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大喧嘩は解散の危機で 2



「本当に、本当に申し訳ありませんでした!!ごめんなさい!!」



 リリィさんが泣きじゃくりながら謝って来てます。


 何があったのかというと…


 あの後リリィさんの店に転身で帰って来たのでそのままお疲れと言って帰えろうとした。

 俺も最後は割と加減無しの大技こそ放ったけどリリィさんは本気で殺しに来てた事を考えるとこれは付き合い考えなきゃなという事で、嫌いになったとかでは無いけどちょっと話す気分にもなれなかったしいい機会だからジェノサイダーズもこのまま終われば良いかなと思った次第です。


 まあちょっと怒ってますよ、みーさんは。


 と思ってたらリリィさんもまだ何か納得いかないのか俺に文句を付けてきたのだ。

 知るかバカと言って素っ気なく帰ろうとしたら遂に何に文句付けてるか分かる単語が飛び出したのだ、何であんな焼け野原にしたのだと。



 これで何かが見えてきた。でもこの人話聞かないからなぁって思ったけど話さない事には始まらないので俺ももう少し頑張って対話するよう努力すれば良かったという事で改めて話をした。



 なんでもあの辺一帯は青空草と言われるとても希少な草の群生地だったそうなのだ。

 そこで俺は色々理解して、まずあれをやったのは俺では無いというのとあの噴火を見れば分かる通り山が噴火してああなっちゃってたんだろうという事、思えばあそこは溶岩が固まった跡だったんだな。

 因みに噴火前はとても綺麗な草原だそうであの辺の魔物、主にワイバーンやサイクロプスや超オーガ等の連中はリリィさんが最初に行った時に分からせてからはリリィさんには絶対服従だとか。


 そんなこんなで色々繋がってく内にリリィさんの顔が青褪めて行き今に至る訳です。

 でもジェノサイダーズは解散したいからそこまで謝らなくてもいいかなぁって思う俺です



「誤解が解けたなら良かったですよ、んじゃ俺はそろそろ帰宅しようかなぁと思いますのでまた」


「待って下さい!!捨てないで下さいぃぃ!!」



 いや、捨ててないというかそもそも俺の持ち物じゃないだろ?



「分かったよ!もう別に怒ってないからお互い忘れましょう、明日から平和です。思えば俺ももっと根気よく対話しようとすればここまで拗れる事は無かっただろうしね」


「そうです!もっと私に対話しようと努力すれば良かったんですぅぅ!!」


「お前実は反省してないだろ!?とにかく、もうこれでおしまいです!ではまた今度」


「嫌ですぅぅ!!ジェノサイダーズ脱退なんて駄目なんですからね!」



 クソッ!相変わらずしがみつくと離れないな。

 ここで逆に抱き着いたら…って駄目だ、今回のは本当にいい機会だしこれで俺もリスクが消えるんだ。下手な事はやめておこう



「今回の件は忘れるけどそれについては諦めて下さい。あんなふうに殺しに来た事の代償は決して小さくない事位分かりますよね?」


「ぅぅ……でもあの草は本当に希少で……」


 ちょっと気になったので聞いてみた


「因みにあの草どんくらい希少なの?」


「ちゃんとしっかりした物でしたら1つで100万はくだらないかと」


 マジで!?そりゃ確かにキレても仕方ないかも…いや駄目だ。そんなに俺は甘くないという所を見せないと


「そ、それにしたってなんですからね!」


「分かってますぅぅ…本当にもう、おしまいなんですか?」



 何この別れる前のカップルみたいな会話



「いや、まあジェノサイダーズはおしまいですけど普通に友人として…ね?」


「…良い薬の原料にもなりますし、私の財源の8割はあの草だったんです。あれがなくなったら私なんて廃業ですぅ…」



 なんとなく分かります、元商人なんでこの店が大して儲かってない事も。

 そりゃ店を維持する位は出来るんでしょうけどこの人の色んな薬の材料とか諸々の買い付けっぷりを賄う儲けはこの店では到底出来てないでしょうよ



「そうだとしても、そもそもあんなリスクある活動を俺がやるメリットが皆無なのでね。んじゃ今日はお互い疲れただろうからゆっくり休みましょう。それじゃまた」



 思ったより早く抜け出せた。凄く後味悪いというかなんというか…でも結構怒り気味だったのがこうまで反転すると俺もちょっとどうすればいいか分からないのでどの道一旦間を起きたかったんだよ







 翌々日、この日は釣りを日課とする曜日なので軽く釣りに行こうとすると意外な人物が現れた



「こんにちは、リリィの言った通り今日は釣りなんだな」



 リリィさんのお友達、ネネさんだ。なんでリリィさんはこの日課を知ってるの?



「お久しぶりっす、ってまあ予想は付きますが」


「そゆ事、んでちょっと来てもらいたいのよ。いい?」



 とりあえず次会った時に様子見て問題無さそうだったらいいかな位に思ってたが、どうもそうはいかないようで



「えっと、話は聞きましたか?」


「大体聞いたけど…もう泣きまくってるし支離滅裂だしで大変だからなんとかしてよ、私も帰して貰えなくて困ってるの。それと良かったら改めてみーさん視点の聞かせて」



 ここで大凡の話をしておいた。一応苦ではあったが神獣の件から俺の汚点も含め話したので流れは分かったと思われる



「なるほどねぇ、中坊レベルの男女感覚しかないリリィには大変だったのは理解出来るとしても、その殺し合いは完全にあのバカが悪いわね。戦ったとしか言ってなかったからある程度慰めたあげたけどコレは駄目だわ。ちょっとリリィの所行こうか」



 果たしてどうなるのか…俺も若干気まずい気はするけどここは仲直り、いや別に仲壊れてないよね?でもこれが皆とは知り合いじゃなかったとかならこのまま音信不通もありえたかも知れない。 

 前世じゃこういうの下手くそだったと思うからこれからはちゃんと解決しておくか






「ふぇ〜ん、みーさんごめんなさいぃぃ」



 これでもかくらい頭ボサボサで目を腫らせたリリィさんがここに居た



「あんた、ジェノサイダーズ解散どころの話じゃないじゃない!なんで殺し合いまで発展してんのさ!?そうやっていつも人の話聞かないで突っ走るからこんな事になるんでしょ!」


「だって、だってぇぇ〜」


「そりゃ宝の山燃えちゃったのはショックだろうけど自然現象なら仕方ないだろ?ハッキリ言ってジェノサイダーズ解散がどうとか以前にまだ仲良くはしてくれるって事に感謝しなさいって話よ?」


「ぅぅ……でも解散したくないですぅぅ」


「それは無理があるって?あんま分からず屋だと下手したらもう口聞いてくれなくなるかもよ?」


「いやぁ!!みーさん捨てないで下さいぃぃ!!ふぇ〜ん!!」



 イヤだから俺の所有物じゃないでしょうに



「みーさんも、なんとか拾ってやってはくれないかね?こんなの、見てくれは良いから最初は大丈夫かもだけどつるんでいける男なんてそうそう居たもんじゃないからね。あ、別に付き合ってとかそういう意味じゃないからね」


「でも同性の、一部の人には絶大な支持を得てるから大丈夫じゃないですか?」


「みーさんが私を蔑ろにするぅぅ!!」



 うわぁ……三十路で…いや、やめておこう。そのうち口に出してしまいそうだ



「いいかリリィ、よく聞け」


「……うん……」


「三十路でそれはキツいぞ」


「うわあぁぁぁ〜!!言われちゃったよぅぅぅ!!」



 ネネさんきっつっ!!言っちゃったよ!そんでもって俺は何を見せられてるんだろう






「抱き枕」


「は?」


 ん?


「みーさん抱き枕になってって言ってましたね?私、なります!抱き枕リリィになります!!なのでジェノサイダーズ脱退は無しです!!」



 何言ってるのこの子?



「抱き枕…確かにアンタ抱き心地良さそうだけどみーさん、アンタそんな事言ったのかい?」


 言ったと思うます


「思うます!」


「うん、素直でよろしい。いいかいリリィ、男なんてのはね、エロなんだよ。頭の中ほとんどおっぱいさ、或いはケツかも知れない。いずれにしてもそんなもんでいちいち照れてちゃ大人にゃなれねーのさ。

 みーさんいいよ。リリィの覚悟汲んでやってくれ!少なくともこの1回に関しては私が責任持って後腐れないものとするようこのバカに話しておく。その代わり、可能ならジェノサイダーズの解散も考え直してやってくれ。リリィもそれでいいな?」


「は、はい!!」



 非常に悩ましい話ではあるけどリリィさんの抱き枕……気付くと俺は快くオッケーと返事していた









 翌日



 抱き枕?うん、そんな事もありましたね。まあ意外と悪くは無かったよ。はいおしまい


 さて、もう晩御飯の時間だ。家に帰って改めてぐっすり寝るとしよう、結構熟睡しちゃったけどなんとか寝れると信じて



 家に帰るとクリス辺りに何してたんだよとか言われると思ったら意外にも皆気さくで優しく平和なひと時を過ごしていた。

 うん、これ多分なんかあるな。昼前家出る時なんか、あの感じどーせろくでもない事してろくでもない目にあって帰って来るパターンだよとか言ってたくせに。

 そんなパターンあっても1回か2回位しか無いのにさも毎度みたいな言い方しやがって。

 それにしてもクリスはちょっと俺の事当て過ぎな所あるよな?なんか変な能力とか持ってんじゃねーのか?



「んじゃクリスくぅん、そろそろ何か発表したい時なんじゃないかい?」



「キミってやつは!なんてそんな当ててくるのさ!」



 なんと!?クリスも同じ事思ってたのか?



「どちらかというとまゆもだと思うので…まゆも、発表して下さい」


「うにゅ……みーくぅん、この子…飼ってよろしいか?ぺぽりーと名付けたのじゃ」



 あらま、可愛らしい子猫?ネコなのか?ネコっぽいけどちょっと違う気もする



「この子はどうしたなのか?」


「今日ね、街の外でいつものように修業してたんだけどまゆもちゃんの渾身の水龍さんを放ったら空からこの子が落ちてきたの」


「しばらく待ったけど親っぽいのは来なかったのじゃ」


「その時空を飛んでた白い魔物と思わしきやつが落としたと思われますがいきなり過ぎたので確証がある訳ではないです」


「ぺっぽりーはいい子なのじゃ!」


「ぴにゃーぴにゃー」


 可愛い、コイツ等そう言えば俺の猫愛をそこまで知らないと見える。

 でも本当にネコかなぁ、子ネコ特有の高い声ではあるけどネコだったらぴはつかない気がするの



「まゆもの水龍さんは最早魔物が逃げ出すようになってるから空の魔物が落としたというのは信憑性高いな。こんなミニ子ちゃん野放しにしたら野垂れ死にするから飼うしか、無いねぇ〜」



「うわぁ~い!」

「流石みーくんだね!」


「私も反対ではないですが…ネコって感じはしないのが気になります。もしかすると魔物なんて事も?って考えると一応私は警戒する役回りになっておきます」


「よーし、因みに皆はペット飼った事は?」


「「無いでーす!」」


「そうか、ちゃんと飼えそうかえ?」


「がんぼるます!」


「クリスちゃんに不可能は無いんだい!」


「これを機に私もペットという物を経験してみようかと思いますよ」



 てかそこまで俺に確認取らなくてもいい気はするが…まさか俺に丸投げ?


「みーくんってネコ飼ってたんだよね?多分そっちの世界とそんな大差無いと思うから…おねしゃす!」



 そんな事だろうと思ったよ。でもネコちゃん飼うのは悪くないですな



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