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持ち家を手に入れて1

 ギガビーストを倒してから何日か過ぎるとある変化が起きた。

 それは他の冒険者からの勧誘が凄くなったのだ。前から不躾に来る事はあったがそれはもう遠慮無しに来るようになった。

 勧誘されてるのは言うまでもなくまゆもで傍から見ると俺達のパーティーでギガビーストを倒すという偉業はヤマト村出身のまゆもの力にしか見えないのだろう。

 まゆもはそんな連中に応対する事なくダンマリするだけだが倒した本人の俺としてはまゆもには悪いが好都合に思っている。

 俺の経験上とでも言おうか、レベル3と見て雑魚だなと思うのは好きにすればいいし、それで内心馬鹿にするのも悪い事ではない。だが実際話したり人となりも知らない上で面と向かって馬鹿にしてくるような奴が、実は俺強いんでした〜って分かって掌返すようになったとしてもそいつが少なくとも俺にとって良い奴になる可能性は低い。良い奴だって居るのは理解した上での話だ。

 こればかりは人生経験から来るもので若い人に理解してもらおうなんて気はない。

 なので一時的に掌返しして仲良くした所でどっかでまた別の悪感情を持たれるのがオチだと思う。よって最初っから関わらない方が賢明だという判断です。

 だから実は強いなんて弁明も必要無ければ関わる必要もない。変に悪感情に苛まれなければ俺に舐めた態度取ってきた奴だってどっかでは良い奴だったりするだろうし、俺自身人に良し悪しを言うほど上等な人間では無いのだから。

 なんてそれっぽい事を飲んでる時にクリスに話たら意外にも何となく分かるとか言ってた。

 


 しかしこれは生前からの経験上、人生ダメダメだった俺の考えなのでこの感情というか考えに2人を付き合わせるのも良くないな。

 というのも、まゆもへの勧誘文句は必ずしも俺やクリスに利用されててとか言う話だけではなく、中には共同でも良いなんて持ち掛けて来るパーティーも居たりする。いずれは俺とクリスを追い出そうって腹積もりなのは見え見えなのがウザいけど。

 でも数の力は凄い、それにクリスやまゆもが俺と同じ感覚で居るかもわからないし本当は他所とも交流出来たらなんて考えてるかも知れない。

 まあ俺はリーダーではないしクリスがその辺は決める筈だから俺としてはあらゆる可能性を視野に入れておく事が重要だろう、考えたくないが新たに仲間を見つけてみーくん要らない子認定されるの可能性だってある訳だから。

 


 こんな事考えてる俺は今ギルドに来ている。手軽で美味しいクエストが無いかの確認で、勧誘がめんどいという事でまゆもはギルドに来たがらなくなったので俺が様子見に来ると言う流れに。

 クリスとまゆもは街の外で修行兼遊びに行っていると思われる。

 あの二人はすっかり仲良しになったな、俺も後で合流しよう。なんて考えていたら強面の奴がこっちにやって来た



「アニキ、お久しぶりです。聞きましたよ、アニキのパーティーがあのギガビーストを倒したとか。流石っす…もうすぐ姐御も来ると思うので良かったら一杯」



 誰でしたっけ?と思ったが俺をアニキと呼ぶのはせいらさん一派の連中だ。

 どうしよ、全然覚えてないけどここは分かってる風に合わせとくか。大丈夫!俺は大人だ。この位出来て当然よ…

 こんな時クリスが居るといい感じにワンクッション入るんだけどなぁ



「俺はジュースでいいっすよ。せいらさんと飲んでる姿をイメージされちゃうと分かりにくいかもだけど俺そんな酒強くないからあと寝るだけって状況にならないとあまり飲みたくないんだよね」



「そうだったんすか?いやぁ、実は俺もそうだったんすよ。でも姐御はずっと飲んでるので流れで飲んでる次第ですわ。そう言えば聞きやしたよ、詳しくは触れるなって言われやしたが何でもアニキは実はアッシ等よりもある意味歳上だからそういう意味でも無礼は働くなって」



そうか、コイツ等も苦労して……ってちょっと待て。どういうことだ?



「おい、それは誤解だ。あのガキゃテキトーに吹き込みやがって」



「あのガキということはやはり…いやいやいいんすよ。詳しくは触れるなって言われますしね、知らなかった事にしときやす。それにしてもアニキは凄いっすわ、姐御相手にガキなんて言える人初めて見ましたぜ」



あのガキにもなるわ、多分20代後半位だろうし。まさかあの感じで30は行ってないと思うが



「いつかドギツイの一発食らわせてくれるわ」




「ドギツイの一発って何食らわせる気だい?歳上のお兄さん」



うわっ、いきなり現れないでもらえますかね姐御さん

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