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やらかしは勘違いからで 17

 

「師匠、よろしいですか?」



 今日はこのまま城に泊まる事となった。流石お城の部屋とでも言おうか、ベッドの質も素晴らしいし広くて快適。

 このままここでダラダラと過ごして生きて行きたいとか考えてたらコルト君がやって来た



「どうした、眠れないのか?」


「はい。それに師匠は明日帰られるんですよね?少しお話したいたいというのと修業の成果を」



 そういうとコルト君はねばのーる君を出して来た



「師匠のように硬くしたりサラサラにしたりは出来ませんがゴムっぽくは出来るようになりました」



 なんと!?ガムとゴムを再現出来るようになったか!この子天才なんじゃないのか?



「コルト君よ、それはもう俺のやりたかったやつだよ。免許皆伝どころかどうやったか教えて欲しいのだが」


「そ、そんな、私などはまだ師匠の足元にも及びません。なんか引っ張って遊んでたらゴムっぽくなりました」



 うん、間違いなくある意味天才!あのマンガのキャラがどう戦ってたか伝授しておこうという事で緊急修業タイムが始まった



「粘着性をもう少し上げとくととある最強キャラになれるぜ」


「ありがとうございます!色々見えて来ました。へへ、師匠とのこの時間…私の宝です。これからはこの時を糧に頑張って行こうと思います」



 相変わらず大袈裟だけど仕方ないのか。どうやら今回の件で最も対価を得たのはコルト君とも言えるのだ。

 あまり深くは聞いてないがもう次期王様なのは確定的で、これからは多少前倒しになってでもそういう方針でコルト君は立ち回ってく事になるとかなんとか。

 たまに通ってたとされる学校も殆ど行かなくなるかもなんてギルが言ってたな



「そんな大袈裟に言うなよ、また遊びに来るし…って今後は気軽に絡めないかも知れないけどずっと絡めないって事は無いんだろ?俺から言える事としたら王様になる為に頑張るのも大事だけどその位の年頃から大人になるまでの間の人生、なるべく楽しく過ごせる様にした方が良いと思うよ。    

 だから多少ズルしてもサボってもいいから上手い事やって楽しく過ごすと良いさ」



「ありがとうございます。師匠の言葉、胸に刻んでおきます!」



「俺の力が必要になったらいつでも言えよ!可愛い弟子の為なら大概の事は引き受けちゃうからよ」



 ここでメロニィから貰った家の近く直通の転身の魔石を渡しておいた



「これは?」


「家の近くに直通の転身の魔石さ。万が一やべぇ事とかあったらこれで家に逃げて来るのもアリだぜ。って気軽に使うと切り札じゃなくなっちゃうからその辺は注意するんだぞ」


「あ、あ、ありがとうこざいます!これでその気になればいつでも師匠の所に…国宝にしておきます!!」



 いやほんとそれはやめてね



「それは勘弁してあげて。それにあんまりそんな讃えられちゃうとアレだよ、早けりゃ半年もしたら、アレ?あの人言うほどの人でも無いかも?って正気に戻っちゃってそのうちゴミをみる目に変わってくって未来が見え隠れしてるからね」


「天地神明に誓ってそれは無いのでご安心下さい!師匠がよろしければ我が国の王族として、なんなら次期王様だってお譲りしてしまいます!」



 重い重い重い、そんな熱くなりながら顔近付けて語っちゃ駄目だよそんな事



「お、落ち着けコルト君よ。それより君はこれから嫁さん探しもあるんだから気軽にそういう事を言っちゃアカンぞ」


「もう師匠と結婚すれば解決だと思っております」



 駄目だ、コルト君の何かが壊れてるようだ



「間違ってもお父さんとかにそれ言わないようにね?下手すると部屋から出して貰えなくなるかもしれないから」


「ふふ、肝に銘じておきます」



 その後も喋り尽くしたり遊んだりしてかなりな夜更かしとなったが寝ない様に頑張るコルト君に最後まで付き合ってあげた。

 実は俺の方が超眠かったけどなんとか大人の意地で耐え凌いだのだ










 10時位迄寝てしまったがなんだろう、王宮レベルのもてなしともなると起こしにすら来なくなるのか?朝食も持って来てくれたけど起きた時間から調理しての対応、凄いな



「あ、みーくんおはよ!さてはお寝坊さんだったな?」



 時間が来たら使いの者を寄越すという事でこの辺なら見て廻っても問題ないと言われ散歩してたらクリスと遭遇した。

 アレだな、こっちの行動に合わせて動いてくれてるっぽいな、俺のお寝坊さんで待たせたなんてならないように。

 今日は報酬の件で王様自ら話をしてくれるって事になってるけどそれが済めば解散なのでもうそんな仰々しい話も無い筈だから時間は緩めなのだろうけど。

 いずれにせよ王宮の気遣い恐るべし



「クリスは何時くらいに起きたん?俺は昨日コルト君が部屋に遊びに来てね、結構な時間まで夜更かししちゃってたのよ」


「そうだったんだ、コルト王子に凄い気に入られちゃったね〜良い事じゃん!」



 それを言うならクリスもだと思う



「でもコルト君はクリスがお気に入りに見受けられたからアレじゃね?クリス玉の輿じゃん!」


「ば、バカ!何言ってるのさ、そりゃ可愛い私に気を持っちゃうのは仕方ないにしてもいくら何でも次期王様なんてねぇ?」


「とか言って満更でも無いんじゃねーか?」


「さてはおちょくってるなぁらみーくんのクセにぃ!」



 そんな話をしていたら使いの者がやって来た



  「お待たせしました。時間になりましたのでよろしくお願いいたします」





「改めて今回の件、誠に大義であった。早速だが報酬について話そう」



「私の方から失礼します。今回の報酬、バスティーの直属の部下と思われるグスタフの討伐は2千万、右腕とされるジグラは4千万、将軍バスティーは2億2千万を報酬とし、本来の報酬とは別にお渡しいたします。

 グスタフの方は賞金が指定されてませんでしたがジグラとバスティーについてはギルドで発行してる額に1千万乗せての報酬であります。よろしければサインをお願いいたします」



 相変わらずとんでもない金額だ。クリスとタイマ君はとんでもない早さでサインをしていた



「それとこれは魔王軍将軍の一角バスティーの本拠地壊滅に魔王軍撃退の報酬として10億お渡しいたします」



 は?


 じゅ、じゅ、じゅ、10億ぅぅぅぅ!!?



「あらゆる懸念が想定されていた魔王軍将軍の討伐、本国においてこれ以上無いくらいの解決にたった1日で導いてくれた事への感謝の気持ちです。 

 正直ここまで来ると報酬の相場がわかりませんので10億となりましたがいかがでしょうか?」



「冒険者みーよ、我が子から話は聞いておるぞ、コルトの師になってくれたとか、今回の件での働きぶりは見事であったとな。

 これだけの偉業に対して死者は0とは素晴らしい、砦こそ崩壊してしまったが…かれこれ700年は我が国を守ってくれた砦ではあるがこの偉業を考えれば砦も本望であろう」



 やめてあげてぇぇぇ〜!!心が、心が痛いですぅぅぅ



「あの砦が崩壊する程の敵まで倒してくれて本当に感謝です。砦はまた建て直せば良いですからね」



 敵は全然大した事無かったなんて言えにゃい。       

 駄目だ、この10億は心痛すぎる



「それでしたら王様、この10億の報酬は砦の再建に充ててください」



「なんと!?いやしかしそれは…」



「そうですぞみー殿、これ程の偉業を実質無報酬なんて」



 ギルはここだと少し大人しくなるのか



「いえいえ、我々パーティーはアレだけの火力を出す事は出来る自覚があります。なので常々周りには配慮をするよう一同心掛けてはいるのですが今回の砦の崩壊は我々がまだ未熟だったとも言える結果なのです」



「そんなご謙遜を、ギル殿も仰いましたが流石にこの偉業に無報酬というのは」



「いえ、これはあくまで我々パーティーの為です。今回は皆避難してくれてたので被害は建物だけで済みましたがこれが街中で人が沢山いたなんて場合ですと死者0はまず無理でした。

 それを思うともっとスマートにやれるように精進するという自戒の念を持っての事ですのでどうぞ遠慮なくお使い下さい」



 超良い顔で言ってるつもりだがクリスはコイツ何言ってるの?って顔で見てきてる気がする…メロニィも引き気味だ。

 そんな顔で見てくるのはやめてくれないかな?



「流石コルトが師と仰ぐだけの事はある!なんと素晴らしい英雄なのだ。これでは断るのが逆に無礼というもの。あいわかった、この10億はキチッと砦再建に使わせて貰うとする」



「みー殿…これ程までに出来た人物とは、王子はとんでもない御方の弟子になれたのですな」



 本当お願いだからやめてね?良心が限界です。

 でも今更謝れないんでこの話は終わりにしようよ、なんとか取り繕わねば



「そんな大袈裟ですよ、もしバスティー討伐の報酬とかが無かったらそんな事言い出せない位には俗物ですよ、私なんて」



 無理矢理超いい顔して対応してるけど…なんかレーヌさんも変な目で見てきてる気がする。

 この人鋭いから気を付けないとな



「では最後に、ジハン国の者たちよ。大義であった。お主たちとは引き続き友好な関係でありたいと思っておる。何かあればいつでも相談しに来るが良い、余の方でも何かあったら頼むのでな」



「は、ありがたき幸せです!何かありましたら是非仰って下さい」



 タイマ君がちゃんと対応しとる…でもよく考えたらコレって俺が知ってる言葉に翻訳されてるんだよな。

 てことは実際の所どんな翻訳が正解なんだろう?って気にしても意味無いか



「冒険者クリス一行よ、お主達の立ち位置は既に聞いておる。何か困った事があったらいつでも頼るが良い、コルト…次期王はもう完全にみーに味方すると言っておる。

 つまり後ろ盾みたいなものじゃ。最も、お主らにそれは不要かと思うがお互い助け合える良い関係であることを余も望んでおる」



「ありがとうございます。何かありましたらご相談させて貰います。俺もコルト王子」

「師匠!!あ、すいません。ちょっと…寝坊してしまいました」



 コルト君はぐっすりだったようだ、寝癖もまた可愛らしいな



「コルト王子……いや、コルト君。今王様から何かあったらいつでも言ってくれって言われた所だよ。んでお互い助け合える関係にってね、だからコルト君も遠慮なく師匠を頼るんだぞ!我が弟子を苦しめる奴はキュってしてやるから」


「はい!!師匠の言う事は絶対なのです!!」



 さてこんなやり取り王様は怒ったりはしないだろうか



「ははは、良い師匠を持ったなコルト。次期王として皆さんを見送って差し上げなさい」



 やや厳しめに見えた王様だけど思ったより寛容なんだな、助かった



「私からも一言、これからもコルトの事よろしくお願いします。ふふ、こんな楽しそうなコルトを見るのは凄く久しぶりです。みーさんに感謝を」



 触れ辛かった王妃さんも思ったより物腰柔らかくて良かった



「こちらこそ感謝です。ありがとうございました」


「では師匠…じゃなくてみーさん、門までお送りします」





 なんやかんやと楽しかったな、今度は変な問題等無くゆっくり楽しみたいものだ



「みーさん…皆さんも、とても…凄く楽しかったです!またいつでも遊びに来て下さいね、約束ですよ?」


「みー殿、俺からもお願いします」


「うん、また皆で遊び来るよ。その時はアレだ、タイマ君達もだぜ」


「当然よ、俺達が居なきゃ始まらないっしょ!」


「今度は他の所も回りましょう」


「みーくんがサリナさんとかにおいたしないように見張らないとだね」


「こんな時まで俺をそんなキャラに…んじゃ行きますか、皆さんありがとうございました。ではまた」


 

 次回以降、会う時になるべく露骨にガッカリされない程度にはしっかりしとこうかと思う次第です、ヘタレな俺は態度急変されたら枕濡らしまくる事になるので




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