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楽しみは不意打ちで 4

 

「せっかくなので結構良い所でランチしましょう」



 何度か金にモノを言わせて良い店に来てるけどやっぱちょっと緊張します



「疑う余地もなく普通に美味しいですなぁ」


「ここは口コミでも1.2を争う店ですからね」



 美味しく肉を頬張ってたら貴族っぽいのがこっちに来た



「あらメロニィさん。今日はコチラでランチですの?」


「はい、たまには良いかと思いまして」


「お連れさんは…昨日も居ましたね。メロニィにベッタリのみーさん、でしたよね?」


「どうも、みーさんです」



 昨日居たんだ?あ、よく見ると昨日声かけて来た人の内の1人だ



「仲のよろしい事で、お似合いですわよ。そういえば昨日私達は勇者様とお食事の約束を取れましたの、よければメロニィさんもいらっしゃる?」


「お気持ちはありがたいですが大丈夫です」


 やはりメロにゃんは萎縮しておられるなぁ


「分かりましたわ、ではごゆるりと」



 見た目悪いとかでは無いけど女って怖いな、昨日と全然違うよ。化粧から衣装からスタイルまで…こんな変わるもんか



「みーさんなんかすいませんね。あの人達は決してそんな悪い人達ではないのですよ。コチラが気を使ってれば問題無く接する事が出来るくらいではありますので」



 メロニィの苦労もなんか分かるよ。でもこの子の割り切り方も凄いな、裏を返すと仲良くなる気は無いとも取れるもの



「なんも気にする事ないでしょうよ。むしろメロニィこそあんまり無理すんなよ?実はもっと気兼ねなく仲良くなりたいとかだったら無理して猫被りながら付き合う事ないと思うし」


「いえ、仲良くするなんて気は全く無いです。考えただけでもしんどいですよ」



 前も言ってたけどこの子の凄い所はこの辺の感情が凄いキッパリしてる所だと思う。物凄い我力だよ



「流石我等がメロにゃんだ!ここでブレてる様子が無いのが凄い」


「当然でしょう。それよりみーさんが前言ってた初見から敵視されるみたいな話、冒険者だけでなく貴族でもそうなのですね」



 そんな話もした事あるけど今のもそうなのか?



「今のは別に普通じゃなかったかい?」


「いえ、昨日もそうでしたがあの人達はコチラに見せ付けるように勇者達に擦り寄ってましたからね。あの人達も勇者がまがい物だという事は知っですので」


 そうだったのか、全く気にしてなかった


「全く気にして無かったよ。でもあの時誘いに乗らなくて良かったって事だから良しとしよう」


 どの道明らかに名声というかこっちの偉業目当てで来たのはバレバレだったからマトモに対応する気無かったので何も気にしてなかったです。

 でも言われてみれば昨日は名指しで来たのに今日はそんな知りませんと言わんばかりな言い方だったな、まあどうでもいいけど



「そうですね、それではそろそろ出ましょうか」




 今度はラミア通りという所謂レトロな場所でショッピングを楽しみつつカーシャの木と呼ばれる大木へ



「これまた立派な、こうして見ると王都の観光スポット凄いですなぁ。1日じゃ回りきれないでしょ?」


「そうですね。各所地味に距離があるので周りきるのは無理がありますよ。ここもみーさんの言うパワースポットな気がしますよ」


 御神木みたいなもんか?確かにパワー貰えそう


「ではこのままレッペルの丘へ行ってしまいましょう」


「その前に、さっきの店ちょっと行こうぜ!やっぱり買うみーくんだよ」


「物欲しそうにしてましたもんね、お金はあるのですから遠慮なく買えば良いと思いますよ」



 ミニサプライズ敢行します



「うわーい、可愛い小袋やでぇ!」


「良い物見つけられて良かったですね」


「んじゃコレあげる」


「え?あれ?その…いいんですか?」


 プレゼント自体は既に3人で選んであげてるので何でも買えばいいというもんじゃないからどうしようかは悩んだけどやっぱり買ってプレゼントする事にした


「正直ある程度は気兼ね無く買えちゃうからありがたみとか色々狂わないように抑えてたけどこれくらいはね」


「ふふ…ありがとうございます!大事にしますよ!それでは行きましょうか」



 なんでも見晴らしのいい丘だそうで徒歩15分位の場所にあるらしい。

 辿り着いてみたら確かに良い見晴らしだった。思えばラミア通りに向かう時から地味に登ってる感じで疲れてたけどここまで来ると結構な高さになってたんだな



「良い見晴らしじゃないか。王都の徒歩圏内にこんな所もあるんだね」


「ここはかつて戦争があった時に敵を見渡せる場所として活躍した場所だったり、大昔のとある恋人同士の貴族が永遠の愛を誓った場所等、色々言われてる場所ですよ」



 なるほど、カップルがチラホラ見掛けるのはそういう事か。

 ここで閃いてしまったみーさんスペシャル。思えばまだクリスとまゆもにしかやってない秘密の旅の空旅行。

 ここらでメロにゃんにやってやるか?でもあの2人の時とは違い何回か上空には行ってるからそんな感動的ではないと思われそうだよな。

 さてどうするか…向こうの方から飛べば人目にはつかないで済むかも知れん、季節的にはもう寒くなりつつあるから結界で上手い事外気を遮断しつつ…やっちゃうか



「メロニィさん、ちょっとコチラに来てもらってもよろしいですか?」


「はい、でもコチラは景色なんて見えませんよ?」


「人目も無くなりましたね」


「その様ですが…分かりました。あまり極端な事は外ではやめてくださいね」



 果たしてどうかな



「ではまず、目を瞑って頂きましょうか」


「……はい」


「ちょっと抱っこする形になりますけど変な事はしないのでご了承頂けたらなと、それからこれ」


 保険のねばのーるロープで縛っておく


「わ、分かりました、ってこのねばのーる君はなんですか?私は別に拒否なんて」


 メロニィは何となく時間掛けたら察してしまう気がしたのでとっとと行こう


「んじゃ行きまーす!!」



 どうせならかなり上まで行ってしまおうか



「え!?ちょ、ちょっとみーさん!?この感じ…飛んでませんか?」



「目を開けて良いですぞ」



「きゃぁ!!?そ、空に!?し、下が怖いですぅ」



 さすがのメロにゃんもこの高さの下は怖いか、抱きついて来ましたぞ。

 でもアレだな、やはりあの2人ほどの驚きは無さそうだ…んじゃやりますか!


 ジェットコースターごっこ



「メロニィ、しっかり捕まってろよぉ~」


「ちょ、ちょっとみーさん!!?い、いやぁぁぁぁ!!!」



 空中戦をカッコよくやってみたい俺は密かに飛行練習をしていたのでコレは流石に驚くだろうと思ったら思った以上に驚いてくれた。

 燃費が変わったわけじゃないから上手い事やらないとだけど結界魔法を会得してからは安心感が増したのか前程無駄に出力を上げずにやれるので結果的に長く飛べます



「あは、あはは、あはははは!みーさん、これ、最高ですよぉぉ!もっと、もっと飛ばして下さい!!」



 なんとなく分かってたけどメロニィはスピード狂の素質満載だな



「まだまだ行くぜ!!」


「きゃっほーーー!!」



 メロニィのテンション爆上がりだな。初めて見たかも、こんなメロニィ。悪い気はしないよ







「はぁ、はぁ…どうだったよ?」



 ギリギリまでやっちゃったので疲れたよ。メロニィのウキウキっぷりを見たらついやり過ぎた



「最っ高でした!またやって下さいね!……みーさん、昨日はありがとうございます」



「改まってなんだい?」



「昨日みーさん目当てに声掛けて来た人達に見せ付けるようにして私にくっついて来てくれたじゃないですか。アレ私の事を思ってですよね?」


 それはそうだけど改めて言われると恥ずかしいからやめてもらいたいものだ


「そんな可能性も無きにしろあらずだけどあの時はメロニィににゅぐりもんしたかった気分なのさ」


「普段私の求婚は流すくせに…あの時私が許嫁だって公表したらどうするつもりだったんですか?流石に言い逃れ出来なくなりますよ。ヤマト村の人達に慣れてて霞むかも知れませんが貴族もまあ怖いんですからね」



 それはなんとなく分かるけどそこまで考えて無かったな。結構危ない橋渡ってたのか?



「そ、そんな事言われると…ねぇ?」


「ふふ、そういう所ですよ」



 何が?って言いたい所だけどなんかこの甘酸っぱい感じの空気…どうしよ



「め、メロにゃんが遠慮してる感じはなんかちょっと嫌だったんだよぉ」


「それじゃあ遠慮しませんよ」



 そんな事言ってきたメロニィは俺に抱きついてきた。

 アカン…これ以上は意識してしまうし止めるのも難しく



「ふふ、今日はこの辺にしておきますかね。ではそろそろ帰りましょうか」



 いや、うん。なんていうかホッとした部分もあるけど残念な気分にもなってる俺。

 肩透かしというか…何とも言えない気持ちだがなんかこのまま手玉に取られてる感じもなぁ、かと言ってあんまりマジな感じの事をするとそれはそれで…よし!アレをやる時かも知れん



「メロニィ!」


「はい!?って、な、なんてすかいきなり!?」


 結構ギリギリなほぺプレイ。ほぺとほぺを擦り合わせる大技を決めてやった


「これぞほぺにょーる…だ!」


「だ!じゃないでしょ!いきなりなんですか!?めちゃくちゃ驚いたじゃないですか!!しかもそれ…まゆももやって来ましたよ?まさかまゆもにも同じ事やったんじゃないでしょーね?」


 あら、ちょっとお怒りのご様子


「ま、待て!不意打ち喰らったから返しただけだ!それに流石にこれはまゆもにはやれんよ、こんな技があるという話はした事もある…あ、まゆものぬいぐるみにはした事あったな」


「全くもう!それならいっその事…いっその…事…と、とにかくもう帰りますよ!なんと言いますか甘酸っぱい感じの良い空気が台無しですよ」



 いっその事…キスでもするべきだったか?いや、それは気軽にはアカンな



「悪かったって。俺が照れ屋なの知ってるでしょ?つい照れ隠しってヤツだよ。んじゃ帰ろっか」



 ちょっとした不意打ちでお姫様抱っこしてこの場を去る事にした…訳だが



「め、メロニィさんごめんなさい…思ったより体力辛いっすわ」



「みーさん面白過ぎますけど…程々にお願いしますね?」



 格好つけてお姫様抱っこして立ち去ったまではメロニィも不意だったものの満更でも無かったように見受けたけど魔力切れでギリギリだった俺はすぐにヘタれてしまいました。

 それを見たメロニィがなんかツボにハマったのか頑張って堪えてたけど結果的に爆笑していた




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