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秘奥義は最強で 1


 今日はまゆもとぺぽりーで釣りに来ている。

 生前は釣りなんてやった事も無く、今だってハマってるという程じゃないんだけどいい加減そろそろクリスに勝ちたいと思って練習してる状態なのだ。

 クリスは本気で技術がどうこうではなく、テキトーもいい所なのにあんな釣れるのはズルいので1回は明確に勝ってみたいと思うところなのです。

 まゆもも明言こそしてないが同じ事を思ってるのだろう、最近は釣りに付き合う頻度が増えてる気がする。

 因みにメロニィはクリスのこの謎の力を解明しようと躍起になってたが判明には至らずだ



「ぺっぽりーぬよ、すーいしてぴょっ!するなのじゃよ」


「ぴにゃ!?」



 ぺぽりーはこっちの言ってる事をなんとなく分かってそうな気がするしとても賢い、そして可愛い。

 何度か外に連れ回して分かった事は、とても好奇心旺盛ではあるものの戦闘なんかは苦手っぽく、魔物退治こそ興味深く見てはいるものの、いざ間近で戦いを見せると泣きじゃくるのだ。

 そもそもじゃれてくる時も肉球で痛くないし、噛んでくる時も甘噛みで可愛らしく、全くもって戦闘には向いてないタイプの子なんだなって分かる。

 何処からとも無く持って来たストローで花の蜜を吸ってたり、他の動物と仲良さそうに話してる感じだったりと、どう見てもネコではなさそうなんだけど可愛いから良しとしよう。

 先日俺とせいらさんの誕生日パーティーで家にヤマト村の人達が結構来たわけだがその時かりんさんが躾してくれたとかでトイレを自分で使う事が出来るまでに至ったのだ。

 何がなんだか分からなかったが凄いいい子だという事にしておこう。



 思えば忙しかった訳じゃないけど俺とせいらさんの誕生日まではなんやかんやとバタバタしててこんなゆっくり釣りするのは久しぶりな気がするな。

 リリィさんとはいつも通りに戻ったと思うしって、そういや人探しの話が1年後位になっちゃったんだっけ?なんでも能力使用するのに一定期間、能力を休眠しなきゃとかなんとかで今その時期にあたったとかゼストさんが言ってたな。

 大喧嘩の事を言ったら何故かゼスト夫妻に物凄く謝られた。何故かじゃないか、その気持ちは俺もよく分かる。

 本人は前より心なしか距離が近くなった気もするけどリリィさんに近寄られるとエロパワー満載になるから気を付けないなんだよ。この人、大人だからかなのか分からないけどそれなりに色気フェロモン的なのも放ってるから厄介なんです。

 エロに対して寛容でないというか拒絶位の人って仮に抜群のスタイルをしてて際どい格好をしてたとしてもこのエロフェロモン的なのが放たれてる訳では無いから見た目と反してそんなムラっとは来なかったりする筈なんだけどリリィさんの場合はそれなりにフェロモンも発してる気がするんだよね



「みーボーッとしておるけど何か思いついたなのか?」


「いやぁ、ほぺを布団にしたら気持ちいいかなって考えてたんだよ」


「ほぺ布団!?それはいったい……」


「まゆものほぺなら顔を2周位出来る筈だろ?そのほぺこうにょうを使えば布団にも応用出来るかなって」


「そんな事考えてたなのか!?してそのほぺこうにょうとは?」


「それはまた…今度だな」


「気になるぼぅん!まゆも、ほぺこうにょうするーぼぅん!ぺっぽりーもするんやでぇ」


「ぴにゃ」



 ちゃんと返事するって凄い事だよ



「まゆも、それ掛かってるんじゃないかえ?」


「にゃんと!?果たしてどんなのが釣れるのか!?」



 釣りが意外と面白い理由の一つが、俺にとっては初めて見る魚とのご対面というのもある。

 地球と似た様なものが多いけど中には変わったのも居るので単純に楽しい



「これは初めて見るけど」


「多分ヤケシャケなのじゃ」



 これまた随分なお名前で。





 結局今日の釣果はヤケシャケさん以外大した事なかった



「へへん、キミ達はまだまだ私には及ばないな。おいでぺっぽりー」



 ぺぽりーはとてもいい子です。たぶんネコとは非なるものだと思うけどそんな事は最早どうでもよく、とても可愛いです。にゅりにゅんです。



「ぺぽりーぬ、今日は私の布団で寝ましょうね」


 皆と分け隔てなく寝てくれる良い子ちゃんなのです。


「ぺぽりおーぬや、メロニィ部屋に行く前にアチキの部屋でぬくりんこ」


 ぺぽりーは大人気です……トイレこそ手が掛からないけどあくまでまだ子ネコ、ご飯のどうこうとか、戯れられそうな作り物から寝床とか敷物とか色々用意して甲斐甲斐しく世話してるのは俺の筈なのに…


「みーくん、ぺぽりーのご飯の種類もっと増やしてあげてよ」


「遊具ももう少しあってもよろしいのではないでしょうか?」


「みーくんパワーで何か芸を仕込むのもアリじゃぞい」


「ぴにゃー」



 何故この子は皆に平等に懐いておるのか!?もう少しこう、多少は俺寄りになってもいいのではなかろうか



「みーくん何黙ってるのさ?」


「チッチッ、ぺぽりーや、こっちおいで」


 ぺぽりーを呼び寄せる俺


「ぴにゃー」


「ちょっと、今私が抱っこしてるんだから取らないでよ」


「きぃぃぃぃ!!ぺぽりーや、もっと、もう少し位アタイ寄りになってもいいじゃないのさぁ!!」


「おやおやぁ?みーくんまさかぺぽりーとまだ寝てないからって嫉妬しちゃってるのかなぁ?」

 

「くっ…決してその様な事は……」


「嫉妬とは男らしく無いですよ」


「うにゅ、みーくんにも充分懐いておるやでぇ」


「なんていうかこう、自然な感じで俺の部屋に来て欲しいんじゃあ」


 最初の頃にこの三人の所で順に寝てたら何もしなくても三人のいずれかの部屋で寝るようになってる感じががあるのだ。俺の部屋には来ないくせに


「キミってばたまに面倒くさい事言うよね」


「面倒くさいとはなんだ!」


「まあまあ、気持ちは分からなくもないのでみーさんも私の部屋で寝れば解決ですよ」


「何とんでもない事言ってるのさ!その一線は超えちゃ駄目なんだからね!」


「んじゃ俺もみーねこになるかな」


「みーねこが現れたやでぇ!」



 みーねこゴッコをして夜更かししてしまったが明日はちょっと大事な任務があるので気を引き締めなくては






 翌日



 今俺はヤマト村の俺が生まれ育った小屋に来ている。

 ここが昔からあって、何故かそれなりに整備されていた理由が分かった気がする、ここはヤマト村男子のちょっとした秘密基地みたいな役割を持っていたようなのだ。

 そしてそんな仮我が家に今、ポセ様と幾人かのヤマト村男が集っていた。

 神獣様にこの様な所でとも思ったがこの御方は見た目と異なりかなり話の出来る人物なので理由を話したら御理解頂けたのだ



「皆の者、某は同志である。なので気遣いは不要であるぞよ。みー殿、先日お忍びで紹介頂いたあの店…最高でしたぞ」



 そう、まずは体験という事で秘密裏に例の店に案内したのだ。

 どうやら変身する姿はある程度変えられるらしいのだが邪心がダダ漏れだったせいでハゲジジイみたいな姿になってた。

 それでも隠しきれないオーラで店の皆は萎縮してたけどその程度で済むくらいには神獣パワーは隠せるっぽい



「ポセイドン様がそう仰るなら…では早速お力のをお見せ頂けますか?」


「うむ…………ねぇデン、ちょっとここ、この谷間になんか入っちゃったから取ってくれなぁぁい?」


「そ、その声はティファナ!?な、何故!?」



 初耳だけど…デンさんの想い人とかか?



「お主が最近お気に入りであると思われる夜店の女子と見受けるぞ」


「そ、そんな事まで分かってしまうのですか!?流石神獣様だ!」


「ちょっと待てデン!お前、俺達に勧めた店にそんな名前の女は居なかったぞ?まだ他にあるのか?」


「バカ野郎、これは俺が地道にあの街に通い続けた特権なんだよ。お前等も自分で良さげな店探すんだな」


「さてはお前、当たりの店は隠してやがるな」


「さあな、それよりポセイドン様。もしや我々が聞いた事ある声なら模写する事が」


「ふふふ、某にはこの程度造作もない事だ。……みーくぅん、早く来てぇ」



 とんでもないクオリティだよ、この変態神獣さんは!クリスの声でそんなの言われるとなんかヤバいわ



「変態神獣だなんて…みー殿はご褒美が過ぎまするぞ」


 筋金入りだな


「で、ではこの声のお力を魔石に込めて頂き、我々が魔符を用いて対象の声に出来るかの実験をやってみましょう」


 魔石に込める事は問題無く出来た。

 そしてこれを色んな人の声にする為にはまず魔符にその対象者の声を思い浮かべながら魔力を込める。そしてその魔符に魔石を使う事で声を自在にするという実験なのだが



「ううむ…そういう事か」



 ポセ様は何か分かったようだが俺達には分からなかった。

 ただ、実験結果は微妙だった。駄目ではないけどなんか違うんだよね



「この手法では誰でも再現出来るという訳には行かなそうですかね?」


「お主らはそもそも勘違いしておるようだぞ」



 そう言うと魔石と魔符にポセ様が魔法を込めたのでもう一回やってみたら見事使えるようになった



「流石ポセイドン様!!これはいったいどういう事だったのですかな?」


「うむ、これは我が魔法としとこうか、それらを分解して使うのが肝なのだ。こればっかりは使用者である某以外でやるのは不可能だと思うぞ」



 言わんとしてる事は分かるけどそういう事か。 

 仕組みは全く分からないけど単一魔法だった訳か。多分文字通り神業なのだろう



「やはり神獣様は一味違うぜ」


「ふふふ、してこの声を実際に使用し、あの人形に刻むのは誰がやるのかね?」



 そうだ。これが実は一番の問題なんだ。今は我等がよしまそ様が頑張ってやってくれてはいるが正直声を聞くたびに脳裏によしまそ様が浮かんでしまい若干キショ…遠慮してしまいそうになる問題があるのだ。

 ってコイツ等なんで俺の方見てんだ?



「あの数多の行動パターンを生み出せし勇者が…ここに居るじゃないか」


「なんと!?みー殿があの動きを伝導したのか!?」


「これはもうみーさんしか居ませんなぁ」



 ちょっと待て、まさかの俺かよ!?



「えぇ…っと…ボク…ですか」



 その後、数日かけて遮音結界を施しながら頑張って台詞を登録しました。

 この行為はよしまそ様自身もそこそこ抵抗を持ってる行動だったので頼むわけにはいかず、かといって今あるフォーマットに上塗りなんて都合良く出来る訳もなく、一からポセ様の魔法を俺に掛けて登録し直しました。

 まあ、個別にやる訳じゃないだけマシなんだけど俺の中の大事な何かが壊れた気がしました

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