおう。という事で俺がまとめて
「隙あり」
うおっ!ライオウめっちゃ速い!?こんなに速かったのか
「俺様の爪を味合わせてやる、クロウラッシュ」
かなり強力だ
「余所見してるんじゃねぇ」
ライオウの横薙ぎを何とか剣で抑えるも吹っ飛ばされた
「突」
空中から加速して来たビートとやらの突進をモロに食らった。ヤバい、思った以上にダメージが
「蛇炎」
しまった、逃げる間もなく炎に飲まれた。熱すぎる
「みーくん!!」
まて、まゆもはまだ魔法は使えないしクリスは弱点を晒すことになる。今はまだ雑魚処理を
「炎の中でも仲間を見るか、俺達を舐め過ぎだ」
そう言ったライオウの強烈な一撃をモロに食らってしまった。
生身なら真っ二つになっていただろうがアエテックスパワーを帯びさせてるお陰で何とかダメージで済んでる、とはいってもこんなダメージは初めてだ。
さて、ちょっとピンチだぞってこれ、腕折れてるんじゃないか?どうしよ
「このまま引き裂いてやるぜ」
クロウが突っ込んできた、油断してる。ここで反撃せねば
「あのまま消し飛んどけば良かったのにな」
そう言ってカウンターで蹴り飛ばしてやったが駄目だ、ダメージが思ったより深くて追撃が厳しい。
一息つかせて……いやここだ、ここでパワーアップさせる事こそがこのアエテックスパワーの真髄。
よーし、ここから行くぜ〜って気を入れようとした時、メロニィが割って入ってきた
「回復はお任せ下さい」
「させるか」
ビートが攻めて来たのでメロニィを抱えて退避、その動きを読んでたライオウが合わせて攻撃して来た。
躱し切れないので拳にねばのーるくんを最硬質化しつつ気を込めてライオウの剣にパンチしてやったら互角だった。正直剣が砕けると思ったのにショックだ
「貴様……何者なんだ?我が剣を拳で止めるとは」
こいつもショックだったようだ。その間のお陰でメロニィの回復が済んだようだ。本当助かるわ、回復って大事だね
「ありがとな、メロニィさん。お陰で何とかなりそうだ」
「い、いえ…これが私の仕事ですから。頑張って下さいね」
つい抱き抱えっ放しだったからかメロニィさんが照れてる感じを出している。
いかん、こんな子供にちょっと可愛いとか思ってしまった。戦いに集中せねば
「前言撤回だ、お前等は見過ごせん。戦争だとか関係なしに殺してやる、俺様の真の姿でな」
「ライオウ様、それ程なんですね?」
「久しぶりに見れるぜ、ライオウ様の本気を」
「浮かれるなバカ共、それ程の脅威って事でしょ?」
巨漢ではあったが少しスマートになった気もする。だが強さはさっきの比ではないのがわかる。
それにしてもそこそこイケメンなんじゃないかコイツ、なんて呑気な事思ってる場合じゃない。
ちょっと勝てるか怪しくなってきた気がする、果たして大丈夫なのか?
「みーくんといったな?貴様の強さに敬意を評し全力で潰させて貰おう」
「待て!みーくんなのはそうだがみーが名前で君はみーに君を付けてるのだ。そこんとこ間違わないように」
クリスの友達に似たような間違いをしたのが居たから念の為
「そ、そうか。ではみーよ、行くぞ!」
本能がそうさせたのか、俺はアエテックスパワーを即座に全開にしてライオウと応戦した。
ヤバい、速いし強い。戦えはするがクリス達のフォローする余裕がない。
1手間違えたら俺もそのままヤラれる……何とかまゆもの魔力が回復するまではフォローしたい所だが
「周りが気になるか、やはり貴様らのパーティーはお前が肝のようだな」
そう言って蹴りを食らわされ吹っ飛ばされた俺。
距離を取れた今がチャンス、ライオウの呼んだ3名はクリスとまゆもに向かってるのでここでフォロー入れるぜ
「連続みー弾」
エネルギー弾を連発して奴等に攻撃だ。流石に当たりはしないが牽制にはなる
「みーくん、こっちは私達で何とかするからキミはライオウを倒しちゃってよね」
リーダー命令が来た。ならそうするかって訳にもいかない。
でもクリスなら、アイツ等一匹ずつだったら多分倒せるはずなんだよ。
問題はクリスにその自覚があるかだ。見た感じ硬直を恐れて必殺技を使ってはいないようだし
「お前の仲間はアレか?強いのは強いが強さに制限があるタイプか?」
流石将軍、そういうのも見抜いて来るか。何とかクリスに伝えたいな、戦略の幅も広がるし。こうなったら奇策だ
「どうかな?俺達は割とトリッキーだからね」
そう言って攻めて来るライオウに対して…合気を仕掛けた




