絶望には欲望で 9
「あ、あの…私はこういう服は…」
まず最初に着替えたのはリリィさん。どんなコスプレかというと姐御の私服だった
「リリィ様…似合いまするぞ」
みーくんと同じ様に太ももに頬ずりしながらハムハムペロペロしてる姐御。ご乱心のようですね
「せ、せいらさん!?おち、落ち着いて下さい!」
「みーさんも神獣相手にこんな感じだったのですか?」
なんとかリリィさんから剥がしました。
続いて姐御がお着替えに…確かに定番というかみーくん喜びそうだなぁ
「せいらさんがメイド服というのはギャップもあって良い気もしますが…よくそんな服持ってましたね?」
「一時期アジトには手下の女をメイドとして置いといた時期があったからな。メイド雇うほどやる事無くて暇が辛いって事で辞めちまったけど」
そういえば姐御の家ってアジトとも言ってるけど住み込みの人とか居るのかな?何回か行ってる中では見た事ないけど
「それではこの布陣で参りますか」
「シレッと行こうとするな。お前も着替えるんだよ!どっちがいい?」
姐御が出したのはメロにゃんよろしくねこの着ぐるみとドレスっぽい服だった。
ドレスっぽいのはみーくん好きそうだなぁ
「こ、ここ迄露出度高めの服は…メロにゃんでお願いします」
やっぱり私もなんか着る事になるよ…ね
「クリスはアレだ。前に言ってたやつ、実はもう手に入れてたんだ」
という事はアレなんですね
「そ、それは…」
「クリス、私達の知らない内にせいらさんに頼んでたとは…私の許嫁に色目使うつもり満々じゃないですか!」
「ち、違うんだよぉ!ただ、みーくんがあんなに好きだったのを改めて思うとなんか言い出せなくて、でも私も密かに凄い気に入っちゃったからつい…ね?」
「一応みんなの分もあるが今回は言い出しっぺのクリスに着て貰うとしよう」
「みんなの分もあるのですね?流石せいらさんです」
「わ、私もちょっと気になってましたが…頂けるのですか?」
「リリィ様が着た姿をあの変態には見せたくないけどな」
みーくんがあれだけはしゃいじゃってたから言い出せなかったんだけど実は私もかなり心打たれたというか可愛いというか気に入っちゃってたんだよね、巫女服が。
という事で着替えてみたけど…似合うかなぁ?べ、別にみーくんの為に着る訳じゃないけどもし反応が微妙だったらそれはそれでちょっとショックかも…
「ど、どうかな?」
「「………」」
アレ?何の反応も無い…って思ったら姐御がくっついて来た!?
「クリスぅぅぅ!!」
やだっ!?いや、姐御にくっついて貰えるのは嬉しいけどここまでグイグイ来ると焦るよ
「あ、姐御…グイグイが過ぎますよぉ!?」
「これはイカン!これを…あの穢れきった男に見せるのは嫌だ!」
「確かに気持ちは分かります。なんか神聖なオーラを放ってる感がありますよ?」
「クリスさん凄く似合ってますぅ〜」
そ、それはとても嬉しいんだけどそこまで褒められるとちょっと困っちゃうなぁ
「クリスは今日から私の為だけの巫女な!」
姐御ってもうみーくんと同じ生物なんじゃないかなぁ
「では、そろそろみーさんの所に行きますか?」
「まあ待て、いきなり全勢力で行くのは得策じゃない。なるべく少しでも削る感じで行きたいから…くじ引きで順番に行こう」
そしてくじ引きで一番最初に行く事になったのは…姐御でした。
順に行くけど待機してる側はこっそり覗きつつ声を聞いて何か良策が無いか考えつつ偵察する作戦だよ。
てか今まゆもちゃんと2人きりなんだよね?まず大丈夫とは思うけど…早速観察してみよう
「羊が35匹、羊が36匹…色即是空、色即是空…森羅万象、焼肉定食、鎌倉物語…」
「ほぉ~らみーくぅぅん、ほぺにょーるやでぇぇ」
「3.15151551515」
「ま、まゆもよ…それはかなりその…アウトじゃないか?」
何やってるか見えないけど姐御が呆れておる!?まゆもちゃん何やっちゃったのさ!?みーくんはなんか魂が抜けたかのような声でブツブツ言ってるし
「みー、にょーふしておるのでぇす」
「それが何かは分からんが…さっき話でも出たんだがもう恋人同士じゃん!みたいな行為はアウトかなぁって…んでもってそれはもう完全に…」
「ぴっ、ぴにゃ!?」
まゆもちゃんが動揺してる?
「そうだな、まゆもはまだその辺ちょっと疎いのかもな…見なかった事にしてやるからこっち来い」
「ぴひぃ……」
「諦めたらそこで試合…クリリンの事ってせいら様!!?メイド服だぁぁ!!?も、もしかして何でも言う事聞くの?聞いちゃうの?」
「な、何でも…それはいったい何をやらされるっておい!?今お前の大好きであろうミニスカなんだからもう少し遠慮せんか!?」
あっ見えた!ってあの格好の姐御の太ももに平然と縋り付いて!?でも薄々感じてたけど姐御も実は楽しんでるんじゃないかな?
「黒、なんすね!ブラボー!!」
「堂々と見るな!!この変態が!!」
ここまで見境無いというか遠慮が無いのかぁ…皆どう思ってるのかな?
「えと…皆さんどう思いますか?」
「わ、私にはちょっとハードルが…いえいえ、許嫁なので駄目ではないんですけどね、メロにゃんで良かったです」
「みーさんはしたないですぅ…これが済んだらビシッと言ってあげようと思います!」
チョロいとは言えあくまで何かやられちゃうと思うとやっぱチョロくないなぁなんて思えて来ました
「せいら様ぁ〜俺の方向きながら跨るように俺の上に座って下さいよぉ」
「お、お前なぁ…確かに私のメイド服姿を見たら仕方ないのかも知れんが…」
「いや、それはアウトでしょう!?あのおっぱい普通にヤル気ですよ!?こうしちゃ居られません、次は私ですよね?メロニィ、行きます!」
メロニィまで姐御の事おっぱい呼びに!?
「みーさん、私という許嫁がありながらそれは」
「メロにゃんだぁぁ!!」
「み、みーさん!?その…嫌では勿論無いですが…おおぅ、そこまで遠慮無しに来ますか!?」
「にゅぐりもんだぁぁい!!」
ここからじゃ見えないけどにゅぐりもんをしているようだよ。
どんなのか地味に見てみたい気がする
「こ、これがみーさんの言うにゅぐりもん…なのですね?ほら、みーさん。落ち着いて下さい、逃げたりはしませんから」
「うわぁ~い!!にゅぐりもんだぁぁ!!」
「あ、あの…やっぱりちょっと逃げ、一旦呼吸を整えてからに…」
「みー!それはアウトだぞ!!」
「そういうせいらさんも普通にアウト寄りな事しようとしてましたよね?」
「わ、私はそこまでやるつもりは無いぞ!」
「せいらさん、酒を!」
「お、おう…」
「口移しで!」
「それはアウトでしょ!!許嫁の前で何言ってるのですか!?しまいにゃ私がやりますよ!?」
「それじゃメロにゃん」
「うっ…うぅ…」
なんて事だ…こんなカオスになるなんて。神獣様の魔法効果を侮ってたよ
「こ、これはピンチですね!で、ではリリィ、行きます!」
リリィさんが満を持して突撃したけど…この作戦って単純に火に油を注いでる気がして来たよ
「み、みーさん!それは流石にやり過ぎですぅ!!」
「リリィ様ぁぁぁ!!何その格好、ねぇ、リリィ様の太ももがぁぁ!!?」
「ひぃぃぃ!?」
「お、おい!リリィ様にそこまでするのは…」
「ひざ枕お願いします!」
「は、はい…」
最早ひざ枕が当たり案件になろうとは…これで消費されてるのかな?
「リリィ様、手を繋いで下さい」
「えっ?ど、どうぞ…」
「何しれっと恋人繋ぎしてるのですか?」
「せいら様、テーブルになって」
「はぁ!?な、何言ってやがる!?」
「ここで四つん這いになればいいんすよ!」
「よ、四つん這い……貴様というヤツは……こ、こうか!?」
なんでそこ素直に従ってるんだろう?
「そうそう。メロにゃん、お酒の入ったコップをこのテーブルに」
「お、おお、お前…ほ、本当にこれでは…テーブルじゃ…ないかぁ…」
「せいらさん、なんか喜んでないですか?」
「そ、そんな訳無いだろ!!」
「あ、あの…私は…」
「リリィさんとぉ、手を繋いでぇ、ひざ枕なんて素晴らしいでぇす!リリィ様、お酒取って!」
ここから見えちゃってるけどリリィさんがあからさまに何とも言えない顔をしているよ。
前に屈んでじゃないと取れないっていう狙いが見え見え過ぎて呆れてらっしゃる
「お、お前!?リリィ様のおっぱいに埋まるつもりか!?」
「テーブルが喋っちゃ駄目なんだよ?後、明らかに動いたらお尻ぶっ叩くからな」
「くぅぅ…貴様というヤツは!!?」
「あ、動いたぁ〜」
ま、まさか本当にお尻叩く気じゃ!?それはアウトだよ!こうなったらクリス、行きます!
「みーくん!それはダメなんだからね!!」
「く、クリス様が……巫女…服!!?……ぐはぁ………」
アレ?みーくん気失った?
「おい、どうした?」
「みーさん?」
「気を…失ってるようですね」
「クリス巫女服でみーくん倒したのじゃ」
「そ、そうなのぉ!?ってやっぱり脳にダメージとかそういうのじゃないかなぁ?こんな短期間に何回も気を失うってヤバいんじゃないの?」
「でもなんか浄化された感がある気がしますよ、クリスの巫女服は浄化パワーがあるのかも知れませんね」
「流石にそれは無いと思うけど…傍から見てるとかなり暴走してたからむしろ限界が来たとかそっちじゃないかな?」
「しかし…思った以上に欲望剥き出しだったな。油断してたわ、完全に主導権を持ってかれてたしな。これは起きた後の事考えなきゃならん」
それだね。私としてはあんまり気を失うみたいな事があると心配だからなんかちゃんとした対策をしたい所だよ
「元はと言えばせいらさんが初っ端からアウトな事を嫌がりもせず、やもすると嬉々としてやろうとしてたからな気もしますけどね」
「ば、馬鹿!それは誤解だ!いきなりでつい飲まれちまっただけだ」
楽しんでるように見えたというのは黙っておこう




