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大喧嘩は解散の危機で 1

 

 メロニィ誕生日から数日後、ジェノサイダーズの会合が行われた



「今度はどんな所を攻めるんですか?」



「……ぷい」



 アレ?俺なんかしたっけ?いや、したなぁ…身に覚えしかないわ。けどあの件はもう終わった筈、あの後も会わなかった訳では無いし…でも2人きりはあの後初か。

 よく考えたらリリィさんってめんどい人だったな、自分でぷいとか言っちゃう所が可愛いけど…この人三十路だよね?コレ言ったらガチギレされそうだから黙っておこう


 ほぺを膨らませてるのは突付いて欲しいのか?



「リリィさぁん、そんなぷいしてほぺ膨らまさないで下さいよぉ〜」


 そんなリリィさんにほぺを突きつつ絡む俺


「……ぷい」


 何この生き物可愛い。言うほど怒ってなさそうだ …と思うけどリリィ様の思考回路はちょっと特殊だから気を付けないとだ


「あの時は悪かったですって!それとも他に何かしちゃいましたっけ?」


「……ぷい」



 話が進まん



「確かにスキンシップは激しかったけど…ってそう言えばリリィさんには言うほどやってなかった!!事前に警戒されて皆からも止められてたからやれんかったんや!なんて惜しい事を……」



 思い出した!盲点だった!思えばなんやかんやとリリィさんとは膝枕と手を繋いだ位しかしてないんだった!



「皆さんにはあんなにひっ付いてた癖に…ぷいです!」



 アレ?これはもしや私にもってヤツかな?



「あれぇ、リリィさんもしかしてもっとベッタリまみれて欲しかったんすかぁ?リリィ様相手なら大歓迎というか勿体つけ過ぎてやれなかっただけなんですけどぉ」



 ほぺをむにむにしながらリリィさんを弄る俺。

 皆と居る時と違い2人の時は割と遠慮なく絡むんです。

 この人マジでポンコツだしムチャクチャなので俺も普段程敬意を払う事は最早皆無なんです。

 最もそれは向こうも同じでこの人もまあ遠慮が無いというかなんというか



「そ、そんな事無いですよ!みーさんのバカ!いくら魔法にかかってたとは言えアレはやり過ぎなんですぅぅ!」


「だからアレは……嫌!!嫌だ!!思い出させないでぇぇ!!」



 俺は俺であんな姿を晒した事によるトラウマが残っています



「いい気味です!あんな事やったんですから恥ずかしくて当然なんですからね!」



 このアマ言わせておけば



「だからってぶり返すは卑怯ですぞ!」



 と、またリリィさんの方にほぺを突きに行こうとしたらつまずいてしまった。

 そして本当に悪気は無いんだけど俺の顔がリリィさんのあの大きな柔らかそうな胸に飛び込んだ時



「いやぁぁぁ!!」












 はてここは何処だろう?あの時確かリリィさんの胸に…いやぁ、良かった!あの柔らかさとか大きさとか……うん、良かった!いつか生で堪能出来たりはしないものか。

 でもあの着衣という状態もまた捨てがたく、しかしそれでは先に進まないのでやはり生で…それよりまず抱き枕からだよな、リリィさんは。

 でも胸に飛び込んでしまっただけでこれは前途多難だよ。

 んでここは何処だろう?多分咄嗟に転身でも掛けられたのか…どうしよ、俺今日帰宅用の転身魔石とか無いんですけど。

 まあその内迎えに来るよね?てかここ何処よ?この世の終わりみたいな場所してやがるな。

 周りに見える明るいのってマグマか?なんか熱いと思ったんだよ、とりあえずちょっと空を飛んでどんな所か見てみようか



 何ここ…どっかの山?てか転身で来れるって事はここまで来た事あるって事だよね?あの人なにやってんだ?マジで。

 その時後ろから物凄い勢いで何かが襲って来たので即座にアエテックスパワーを発動して身を守った

 どうやらドラゴンっぽい感じのヤツが何匹か飛んでおられる。とりあえず蹴散らすか



「グオォォォォ!!」



 すんごい鳴き声。空中戦をやるいい機会だ、という事で俺も飛んで交戦するが中々強い、空中戦は向こうの方が上手か。

 魔力温存したいからここは地上に降りておこう



「消し飛ばしてやる、きゃめはめはー!!」



 一発では致命傷にはならなかったけど空からは落ちてきたので何とか仕留められた



「持って帰って焼きドラゴンにでもするか」



 すると今度はデカい巨人みたいなのが現れた。面倒くさいな、ちょっとえげつなくぶっ殺して俺に近寄れない様に見せしめるとしよう



 1時間後



 やっと怯み出したのか分からないがようやく周りの魔物達は寄り付かなくなった。

 すると辛うじて息のある片目の巨人が逃げようとしてたのでダメ元で頼み事をしてみた



「おい、ちょっと腹減ったからなんか食えそうな肉持ってこい!ダッシュな」



 どうやら話が通じた様で急いで行ってくれたっぽい。

 そして5分もすると大きめのコケッコを持って来てくれた。

 因みにコケッコとは鶏みたいなもんだけどトサカが角なので微妙に違う。

 この世界では元の世界の鶏の様に食肉の定番として流通してるのだ。

 味も似た様なものなのでお気に入りです



「良くやった、キミには5ポイントあげよう」



 俺にも分からないこのポイント、でも何故か満更でもなさそうな巨人。さてはコイツ意外と話が分かるな


 コケッコを焼いて食したけど味付けが無いとちょっと寂しい、なので今度はドラゴンっぽいヤツに塩が無いか聞いてみたら飛び去って行った


 10分後、戻ってくると塩の結晶と思わしき物を持って来た。コイツもやるなぁ



「よし、キミには8ポイントだ!これからも頼むよ」



 血の気が引いたかの様な表情になった気がするが気のせいだろう。

 にしても喉が渇いたので今度は水が欲しい所だ、ちょうどゴーレムみたいなヤツが居たので頼んでみたら5分もすると水を持って来た。コイツ等優秀だな



「キミもやるではないか、10ポイントやろう」



 見た目は最悪だけどここって案外いい場所なんじゃないかって気がして来た。

 頼んでもないのに大きな葉で扇いでくるデカい鬼も居るし…コイツ等地味に人間慣れしてねぇか?

 そんなこんなで下手に動くとお迎えが来ても分からなくなると思った俺はここで倒した魔物をベッドに寛いでたらようやくリリィさんが現れた



「リリィさん、いきなりこんな地獄みたいな」

「みーさんが…やったんですか?」



 え?魔物の事?って思ってたら魔物達が一斉に整列しだした。

 なんか人間慣れしてると思ったらリリィさんが既に従えてたのか?



「んと…まあ俺がやったけど」


「いくらみーさんでもこれは許せません!!覚悟して下さい!!」



 なんか知らないけどリリィさんとバトルする事になりました



「ブラックバット」



 うわっ!?この殺傷力ある感じ…マジじゃねーか!



「ちょ、リリィさん!?それは危ないって」


「問答無用です!覚悟して下さい!」



 まさかリリィさんがそんなに魔物を大事にしてたなんて…思えば気の良いヤツらだったかも知れないけど最初襲い掛かって来たのはコイツ等だぜ?



「仕方ない、ちょっと可愛がってあげようかね、俺が勝ったらリリィさん抱き枕で一晩よろしく」


「生きて帰れると思ってるのですね。冒険者最強と言われた狂魔戦士を前に夢見るのは愚かですよ」



 マジギレじゃん。そう言えばこの子は人の話聞かなくなるんだった。

 しょうがない、何とか……なるかなぁ?



「連続みー弾」


「シルバースプラッシュ」


 貫通して来るか


「なかなかやるじゃないの」


 軽口を叩いてたらあっという間に間合いを詰めてきた


「……」



 ガチで仕留める気じゃないすか。首めがけて横薙ぎって…こうなったら遊べないな、かと言って殺せもしないからここは…って俺武器持って無かった。

 しかし関係ない、むしろこの場合やりやすいわ


「ガトぴょん!」


 パンチ式ガトぴょんです、間髪入れず突進しまくる俺に対して魔法の盾のようなモノを使ってきたがお構いなし



「零式ガトぴょーん!」



 魔法の盾ごと砕いてやったが流石のリリィさん、何とか躱したと思ったら


「七色蓮華」


 これはヤバい!確実にダメージを通して来るヤツだし前より遠慮が無さそうだ


「みー結界!」


 案の定ダメージを喰らったけどそろそろ仕留めるか


「やりますね、流石です。では手加減無しで行きますよ、マーブルインフェルノ」



 何それ?てかその火力なんだよ!



「熱っ、このポンコツリリィめ!人が下手に出てりゃいい気になりよって」


「ぽ、ポンコツですって!?みーさんなんて変態じゃないですか!この……変質者!!」


「てんめぇーー!!それは言い過ぎたろーがぁ!!いくぞ、きゃぁめぇ」


「隙あり!四角いけ…」



 掛かった。そこには既に結界が仕掛けてあるんだよ!見えない何かにぶつかると焦るよなぁ



「泣いて謝ってもお仕置きだ!きゃめはめはーー!!」



「くっ!?エメラルドエアロ!」


 何とか体ごと飛ばしたようだけど格好の餌食ですぜ


「みー弾」


 直撃したけど果たして


「あんまり、ナメないで下さい。これくらいじゃ私は倒せませんよ?」


 そうだった。この人そんな簡単じゃなかった


「んじゃコレはどうかな?みー光殺砲」


「シルバースプラッシュ!」


 相殺された。手軽に打ってる気がするけどその技やべぇな。ここから仕上げにと思ったら


「闇雲」



 しまった!油断した



「ブルースタンプ」



 痛い…けどコレって



「意趣返しのつもりかな?」


「これでおあいこです!それでは行きますよ!!」



 痛いで済むくらいの技を返された訳だけど、この人もまあ負けず嫌いというか頑固というか…



「くらえ、きゃめはめはーー!!」


「なんの!」


 躱したと思ったらそのまま突っ込んで来たので応戦するか


「アエテックスパワー全開!」


「くっ!前よりかなりパワーアップしてますね!でも負けませんよ!剛力の秘薬」


 止まったと思ったら何か飲みだしたよ


「どれくらいパワーアップしてるのかな?」



 この時、頭上から殴りかかって来たリリィさんに対して本能的に逃げた俺は正解だった。

 クレーター出来てますやん、俺もそれくらいは本気でやれば出来るけど…その威力と同じパワーになったって事か。

 いくらガードが固めな俺でもあんなの喰らったらヤバいです



「瞬発の秘薬」



 ヤバそうな響き、それって多分…と思ったらびっくりする程速くなっておられた。

 目の前まで来て斬り掛かって来たのを何とかねばのーる君で凌ぐがこれは危ない


「みーカッター」


「け、剣が弾かれた!?」


「みー結界」



 何とか捕獲する事に成功した



「み、みーさんは毒は効かないのですか?」


 なんて?


「毒?効かないなんてことは無いと思うけど」


「なるほど、その纏ってる力がそういうのを排除してるのですね」


 既に毒をばら撒いてたか。あぶねーヤツだな…って周りにいた魔物が泡吹いて倒れとる!?魔物大事にしてるんじゃないのか?



「こんな爆弾娘を良く連れてたな、ゼストさん達は」


「し、失礼な…それに私が連れてたんですぅ!」


「さてと、こうなったらリリィさんの」


「ライジングオレンジ!」



 うわっ!?結界ぶっ壊しやがったよ。無惨業来だけは太刀打ち出来ないと思ってたが…この人技多すぎだよ



「仕方ない、正直どこかナメてましたよ。ここからはガチで行くぜ!」



 なんて呑気に喋ってたら容赦無く攻めてきた。 

 何とかなってるけどアエテックスパワーを纏ってても痛いです



「経験値なら私の方が上なんですから、ね!」


 確かにその通り、なのでもう手は抜きません


「爆音ぬ」


 爆発音だけなる魔法、当たっても痛そうだけど音に特化しているよ。

 リリィさんも驚いて耳も麻痺しただろうこの隙に



「耐えてくれよ?アエテックスパワー重ね掛けからのぉ〜天帝波!」



 多分リリィさんなら耐えてくれるはず。多少は怪我するかもだけど



「くっ!?その技はマズイです……ブラックホール」



 どんな技かは分からないけど相殺される事なく当たったと思われる。

 少なくとも後ろにある大きな岩は消滅した



「こ、これ程とは…でもこれ程の技をブラックホールでは消せない筈です、何で私は大してダメージないのでしょう?それよりみーさん!こんな絶望的な技を放つなんて酷いです!私もやり返すんですから」



 さっきから殺しに来てるくせに何言ってんだコイツ?まあ、せっかくだし見てやろうか



「どうぞ、とりあえずそれが無駄だったらいい機会なのでジェノサイダーズも解散という事でお願いしますね」



 そう、よく考えたらいい機会なんだよ。向こうが勝手に喧嘩売ってきたんだからこれを機にジェノサイダーズを脱退してしまえばいい。

 意外と面白い時もあったけどハッキリ言って俺に何のメリットも無いしリスクも大きいし



「トム・キャット」



 一瞬だった。本当一瞬。瞬きしてたら下手すりゃ何も気付かなかったかも知れない位の速さで何かが俺の横を飛んでった。って肩付近切れてるよ!?マジか、なんだあの技!?直撃したら終わりじゃねーか



「なんちゅー技持ってるんだ!こんなの直撃したら死ん…で」

「凄く久しぶりに使ったのでコントロールが…って」



 この時、お互い戦いで気付いて無かったのだろうがきっと予兆は沢山あったのだと思う。

 とんでもない爆発音がしたと思ったら山が噴火しだしました。

 しかもなんか漫画でありそうなマグマを上に噴き出してるヤバいヤツです



「に、逃げねば…」


「あれ?え、ええっと…みーさん?転身使いますのでコチラに」



 あ、一緒に連れてってくれるんすね。

 なんていうか俺の中でリリィさんは若干敵判定になってたから空飛んで逃げようとしちゃったよ


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